広報さがみはら No.1344 平成28年(2016年)9月1日号 6面 ---------- 9月は障害者雇用支援月間 障害のある人と共に働く社会へ  働くことは、障害の有無に関わらず、自立して生活するための基盤であり、生きがいを持って生活する重要な要素です。  市では、働きたい障害者への支援を行うとともに、企業の障害者雇用に対する支援にも取り組んでいます。  今回、市内に事業所を置く企業に、障害者雇用についてお話を聞きました。 「働きたい」を支援します グリーンスタンプ株式会社 物流事業本部(南区鵜野森) ポイントサービスの商品の発送業務を行っている部門。従業員数49人(うち精神障害、身体障害、知的障害がある人は7人)障害者実雇用率(会社全体)3.7% 入社4カ月目の穴澤さんは、「職場にも慣れてきました。仕事の中では段ボールにクッションを敷いて商品を梱包する作業が好きです」と笑顔で話してくれました。 人事管理グループマネージャーの古山さんに障害者雇用の今後について伺いました。 積極的に障害者を雇用するきっかけは  元々、障害者雇用に積極的に取り組みたいという思いがあり、就労移行支援事業所を通じて就職を希望する人を紹介してもらいました。正直に言いますと、最初は障害者を雇用することに不安を持っていました。けれども、仕事ぶりを見て、その不安が払拭(ふっしょく)され、採用を徐々に増やしていきました。 職場の様子はどうですか?  物流部門で商品梱包(こんぽう)・発送作業に従事する穴澤さんは、他の従業員と同じように業務をこなしています。事業所ぐるみで、バーベキュー大会や研修旅行を実施して、職場内のコミュニケーションを取るようにしています。仕事中はベテラン従業員が声を掛け、休み時間には同年代の従業員同士で冗談を言い合うなどして過ごしているようです。  また、就労移行支援事業所の担当者が定期的に就職を支援した従業員を訪問し、仕事上の不安などがあれば相談に乗ってもらっています。そのサポートが職場定着につながっていると思います。安定して働く中で、症状が軽減し障害の等級が下がった従業員もいます。仕事が身に付き、自信が付いたからかもしれませんね。 これからの展望を教えてください  彼らには、できる限り長く、定着して仕事をしてほしいと思っています。次のステップに進みたいという彼らの気持ちを大切にしたいですし、リーダーになれるような人材として育てていきたいとも思っています。そのため、職場の中で目標を持ってステップアップできるような障害者向けの評価制度を作ることも検討しています。 最後に一言お願いします  私たちの職場を見てもらえれば、障害者という意識は社員同士にはないことが分かってもらえると思います。そこでは社員同士が普通に仕事をしているだけです。良いも悪いもありません。ごく普通のこと。これが一番いいんです。 就労移行支援事業所の支援の流れ  障害のある人が就労に必要なスキルを身に付けるための支援を行うとともに、就職活動や職場定着を支援しています。 初回相談・見学 体験利用 作業訓練・定期面談 就職活動 就労後の定着支援 ※事業所により支援の内容・流れが異なります。 ※就労移行支援事業所は障害福祉サービス事業の一つです。利用するには障害福祉サービス受給者証が必要です。 就労移行支援事務所が検索できます 事業所を探す サービス体系で探す 通所系サービスから「就労移行支援」を選択 障害福祉情報サービスかながわで検索してください。 障害者の雇用状況 調査時期 平成26年 市内 実雇用率 1.61% 達成企業割合 37.5% 全国 実雇用率 1.82% 達成企業割合 44.7% 調査時期 平成27年 市内 実雇用率 1.72% 達成企業割合 44.3% 全国 実雇用率 1.88% 達成企業割合 47.2% ※民間企業(従業員50人以上)の法定雇用率は2.0% ※県労働局職業安定部職業対策課資料(各年6月1日現在) 問い合わせ 障害政策課 電話042−707−7055 その他の就労支援機関 障害者支援センター松が丘園(中央区松が丘1−23−1 電話042−758−2121)  障害者の就労に関する相談や適性に合った就労先の紹介、面接等の同行、職場定着への支援、就労訓練機関などの紹介を行います。 日時 午前8時30分から午後5時(要予約) ハローワーク相模原(中央区富士見6−10−10 電話042−776−8609 部門コード43#)  障害者に対して、求職登録後に職業相談や職業紹介を行います。 日時 午前8時30分から午後5時15分 県央障害者就職面接会  約70社の企業が参加し、面接を行います。 日時 9月16日(金曜日)午後1時から4時(受け付けは正午から午後3時) 会場 総合体育館 申し込み 直接か電話でハローワーク相模原 ※当日、会場受け付け可