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ギャラリースタッフセレクション19 森友見子・森哲弥展 「パトリ☆なこころみ」

ギャラリースタッフセレクションはギャラリースタッフが、注目する若手作家を毎回厳選し紹介していくシリーズ展です。

平成19年6月1日(金曜日)から7月16日(月曜日)まで、午前9時から午後8時まで(土曜日曜祝日は午後5時まで)

テーマ

相模湖の水源地の自然の中で私たちは暮らし、作品を制作しています。森哲弥は環境との繋がりをつくる彫刻作品、森友見子は再生紙を素材に器やオブジェなど生活に潤いをあたえるクラフト。お互い表現方法は違いますが、環境と素材を大切にして美術のある暮らしを提案しています。また、自宅アトリエで、こども造形教室「アトリエSORA」を主宰し、地域の中で子どもの創造の芽を育む活動を行っています。

(森友見子・森哲弥)

出品作品

森哲弥

作品写真

作品写真

森友見子

作品写真

作品写真

森哲弥

プロフィール

  • 1969年
    大分県生まれ
  • 1995年
    多摩美術大学美術学部彫刻科卒

個展

  • 1996年
    「場の意識と空間認識」( 国立芸術小ホール・ギャラリー、東京都)
  • 1997年
    「between」藤野アートスフィア' 97. ' 98. ' 99 (神奈川県藤野町)
    「CROSS」(ギャラリーNWハウス、東京都)
  • 1998年
    「龍の髭」(ギャラリー斎、東京都)
  • 1999年
    「風景のかたち」展(JR 八王子駅、東京都)
  • 2000年
    「土の家」 (オレゴンムーンギャラリー、東京都)
    「Thinking is Form」 (ギャラリー木葉下、茨城県)
  • 2001年
    アーティストインレジデンスオープンスタジオ(オーストリア、ウィーン)
  • 2003年
    「机上の冒険」(アートスペース遊工房、東京都)
  • 2005年
    「積木」(GALERIE SOL、東京都)
  • 2007年
    個展(GALERIE SOL、東京都)

グループ展等

  • 1997年
    「物語なき時代の風景」展 大倉山記念館ギャラリー(神奈川県)
  • 1998年
    「アート公募' 98 」入選展 SOKO ギャラリー(東京都)
  • 1998年
    「藝的暴動」展 JR八王子駅コンコース(東京都)
  • 1999年
    「BUNKO ART FES」(茨城県)
  • 2000年
    「彫刻シンポジウム・子供のための彫刻」(オーストリア、チロル州)
  • 2001年
    「彫刻二人展・自然と共にある造形」(神奈川県、相模湖町)
  • 2002年
    「第5回 FUJINO 国際アートシンポジウム」(神奈川県、藤野町)
  • 2004年
    「トロールの森」(東京都、善福寺公園)
  • 2005年
    「Beyond the here ?―ここからー」(茨城県)
  • 2006年
    「2次元ー3次元ドローイング展」
    「Maquette展」 GALERIE SOL (東京都)
    「汐留アート塾」 汐留シオサイト(東京都)
    「あしがら里山アート展」(神奈川県)
    現在 神奈川県立藤野芸術の家工房指導員
    造形教室「ぷるぷる・らんど」講師

森友見子

プロフィール

  • 1971年
    東京都生まれ
  • 1994年
    武蔵野美術大学造形学部基礎デザイン学科卒業

個展

  • 1995年
    個展(鱗、東京)
  • 1996年
    個展(紅茶舗 葉々屋、東京)
    個展(ギャラリーいんふらま、東京)
  • 1997年
    個展(紅茶舗 葉々屋、東京)
  • 1998年
    個展(陶仙房、埼玉)
    個展(ギャラリーいんふらま、東京)
  • 1999年
    個展(紅茶舗 葉々屋、東京)
    個展(埼玉伝統工芸会館ギャラリー、埼玉)
    個展(ギャラリーなうふ、岐阜)
  • 2000年
    「スパイラルマーケットセレクション vol.6」(スパイラル、東京)
  • 2001年
    「スパイラルマーケットセレクション vol.21」(スパイラル、東京)
  • 2002年
    個展(紅茶舗 葉々屋ティールーム、東京)
    個展(ギャラリー灰月、長野)
  • 2003年
    個展(キャトルセゾントキオ、東京)
    個展(遊工房アートスペース、東京)
  • 2005年
    個展(器スタジオTRY、東京)

グループ展等

  • 1997年
    グループ展(ギャラリーMANO、長野)
    グループ展(岡田屋ギャラリー、三重)
  • 1998年
    「工房からの風・新人作家公募展」入賞(ニッケコルトンプラザ、千葉)
  • 1999年
    「工房からの風・作家たちの海外」(ニッケコルトンプラザ、千葉)
    「クラフト全国公募'99」入選(札幌)
    グループ展(ギャラリー楽布陶、長野)
  • 2000年
    グループ展(ギャラリー晩紅舎、東京)
    グループ展(シーゲル堂、神奈川)
  • 2003年
    「スパイラルマーケットセレクション 秋のかたち」(スパイラル、東京)
  • 2004年
    「クラフトフェアまつもと20周年記念企画・セレクション40」 (松本市美術館、長野)
    「家に帰ろう」(ギャラリー灰月、長野)
    「ふだんに着る。ふだんに使う。ふだんに食べる。」(ゆうど、東京)
    「飾り気のない器」(器の店ノーション、東京)
    「スパイラルマーケットセレクションフタモノ展」(スパイラル、東京)
    「森友見子・森哲弥 再生紙の小作品」(紅茶舗葉々屋、東京)
    「12月のおくりもの展」(うつわ祥見、神奈川)
  • 2005年
    「光ふるはる展」(草の花ギャラリー、静岡)
    「5人展」(ミュゼ南州、神奈川)
    「モノクロ展」(県立藤野芸術の家、神奈川)
    「店点展」(ナノリウム、山梨)
    グループ展(工房からの風、千葉)

その他

  • 2006年
    NHK放送おしゃれ工房(7月12日放映) 「とびっきりリメイク牛乳パックでつくる小物入れ」出演

解説

「森友見子・森哲弥展 パトリ☆なこころみ」について

木下 朝美(きのした あさみ)

今回のアートスポットでは、森友見子と森哲弥の作品と活動を紹介する。

森友見子は再生紙を使用した器やランプシェードなどの造形表現をしている。一方、森哲弥は自然環境との対話をテーマとした野外彫刻作品を発表している。

個々に作家として独立しており、共同作業をすることはない。(森哲弥は、友見子作品を飾る什器を制作している。)森友見子は室内環境、森哲弥は自然環境というようにそれぞれ表現するフィールドは異なる。しかしながら、素材のありのままの姿を用い、素材が重なることや積み上がることで単純な形体をつくりあげている点では共通した趣向を感じる。

森友見子の作品は、工業製品にはない手のぬくもりと紙の薄さや軽さが特徴である。制作物は皿やランプシェードなど、室内環境にぴったりと適応していることから工芸として捉えられることが多いようだ。

森友見子は、目黒区立美術館のワークショップのアルバイトをした際に出会った、牛乳パックやダンボールなど再生紙を材料にしている。

素材特有の「やさしい」表情を大切にするため、表面に過剰な装飾はせず、可能な限り漉いた紙の質感を生かしている。また、着色する際には、紅茶を使用するなど、身の回りのものを活用している。その作品は「素っ気ない」という言葉が相応しい。

森哲弥は、「アドベやイグルーなどの住居の構造に惹かれる。」と語る。アドベは、天日だけで土を固めたレンガを積み上げた家であり、イグルーは、雪のブロックを螺旋状に積み上げた北米先住民族の住居である。つまり、同じ形態のパーツによる単純な組み重ね建造物に興味があるのだ。これと同様に、蜂が巣をつくる過程にも関心がある。それらは、直にその彫刻作品に表れている。人間も含めた自然が作り出す秩序を捉え、その根底にあるような仕組みを作品として抽象的に表現できないかと考えているのだろう。

本展では、二人のワークショップ活動も紹介する。県立藤野芸術の家などでは体験講座も開き、そして森邸内には子供を対象とした造形教室SORAも運営している。これは、「子供達に手で創作し、自ら考えること」を伝えたいという理念を実現化するためである。と同時に、サブタイトルに「パトリ☆(注)なこころみ」とあるように、それらの活動は、アートを通じて第2の故郷である藤野・相模湖等地域の人々とのかかわりをもつための試みである。ローカルで活動しながらも、地球規模の視野を持ち続けることを強調している。

二人は協同作業を通じて相互理解を深めるという意図もあるが、それよりも伝えたいのは自らが持つ技術や制作の喜びのようなものを郷土の人々と分かち、アーティストという「怪しい」・「謎めいた」存在を認められたいという狙いもあるのである。

(注)パトリオティズムの略。(英 Patriotism)愛郷主義・愛郷心・郷土愛のこと。

相模原市民ギャラリー美術専門員

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