広報さがみはら NO.1258 平成25年(2013年)2月1日号 6・7面 原始さがみはらと 文化財を学ぼう  相模原の大地に人々が住み始めたのは、今から3万年以上昔の氷河期です。田名向原遺跡をはじめ、厳しい自然環境に適応した人々の足跡が、関東ローム層に残されています。現在のような温暖な気候になると、縄文文化が花開き、約5,000年前には魅力的な造形美をもつ勝坂式土器などが作られました。こうした歴史は自然との共存・共生を実現していた文化として、今日あらためてそのライフスタイルへの関心が高まっています。  2月から3月にかけて、相模原の歴史を学べるセミナーや展覧会、文化財関連のイベントを数多く開催します。この機会に、太古の相模原に思いをはせてみませんか。 お問い合わせ 文化財保護課 電話042−769−8371 ---------- 旧石器時代 約3万5,000年前に相模原に人が住み始め、約2万年前の田名向原遺跡には住居状遺構が残されました 東京・神奈川・埼玉埋蔵文化財関係財団普及連携事業公開セミナー 考えよう!旧石器人のライフスタイル 〜人とモノの移動から探る旧石器時代の生活〜  旧石器時代の人々がどのように生活していたのか、南関東を中心とした最新の調査・研究成果から、さまざまな基調報告などで分かりやすく説明します。市内から出土した石器を中心にした展示・解説も行います。 日時 2月11日(祝日)午前10時〜午後4時30分 会場 杜(もり)のホールはしもと ●特別講演● 時間 午後0時55分〜1時55分 テーマ 日本旧石器時代の社会と集団 環境・生業・遊動 講師 長崎潤一さん(早稲田大学文学学術院教授) 定員 400人(先着順)  ※希望者は直接会場へ お問い合わせ かながわ考古学財団 電話045−842−9888 旧石器ハテナ館の催し @講座 石を学んで石器を作ろう〈全3回〉 日にち 2月16日、3月2日・9日の土曜日 A体験教室 土器作り 日にち 2月17日(日曜日) 費用 250円 時間 午後2時〜4時 対象 @中学生A小学生以上の人 定員 各30人(申込順) 申し込み 電話で同館(電話042−777−6371)へ 相模原の国指定史跡 田名向原遺跡 中央区田名塩田3−13  わが国最古の建物跡といわれる旧石器時代(約2万年前)の住居状遺構などが発見された遺跡です。  現在は遺跡公園として遺構などを復元・公開しているほか、向かいにある旧石器ハテナ館では、出土品などの展示や体験教室で、旧石器時代を中心に縄文から平安時代まで、楽しく学べます。 ---------- 縄文時代 約5,000年前にエジプトでピラミッドが造られたこの時代、縄文文化が花開き、相模原では勝坂遺跡や川尻石器時代遺跡が残されました 平成24年度かながわの遺跡展・巡回展 勝坂縄文展  縄文時代の造形の中でも、特にさまざまな装飾で知られる勝坂式土器に焦点を当て、縄文土器の多様な姿と、名前の由来となった国指定史跡勝坂遺跡を紹介します。  縄文土器を独自の視点で捉えた芸術家・岡本太郎さんの作品も展示します。 期間 2月16日(土曜日)〜3月20日(祝日) 時間 午前9時30分〜午後5時 会場 市立博物館 ※月曜日は休館 ●関連事業● 考古学講座 勝坂遺跡の調査のあゆみ・勝坂式土器をつくった人びと 日時 3月9日(土曜日)午後1時30分〜3時30分 会場 市立博物館 定員 200人(抽選) 申込期限 2月22日(必着) kidsイベント めざせ!縄文ヒーロー!inさがみはら 黒曜石で石器作り  日にち 2月17日(日曜日) 申込期限 2月8日(必着) きみも太郎!inさがみはら 縄文土器をカメラで撮る、描く!  日にち 3月3日(日曜日) 申込期限 2月22日(必着) 縄文土器の模様をさぐる!inさがみはら 縄文土器を観察、描く、写す、作る!  日にち 3月17日(日曜日) 申込期限 3月8日(必着) 時間 午前10時〜正午、午後1時30分〜3時30分 会場 市立博物館 対象 小学生〜高校生 定員 各回20人(抽選) ※保護者の見学可 申し込み 勝坂縄文展のホームページ(http://ch.kanagawa-museum.jp/kassaka2012.html)からか、往復はがきに参加者全員の住所・氏名(ふりがな)・電話番号、イベント名、kidsイベントは時間を書いて、各申込期限までに県埋蔵文化財センター(郵便番号232−0033 横浜市南区中村町3−191−1)へ お問い合わせ 県埋蔵文化財センター 電話045−252−8661 相模原の国指定史跡 勝坂遺跡 南区磯部1780ほか  縄文時代中期(約5,000年前)の大集落跡です。この地で発見された勝坂式土器は、装飾的な文様や顔面把手(とって)(顔を表現した取っ手)などで注目を浴びる、縄文時代中期の基準となる土器です。  現在は遺跡公園として、土葺(ぶ)きと笹葺きで復元された竪穴(たてあな)住居などを見学できます。 春季企画展 相模原市の遺跡2013・さがみはら発掘最新情報 縄文時代のまつりの道具 〜川尻遺跡小池氏コレクション展〜  縄文人は、土偶・耳飾りなどの土製品や石棒・石剣といった石製品を作り、まつりに用いていました。  今回は、国指定史跡川尻石器時代遺跡で多く発見された、こうした道具を中心に紹介します。 期間 前期 2月16日(土曜日)〜3月20日(祝日) 後期 4月2日(火曜日)〜5月6日(休日) ※前期と後期で展示替えをします。 ※市内の最新の発掘調査成果を集めた「さがみはら発掘最新情報」は後期に展示します。 時間 午前9時30分〜午後5時 会場 市立博物館 ※月曜日(祝日を除く)、祝日の翌日は休館 お問い合わせ 市立博物館 電話042−750−8030 勝坂を学ぼう! 勝坂遺跡と勝坂式土器  「勝坂縄文展」に合わせ、同展覧会の企画担当者が勝坂式土器についてお話しします。 日にち 3月10日(日曜日) 時間 午前10時〜正午  会場 史跡勝坂遺跡公園管理棟 対象 小学生以上の人 定員 30人(申込順) 申し込み 電話で文化財保護課へ 相模原の国指定史跡 川尻石器時代遺跡 緑区谷ヶ原2−788−2ほか  縄文時代中期〜後期(約5,500〜3,500年前)の大集落跡です。  豊富な遺物とともに、敷石住居跡、配石遺構、配石墓群などの石を多用した遺構が多数保存されていて、現在、その一部を露出展示しています。 ---------- 郷土史や文化に触れる 文化財と歴史のイベント 勝坂を学ぼう! 有鹿神社の水引祭り  勝坂遺跡下段部の有鹿神社で催される湧水の神事について、海老名市の有鹿神社の宮司がお話しします。 日時 2月10日(日曜日)午前10時〜正午 会場 史跡勝坂遺跡公園管理棟  定員 30人(申込順) 申し込み 電話で文化財保護課へ 講演会 相模原歴史探訪 相模原の戦国時代の幕開け「長尾景春の乱と太田道灌」  相模原の歴史の中から、戦国時代の幕開けともいわれる長尾景春の乱と太田道灌の活躍について、分かりやすくお話しします。 日時 2月17日(日曜日)午前10時〜11時30分 会場 杜(もり)のホールはしもとセミナールーム2 定員 30人(申込順) 申し込み 直接か電話で橋本図書館(電話042−770−6600)へ 文化財展  市域の歴史や文化財などを調査・研究している市民団体が、日頃の研究成果の展示発表を行います。中学生による文化財保護ポスターの展示も行います。 日時 2月22日(金曜日)〜24日(日曜日)午前10時〜午後5時(22日は正午から、24日は午後4時まで) 会場 津久井中央公民館 お問い合わせ 文化財保護課 民俗芸能大会  市内の民俗芸能保存団体が仕事唄や獅子舞(ししまい)などを披露します。 日時 2月24日(日曜日)午後1時〜4時30分 会場 津久井中央公民館  ※観覧希望者は直接会場へ  お問い合わせ 文化財保護課 古民家園のひなまつり  ひな人形の展示のほか、折り紙やおはじきなど、昔ながらの遊びを楽しみます。 日時 2月24日(日曜日)午前10時〜11時30分 会場 古民家園(相模川自然の村公園内) ※希望者は直接会場へ お問い合わせ 文化財保護課 図書館・公民館共催 歴史講座 新島八重とその生涯〈全3回〉  NHK大河ドラマ「八重の桜」にスポットを当てお話しします。 日にち 3月2日(土曜日)  テーマ 日本の元気印・新島八重  講師 本井康博さん(同志社大学教授) 日にち 3月10日(日曜日)  テーマ 新島八重〜歴史番組制作の現場から〜  講師 押尾由起子さん(NHKディレクター) 日にち 3月24日(日曜日)  テーマ 八重と会津と戊辰(ぼしん)戦争  講師 野口信一さん(会津歴史考房主宰) 時間 午後1時30分〜3時30分 会場 市立図書館(中央区鹿沼台) 対象 市内在住の人 定員 180人(申込順) 費用 500円   申し込み 費用を持って、大野北公民館(電話042−755−6601)へ