広報さがみはら No.1322 平成27年(2015年)10月1日号 7面 ---------- 消防士が教える住宅防火の“心得” 住宅火災「0」をめざして  昨年、市内では203件の火災が発生し、3人が死亡、37人が負傷しました。このうち、マンションなどを含む住宅火災は65件で、全体の約3割を占めています。  火災は、ちょっとした不注意から起こります。日頃の備えと心得を家族みんなで確認し、火災予防に努めましょう。          その1 調理中はその場を離れない  住宅火災で最も多いのはコンロが火元になる火災です。火のそばを離れるときは、必ず火を消しましょう。 その2 寝たばこは絶対やめよう  たばこの不始末で多くの死者が出ています。灰皿には、水を入れておきましょう。 その3 家の周りを整理整頓する  放火犯はあなたの家を狙っています。家の周りには燃えやすいものを放置しないで、整理整頓をしましょう。 その4 ストーブの周りに燃えやすい物を置かない  ストーブの上に洗濯物を干すのは危険です。また、寝返りによって布団が接触する火災も多く発生しています。寝るときは、必ずストーブを消しましょう。 その5 ライターなどは子どもの手が届かない場所に保管する  火遊びが原因の火災で、幼い命が奪われています。火の元となるライターやマッチは、子どもの手が届かない所に置きましょう。 その6 電気機器にもご注意を! 電気が原因の火災が増えています。 プラグとコンセントの隙間にほこりがたまると、プラグの差し刃部分で通電し、ショートして出火することがあります。乾いた布で、ほこりを拭き取りましょう。 電気コードは、踏み付けや折り曲げにより傷み、出火することがあります。 電源タップは、使用できる電気の量が定められています。多くの電気機器をつないで使用すると、許容量を超え、過熱して出火することがあります。 備えあれば憂いなし 住宅用火災警報器を設置しましょう  火災の熱や煙を感知して警報音などで知らせる住宅用火災警報器は、火災予防条例で全ての住宅の寝室、台所、階段に設置が義務付けられています。設置したことで、火事になる前に発見されたり、ぼやですんだりした事例が多数報告されています。  警報器は、おおむね10年で電池切れや耐用期限を迎えるので、設置している人は定期的に清掃や点検を行い、作動しないときは必ず交換しましょう。 消火器を設置しましょう  火災の初期に消火器はとても有効です。小型で軽量な住宅用消火器やエアゾール式消火具は、子どもや高齢者でも簡単に使用できます。いざというときのために、消火器やエアゾール式消火具を備えましょう。 消火器の使い方 1 ピンを上に引き抜く 2 ホースを外す 3 ホースを火元に向けレバーを握る 問い合わせ 予防課 電話042−751−9117