広報さがみはら NO.1266 平成25年(2013年)6月1日号 6面 ---------- 口から始める ママと家族が赤ちゃんのためにできること 6月4日〜10日は歯と口の健康週間 ※平成25年度から「歯の衛生週間」が「歯と口の健康週間」に変わりました。  妊娠中は、体だけでなく口の中にもさまざまな変化が起こります。正しい知識を持って歯周病やむし歯の予防法を知り、健康なマタニティライフを送りましょう。  また、歯周病やむし歯の細菌は家族を介して感染しやすくなるため、ママだけでなく家族みんなできれいな口を保つことが、赤ちゃんの口の健康にもつながります。  妊娠を機に、口の健康について家族みんなで考えてみませんか。 知っていますか?妊娠中に起こる口のトラブル 妊娠性歯肉炎  妊娠中は、女性ホルモンの影響で歯肉炎の原因菌が増殖し、歯肉炎になりやすくなるといわれています。 歯周病と早産・低体重児出産  歯周病は、早産・低体重児出産のリスクを高めるといわれています。歯周病を治療することで、早産・低体重児の発生を減少させる可能性があります。 口臭  ホルモンバランスの変化による唾液量の減少や、免疫力の低下などにより、口臭が強く発生しやすくなります。 むし歯  つわりによる歯みがき不足や、食事・間食回数の増加は、むし歯のリスクを高めます。  また、妊娠中は唾液量が減少するため、口の中は細菌が繁殖しやすい環境になります。 家族みんなで予防しよう  家族が歯周病やむし歯を放置すると、その細菌がスプーンや箸などを介して、赤ちゃんに感染しやすくなります。  家族みんなできれいな口を保ち、歯周病やむし歯などのトラブルを予防しましょう。それらを予防するためには、セルフケアとプロフェッショナルケアを両立させることが大切です。 セルフケア  自身で行う日頃の口のケアのことをいいます。  毎日の歯みがきは、口を清潔に保つために非常に重要です。歯みがきに自信のない人や、糸付きようじ・歯間ブラシ等の歯間清掃用具の使い方を習ったことのない人は、かかりつけ歯科医院で相談するか、市の事業を活用して、正しいセルフケア方法を身に付けましょう。  + プロフェッショナルケア  歯科医師や歯科衛生士による、歯科検診や歯石除去、歯みがきの指導といった専門的なケアをプロフェッショナルケアといいます。  歯みがきだけでは歯の汚れを完全に落とすことはできないため、定期的にかかりつけ歯科医院で受診し、プロフェッショナルケアを受けましょう。 Q&A 教えて歯医者さん Q.妊娠中でも歯科治療を受けることができますか? A.一般的には妊娠中期(妊娠16〜27週)ごろの安定期に歯科治療を行うことが望ましいといわれています。ただし、治療内容や体調などは個人差があるため、かかりつけ歯科医とよく相談し、納得してから治療を受けるようにしましょう。また、妊娠中は普段よりも口のトラブルが起こりやすいので、自覚症状がなくても、定期的にかかりつけ歯科医院で受診するようにしましょう。 妊婦を対象にした教室がスタート マタニティオーラルセミナー 元気な赤ちゃんはママのお口の健康から〈全2回〉  妊娠28週未満の妊婦を対象に、妊娠期の口のケアについての講義や実習、歯科健診を行っています。  家族でできるむし歯・歯周病予防の秘けつや妊婦に合った歯みがき方法など盛りだくさんの内容です。ぜひ、気軽に参加してください。 こちらもご利用ください ○歯医者さんの電話相談  歯科医師が、歯や口の健康に関する悩みの相談に応じます。 ○歯科衛生士による歯科健康相談  歯科衛生士が歯の手入れ方法や、口のアンチエイジングについての相談に応じます。口臭測定やかむ力の測定などの各種体験もできます。  教室・相談の日程等は、別冊ウェルネス通信や、市ホームページの 暮らしの情報 → 健康・衛生・医療 → 歯の健康 をご覧になるか、お問い合わせください。 お問い合わせ 健康企画課 電話042−769−8345