重症急性呼吸器症候群(SARS)
平成15年12月3日更新
今年の前半に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)は、7月5日にWHOの伝播(でんぱ)確認地域の指定が全て解除され、流行の終息を迎えました。しかし、今冬に再び流行する恐れもありますので、引き続き注意が必要です。
SARSとは、どのような病気か?
SARSコロナウイルスによる新しい感染症です。
SARS患者と接した医療関係者や同居の家族など、患者のせきを浴びたり、痰や体液などに直接触れるなどの濃厚な接触をした場合に感染し、2日から7日、最大10日間程度の潜伏期間を経て発症します。潜伏期あるいは無症状期における他への感染力はない、あったとしても極めて弱いと考えられています。
発症した人の80パーセントから90パーセントが1週間程度で回復傾向になりますが、10パーセントから20パーセントが呼吸窮迫症候群を起こし、人工呼吸器などを必要とするほど重症となると考えられています。
また、SARSコロナウイルスは、エタノール(アルコール)や漂白剤などの消毒で死滅します。現在のところ患者が触れた物品を通じてSARSが人へ感染する危険は小さいと考えられています。
SARSが疑われるのは、どんなときか?
SARSが疑われるのは、10日以内にSARSの流行地域から帰国するか、または10日以内にSARS患者の痰や体液に触れるなどの濃厚な接触があった方で、38度以上の発熱、せきまたは息切れなどの呼吸器症状がある方です。
(注)12月1日現在ではSARSの流行地域はありません。
SARSの予防法は?
外出先から戻った時に手洗い、うがいを行うことはSARSだけではなく、多くの感染症に共通する予防法です。
現在、SARS予防のためのワクチンはなく、世界各国で研究中です。
SARSの治療法は?
ウイルスによる肺炎に対して、全身状態の管理や呼吸管理などの症状を和らげる治療を行います。
医療機関を受診する際には?
流行地域から帰ってきた方などでSARSが疑われる症状がある場合は、必ず受診前に保健所または、かかりつけ医などに電話でご相談のうえ、指示に従ってください。
インフルエンザとの違いは?
SARSとインフルエンザは、流行が想定される時期(冬季)と症状が似ています。残念ながら、インフルエンザの予防接種ではSARSを予防することはできませんが、インフルエンザの予防接種を受けてインフルエンザの重症化を防ぐことでSARSと区別することが期待されます。
このため保健所では、インフルエンザの予防接種を受けることをお勧めしています。
病原体は?
- SARS
SARSコロナウイルス - インフルエンザ
インフルエンザウイルス
潜伏期間は?
- SARS
2日から10日 - インフルエンザ
1日から2日
主な症状は?
どちらも、38度以上の急な発熱やせきなどの呼吸器症状が主な症状です。咽頭痛や筋肉痛などの症状を伴うこともあります。SARSはインフルエンザより有熱期間が長いのが特徴です。
主な感染経路は?
どちらも、患者がせき・くしゃみをしたときの飛沫を吸い込んだり、たんや体液等に触れたり、濃厚な接触をした場合などに感染します。
予防接種は?
- SARS
まだ有効なワクチンが開発されていません。 - インフルエンザ
インフルエンザワクチンの接種が有効です。
治療方法は?
- SARS
患者に対して有効性が証明された治療薬はまだありません。 - インフルエンザ
抗ウイルス薬の処方が可能です。
対応医療機関は?
- SARS
保健所が紹介する医療機関 - インフルエンザ
最寄りの医療機関(内科・小児科など)
SARSについて相談は?
平日の午前8時30分から午後5時までの間に、担当課へご相談ください。また、土・日・祝日及び夜間の緊急なお問い合わせは、市役所代表(電話042-754-1111)へご連絡ください。
最新のSARS関連情報
- 厚生労働省ホームページ(外部リンク)
- 神奈川県ホームページ(外部リンク)
- 国立感染症研究所ホームページ(外部リンク)
- Q&A「重症急性呼吸器症候群(SARS)」(外部リンク)
- 外務省ホームページ(外部リンク)