海外で注意すべき感染症
海外は様々な面で日本とは異なります。海外で感染症にかからないようにするためには、感染症に対する正しい知識と予防方法を身につけることが必要です。基本的な対策として、飲料水、虫刺され(蚊やダニなど)、動物との接触には注意が必要です。この他、各地域における感染症の発生状況や感染症に関する情報については、検疫所・外務省などのホームページに掲載されているほか、空港や港の各検疫所においても、リーフレットやポスターによる注意喚起と情報提供を行っています。海外に渡航される方は、出発前に旅行プランに合わせた情報を入手して、渡航先での感染症の発生状況に注意して安全な渡航に心がけください。特に、鳥インフルエンザは家きんなどでの発生が世界的に拡大し、ヒトでの発症事例も増加していますので注意しましょう。
また、帰国時に具合が悪い場合や不安に思うことがある場合には、空港や港の検疫所では健康相談を行っていますので、積極的に利用してください。
さらに、感染症には潜伏期間があり、帰国後しばらくたってから具合が悪くなることがあります。その際は早急に医療機関を受診し、渡航先、滞在期間、動物に触れたかどうかなどを必ず申し出るようにしてください。
鳥インフルエンザ
鳥インフルエンザは、東南アジアから欧州、アフリカと拡大し、ヒトへの感染事例も増加しています。2003年11月以降2008年6月現在までに、世界で15カ国で385人(うち死亡者数243人)の発症事例が報告されています。
一般的に感染した鳥と濃厚に接触した方が感染します。生きた鳥が売られている市場や養鶏場にむやみに近寄らないようにするとともに、手洗いやうがいの励行(れいこう)に心がけましょう。
なお、検疫所においては、ポスターの掲示などにより各国の鳥インフルエンザの発生状況について情報提供するとともに、帰国した際、体調などに不安がある方のために、検疫所の健康相談室で相談も受け付けております。
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鳥インフルエンザの流行について(PDF形式 382.0KB)
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鳥に近づくな さわるな(PDF形式 2.7MB)
- 厚生労働省「鳥インフルエンザに関する情報」(外部リンク)
- 厚生労働省検疫所「高病原性鳥インフルエンザ」(外部リンク)
- 国立感染症研究所感染症情報センター「疾患別情報:鳥インフルエンザ」(外部リンク)
- 中国における鳥インフルエンザ関連情報(在中国日本国大使館)(外部リンク)
一般的に海外で注意しなければならない感染症
渡航先(国および地域)や活動内容によって、り患する可能性のある感染症は大きく異なりますが、最も多いのは食べ物や水を介した消化器系の感染症です。
食べ物、水を介した感染症
A型肝炎、コレラなどは、発展途上地域では広く発生する感染症です。生水・氷・サラダ・生の魚介類などの飲食は避けるようにしてください。
蚊を介した感染症
渡航先(国および地域)や活動内容によって、り患する可能性のある感染症は大きく異なりますが、世界的に蚊を媒介した感染症が多く発生しています。特にマラリア、デング熱、チクングニヤ熱は熱帯・亜熱帯地域で広く流行しています。ウエストナイル熱は夏から秋にかけて北米で流行が拡大します。
下記の疾患については、感染してからの治療よりも、蚊に刺されないための対策が重要です。蚊が特に多く発生する夕方から夜間にかけて外出する場合には以下を参考に蚊に刺されないように注意してください。
- 虫除け剤や蚊取り線香を積極的に利用する
- 長袖や長ズボンの着用などにより肌の露出を控える
マラリア
全世界で年間3億人から5億人の患者、150万人から270万人の死者が報告されています。マラリアを媒介する蚊は、森林地帯を中心に夜間出没します。
- 厚生労働省検疫所「マラリア」(外部リンク)
- 国立感染症研究所感染症情報センター「疾患別情報:マラリア」(外部リンク)
デング熱・デング出血熱
全世界で年間数千万人の患者が報告されており、さらに昨年来より広い地域で大流行が頻発しています。デング熱を媒介する蚊は、日中、都市部にも出没します。時に家の中でもみられます。
ウエストナイル熱・脳炎
北米を中心に毎年患者が報告されています。感染時期のピークは夏から秋です。原因となるウイルスは、アフリカ、ヨーロッパ、中東、中央アジア、北米など広い地域に分布しています。
- 厚生労働省「ウエストナイル熱について」(外部リンク)
- 厚生労働省検疫所「ウエストナイル熱」(外部リンク)
- 国立感染症研究所「ウエストナイルウイルス」(外部リンク)
チクングニヤ熱
東南アジア、特にインド洋沿岸の国々で流行しており、2006年にはインドで約140万人の感染者が報告されています。我が国では、現在のところ感染症法あるいは検疫法の対象とされていない感染症ですが、ヨーロッパ・インド・東南アジア諸国では近年、警戒されているウイルス感染症です。
- 国立感染症研究所「チクングニヤ熱」(外部リンク)
動物を介した感染症
狂犬病
狂犬病は、我が国では昭和32年以降発生はみられません(狂犬病発生地を旅行中に犬に咬まれ、帰国後発病、死亡した輸入症例は除く)が、依然として世界中の国々で発生しています。犬だけではなく、他の哺乳動物(ネコ、アライグマ、キツネ、スカンク、コウモリなど)からも感染し、発症すると有効な治療方法はありません。野犬をはじめとする野生動物との接触を避けることが大切です。
また、万が一、犬などの動物に咬まれた場合は、すぐに傷口を石けんと水でよく洗い、医療機関でできるだけ早く、傷の処置と狂犬病ワクチンを接種して下さい。また、帰国時には、検疫所に申し出て下さい。
エボラ出血熱
エボラ出血熱は、エボラウイルスの感染により起こります。ウイルスの元々の出どころ(自然宿主)は未だ不明ですが、 アフリカのサルから人へ感染し、さらに人から人へ感染した例が報告されています。
- 国立感染症研究所「エボラ出血熱」(外部リンク)
マールブルグ病
エボラ出血熱と同じ仲間のウイルス(フィロウイルス科)であるマールブルグウイルスの感染により起こります。 やはり自然宿主は不明で、アフリカ由来のサルから人へ感染し、同じような症状が現れた例が知られています。どちらの疾病も現在の時点で治療方法がありません。
- 厚生労働省所「マールブルグ病に関する海外渡航者への注意喚起について」(外部リンク)
- 国立感染症研究所「マールブルグ病」(外部リンク)
正しい予防知識
海外で感染症にかからないようにするためには、感染症に対する正しい知識と予防方法を身につけることが必要です。特に、飲料水、虫刺され(蚊やダニなど)、動物との接触には注意が必要です。
感染症には潜伏期間があり、帰国後しばらくたってから、具合が悪くなることがあります。したがって、その際は早急に医療機関を受診し、渡航先、滞在期間を必ず申し出ることが重要です。
空港や港の検疫所では健康相談を行っており、帰国時に具合が悪かったり、不安に思うことがあったりした場合には、積極的に利用してください。
海外の感染症に関する情報の入手
出発前に旅行プランに合わせた情報を入手しておくことが大切です。厚生労働省検疫所及び外務省では、ホームページにより海外各国の安全に関する情報を提供しています。また、空港内検疫所においても、リーフレット等を配置し、情報提供を行っておりますので、積極的にご利用下さい。
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このページに記載されている情報の担当課
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電話:042-769-8346(予防接種班)
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