広報さがみはら No.1363 平成29年(2017年)6月15日号 6面 ---------- 明日を変える さがみはら企業の技術  市は、地域経済の活性化のため、市内ものづくり企業の事業拡大や研究開発などを幅広く支援しています。 日本パッケージ・システム株式会社(南区相模大野) ICカードのフィルムアンテナで社会システムをサポートする 世界でも使われる「MADE IN さがみはら」  同社は、交通系IC乗車券、電子マネーなど、日頃よく使うICカードに内蔵される「RFIDタグアンテナ」を製造している、数少ない国内企業の一つです。  このタグアンテナの技術は、海外の鉄道や、パスポート、医療管理ラベルなどにも導入され、世界中の人々の便利な暮らしに役立っています。日本製ならではの品質の良さが海外からも高く評価されています。 レジの待ち時間がゼロに!?  バーコードの代わりにこのアンテナを商品に付けると、会計時にレジで一つ一つスキャンすることなく、買い物かごを置くだけで、瞬時に価格や商品情報を読み取ることができるようになります。レジでの待ち時間短縮のほか、人口減少に伴う人手不足などの社会問題も解決できると期待されています。 STEP50(さがみはら産業集積促進方策)制度を活用  市内産業の今後50年の飛躍・発展を見据え、奨励金や融資制度など多彩な支援内容で、戦略的な企業誘致を推進する制度です。 この技術がスゴイ RFIDタグアンテナ 買い物の支払いや情報管理などが端末にかざすだけで済む「手軽さ」を実現。 さまざまな情報がICカードなどに内蔵されたアンテナを通り、読み取り端末に非接触で通信されます。 株式会社ミオ・コーポレーション(中央区南橋本) 見守りとプライバシー保護、最先端センサーで安心を提供する きっかけは家族の介護  自動車関連製品の製造で培ったセンサー技術を応用し、高齢者の見守りという観点から、微弱な電波で人間の脈や呼吸を検知する独自のセンサーを開発しました。高齢化が進む中、井出社長自らが介護を通して苦労したことや不便に感じた経験を生かし、「このセンサーが高齢者本人と家族の安心に役立てば」と、研究開発を重ねています。 小さな会社が生み出した、大きな可能性  地道な改良を重ね5年目に入った現在、製品の良さが徐々に浸透してきています。サービス付き高齢者住宅では、センサーをエアコンと連動させ、高齢者の熱中症予防など、より高度な見守りを実現させている事例もあります。介護の悩みを抱える一般家庭からの相談も増えていて、今後は、乳児の見守りや防犯など別の分野への展開も見込んでいます。 研究開発補助制度  市内企業の技術力・競争力を強化し、新産業の創出を図るため、中小企業による新技術や新製品の研究開発に必要な経費の一部を助成する制度を活用。 この技術がスゴイ 見守りセンサー  独自の高感度センサーが非接触で脈・呼吸・体動を検知。読み取った情報はパソコンやスマートフォンへ送信され、見守る人にお知らせします。 市内企業の支援についてのお問い合わせは、産業政策課(電話042−769−9253)へ