広報さがみはら No.1356 平成29年(2017年)3月1日号 2面 ---------- 平成29年度 施政方針の概要をお知らせします 次代につなぐ 笑顔と希望があふれるまちをめざして  2月21日、市議会3月定例会議の冒頭で、加山市長が平成29年度施政方針演説を行いました。  演説の中で市長は、「次代につなぐ 笑顔と希望があふれるまちをめざして」をテーマに、重要な3つの視点を掲げて取り組むことを表明しました。予算案などが市議会で可決された後、ここで掲げた取り組みを進めていくこととなります。 ※施政方針の全文は、各行政資料コーナーや市ホームページでご覧になれます。 問い合わせ 企画政策課 電話042−769−8203 施政方針とは  市長が市議会へ予算案などを提出するに当たり、市政運営に対する基本的な考え方を表明するもの。 重要な3つの視点 共に支え合う地域社会の実現  子どもたちが地域全体から温かく見守られて育つよう、高齢者が地域のつながりの中で生きがいを持って生活できるよう、そして障害者が周囲の深い理解と協力の中で暮らせるよう、子育て支援、福祉、人権などの諸施策を力強く推進します。 未来へ向かい輝き続けるまちづくり  急速な人口減少、少子高齢化の進行が見込まれる中、出生率の向上や転出抑制・転入増加につながる施策を重点的に進めるとともに、広域交流拠点の形成を図り、本市が将来にわたり活力と魅力にあふれ、「人や企業に選ばれる都市」となるよう取り組みます。 豊かさを次代へつなぐ都市経営  本市の資源や潜在力を最大限に生かす取り組みを進め、財政基盤の強化を図ることで、安定的に質の高い行政サービスを提供していくとともに、未来の日本を担う世代へ豊かさをつないでいけるよう取り組みます。 予算  財政については、市税収入の大幅な増加は期待できない一方で、高齢化の進行などにより扶助費を中心に義務的経費の増大が想定され、依然として厳しい財政運営が見込まれます。こうした状況を踏まえ、平成29年度の予算編成は、あらゆる事務事業を精査しながら、市民生活の向上や都市の発展に向け、新・相模原市総合計画後期実施計画の着実な推進に重点を置いた予算編成を行いました。 一般会計  予算案 2,893億円(2,611億円) 前年度比 12.3%増(1.3%増) 特別会計  予算案 1,979億円 前年度比 2.1%増 合計  予算案 4,872億円(4,590億円)  前年度比 7.9%増(1.7%増) 公営企業会計  予算案 282億円 前年度比 2.9%増 ※()は、県費負担教職員の事務・権限の移譲に伴い、平成29年度から新たに計上した教職員給与費等を除いた場合の予算額と前年度比 市政運営の5つの柱と主な取り組み 「主な取り組み」は抜粋です。 1 全ての市民が安全で安心して、心豊かに暮らせるまちづくり  防災・防犯対策や地域医療・福祉サービスの充実など、市民が安全で安心して暮らせる社会を実現するための根幹となる施策を着実に推進します。 主な取り組み ◆障害者が安心して暮らせる共生社会の実現  障害者差別解消法・障害者虐待防止法を踏まえた啓発活動や、障害者週間のつどいなどの開催により、障害者への理解の促進や権利擁護の推進を図ります。 ◆地域包括ケアシステムの構築  高齢者ができる限り住み慣れた地域で自分らしい生活を続けられるよう、介護予防・日常生活支援総合事業の充実や、在宅医療と介護の連携強化、認知症対策の推進による地域包括ケアシステムの構築を進めます。 ◆防災力の向上  熊本地震の課題や教訓を踏まえた相模原市地域防災計画の見直しや防災資機材の整備、土砂災害ハザードマップの配布、避難訓練の実施などにより、防災力の向上を図ります。 2 次代を担う子どもの健やかな成長と豊かな心を育む環境づくり  妊娠、出産から子育てまで切れ目のない支援を行い、安心して子どもを生み育てられる環境をつくります。また、子どもたちが心豊かに育つよう、学校教育の充実、安全な居場所づくりなどに取り組みます。 主な取り組み ◆子育て支援センターの設置  妊娠期から子育て期までの切れ目のない支援を行うための拠点を各区に設置します。 ◆児童の安全な居場所づくり  児童クラブの受け入れ枠を拡大し、待機児童の解消に取り組むとともに、こどもセンターや児童館などにおける放課後子ども教室の拡充を図ります。 ◆学校教育の充実  教育的支援が必要な児童・生徒へのきめ細かな対応を図るため、支援教育支援員を増員するとともに、いじめや不登校などの課題に対して中心的な役割を担う児童支援専任教諭を全小学校に配置し、チームとしての対応力向上を図ります。 3 にぎわいと活力に満ち、多様な交流が生まれる都市づくり  魅力と活力にあふれた広域交流拠点の形成を進めるほか、中小企業の支援、商業や農業の振興を図り、本市の経済成長や雇用促進につなげます。 主な取り組み ◆広域交流拠点都市の形成  リニア中央新幹線駅が設置される橋本駅周辺地区については、土地区画整理事業等の都市基盤整備に関する調査、都市計画案の作成に向けた検討などを進め、駅南口の新たな核の形成に取り組みます。相模原駅周辺地区については、駅北口の新市街地の形成に向けて、国際コンベンション(国際会議やイベントなどの催し)施設や業務・行政施設など、導入すべき機能の検討に向けた調査を行います。またJR横浜線の連続立体交差化の実現に向け、調査・検討を進めます。 ◆産業基盤の強化  さがみはら産業集積促進方策(STEP50)のロボット関連産業への支援メニューを拡充し、新たな投資を促します。また「さがみはらロボット導入支援センター」を中心とした中小企業の産業用ロボットの導入支援を進め、市内の製造業全体の競争力強化を図ります。 4 環境を守り、自然と共生する社会づくり  本市の雄大な山並みや水源など、美しい自然環境を大切に守り、その豊かさを次の世代に継承していくため、地球温暖化対策、資源循環型社会の形成などの取り組みを進めます。 主な取り組み ◆地球温暖化対策  燃料電池自動車の購入費助成を行うほか、住宅のスマート化や中小規模事業者が行う省エネ設備導入の取り組みを支援します。 ◆資源循環型社会の形成  北清掃工場の長寿命化に向けた改良工事を進めるとともに、ごみの減量化・資源化の啓発事業などを行い、4R(ごみの発生抑制・排出抑制・再使用・再生利用)活動のさらなる推進を図ります。 5 地域の個性が光り、市民が主役のふるさとづくり  地域社会の担い手である市民との協働によるまちづくりを進めるとともに、地域の魅力を再発見し、積極的に発信することで、誇りと愛着を持てるふるさとづくりを進めます。 主な取り組み ◆市民が主役となるまちづくり  自治会などの自主的な活動への支援を行うとともに、地域特性を生かした区民主体のまちづくりを推進します。 ◆シティセールスの推進  多くの人から選ばれるまちの実現に向け、本市の重点施策や観光資源、文化などの魅力を積極的に市内外に発信します。