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岩橋 英遠

岩橋 英遠(いわはし えいえん)1903(明治36)年~1999(平成11)年

  • 北海道生まれ。1968(昭和43)年相模原市に転居。
  • 1989(平成元)年文化功労者。
  • 1994(平成6)年文化勲章受章。
  • 日本芸術院会員。
  • 日本美術院同人。
  • 元東京藝術大学名誉教授。

風樹石眠(旧題「寒山拾得」)

「風樹石眠」(旧題「寒山拾得」)の画像
「風樹石眠」(旧題「寒山拾得」) 各123.0×58.0 日本画 1947(昭和22)年制作

解説

「風樹石眠」〔ふうじゅせきみん〕
経巻を持つ者が「寒山(かんざん)」。ほうきを持つ者が「拾得(じっとく)」。ともに中国の唐時代の高僧と言われ、その奇妙な風体から禅画の題材などにもしばしば登場しています。作者は両者を石や樹木に溶け込むように描き、自然とともに生きた賢者の姿を独自の視点で表現しています。

双璧・那智

「双璧・那智」の画像
「双璧・那智」 210×150 日本画 1963(昭和38)年制作 第48回院展出品

双璧・華厳

「双璧・華厳」の画像
「双璧・華厳」 210×150 日本画1963(昭和38)年制作 第48回院展出品

解説

「双璧・那智」〔そうへき・なち〕
「双璧・華厳」〔そうへき・けごん〕
和歌山県の「那智の滝」、栃木県の「華厳の滝」。ともに日本の三大瀑布(滝の意)として挙げられる大滝です。まさに甲乙付けがたい名瀑を、作者は対の作品として描きました。大きな画面からは轟々と響き渡る水の音が聞こえてくるようです。

春土

「春土」の画像
「春土」 55×70 日本画 1963(昭和38)年制作

解説

「春土」〔しゅんど〕
土から芽を出すクワイを描いたものです。もちろん土の中の様子が目に見えるわけではありません。これは心象風景です。作者は暗い土の中で少しずつ少しずつ育ってゆくクワイの芽と通して、春の訪れと育ちゆく生命の喜びを描いています。

記録1

「記録1」の画像
「記録1」 135×150 日本画 1964(昭和39)年制作 第49回院展出品

記録2

「記録2」の画像
「記録2」 135×150 日本画 1964(昭和39)年制作 第49回院展出品

解説

「記録1」〔きろく1〕
「記録2」〔きろく2〕
昭和38年、日本は記録的な干ばつに見舞われました。その時、作者はいくつかのダムを巡り、ひび割れた湖底を目の当たりにして自然の力に驚き、同時に自然が生み出す造形美に捉われました。「記録1」は東京都奥多摩街の小河内ダム(奥多摩湖)を、「記録2」は同じく東大和市の村山貯水池(多摩湖)の湖底を描いたものです。水面が描いた岸辺の年輪や、幾何学的なひび割れ模様に美を感じた作者の感性がひかる作品です。

静日1

「静日1」の画像
「静日1」 91×65(30号) 日本画 1982(昭和57)年制作 第37回春の院展出品

静日2

「静日2」の画像
「静日2」 91×65(30号) 日本画 1982(昭和57)年制作 第37回春の院展出品

解説

「静日1」〔せいじつ1〕
「静日2」〔せいじつ2〕
遠い子どもの頃の記憶でしょうか。雪の中で、また、夕日を浴びて、無邪気にオシッコをする子どもは、自然の中で伸び伸びと育った作者の幼年期の姿なのでしょう。若い頃に描こうとして、一度は断念した題材を、作者は50年も経た晩年に描いています。歳を重ねるごとに、描きたい想いが強くなってきたことがうかがえます。

暁雲1

「暁雲1」の画像
「暁雲1」 120×181 日本画 1989(平成元)年制作 第74回院展出品

暁雲2

「暁雲2」の画像
「暁雲2」 120×181日本画 1989(平成元)年制作 第74回院展出品

解説

「暁雲1」〔ぎょううん1〕
「暁雲2」〔ぎょううん2〕
作者は晩年、空を描くことに集中し、何枚もの小作品を残しています。とりわけ、朝焼け空、夕焼け空にはこだわりつづけました。本作は、一連の「空」作品の中でも、とりわけ鮮やかな作品といえます。よく見ると、蛾の手前にも雲がたなびいており、何とも不思議な雰囲気を醸し出しています。

飛泉羽衣

「飛泉羽衣」の画像
「飛泉羽衣」 72.5×52.5 日本画 制作年不詳

解説

「飛泉羽衣」〔ひせんはごろも〕
北海道大雪山国立公園の天人峡にある「羽衣の滝」を題材とした作品です。小作品ながらもその画面には、雪解けの清らかな流れが春の到来を呼ぶように、ザワザワと音を立てて流れ落ちる様子が大胆に描かれています。それはまさに天女の羽衣のような水のカーテンを彷彿させます。

北辺夏晨

「北辺夏晨」の画像
「北辺夏晨」 90.9×116 日本画 1991(平成3)年制作

解説

「北辺夏晨」〔ほくへんかしん〕
作者の故郷、北海道滝川市の江部乙(えべおつ)の風景を描いたものと思われます。屯田兵の家に生まれた作者は、幼い頃から北海道の大自然の中で育ちました。この風景は、心の中の故郷を、抑えた色彩をもって控えめに描いたものといえましょう。

北の海(陽)

「北の海(陽)」の画像
「北の海(陽)」 120.3×180.5 日本画 1980(昭和55)年制作 第65回院展出品

北の海(氷)

「北の海(氷)」の画像
「北の海(氷)」 120.3×180.5 日本画 1980(昭和55)年制作 第65回院展出品

解説

「北の海(陽)」〔きたのうみ(ひ)〕
「北の海(氷)」〔きたのうみ(こおり)〕
夏の海と冬の海。この対の作品は作者の代名詞とも言われる北海道の大自然を題材としたものです。実際には北海道の東端、標津の海岸で出会った朝日を作品化したものですが、むしろ作者の心象風景と捉えた方がよいのかも知れません。時間的な広がりを示しながらも遠景と近景、縦と横、寒暖の対比などが鮮やかに描かれている秀作です。

朝には狐も散歩する

「朝には狐も散歩する」の画像
「朝には狐も散歩する」 90.1×151.5 日本画 1990(平成2)年制作

解説

「朝には狐も散歩する」〔あさにはきつねもさんぽする〕
その題名からしてユニークな本作品は、作者の故郷での経験から着想を得ました。晩年、故郷である北海道滝川市の江部乙(えべおつ)を訪れた作者は、散歩の最中に朝霧の中を歩く一匹の狐と出会いました。よほどそれが面白かったらしく、周囲の人々に盛んにその話をしていたそうです。ところで、作品の中に狐の姿は見当たりません。作者は、故郷への愛情を狐との出会いに重ねて描きあげ、その姿を見せないことによって、故郷に寄せる自分の心情を表したものと思われます。

「街」の画像
「街」 121.2×181.8 日本画 1988(昭和63)年制作 第73回院展出品

解説

「街」〔まち〕
大自然をテーマとした作品を多く手掛け、“北方ロマンの雄”と呼ばれた作者にしては、このような街の風景を描くということは異色のことと思われます。本作品は、高速道路から見える川崎郊外の団地をモチーフとしていますが、そこに人の気配をうかがうことはできません。薄黒く整然と並ぶ数々の窓が、まるでハーモニカのようだと興味をもったようです。寂しい夕暮れ時の作品ですが、それぞれ家族が帰宅し始めると、暗い部屋にも明かりが灯り、楽しい団らんが訪れます。

鎮西之雄 菊池武時

「鎮西之雄 菊池武時」の画像
「鎮西之雄 菊池武時」 69.0×64.0 日本画 昭和10年代制作

解説

「鎮西之雄 菊池武時」〔ちんぜいのゆう きくちたけとき〕
題材である菊池武時は鎌倉末期に肥後国(熊本)で勢力をふるった武将です。これが描かれたのは戦前・戦中の頃でしょうか。後年、壮大な大自然を描くことで名を馳せた作者ですが、若い頃にはこのような歴史画も手掛けていました。この頃から、その技量には揺るぎないものがあったことをうかがい知ることができる貴重な作品といえましょう。

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