肝炎について
肝臓病の原因
肝臓病と言うと、「お酒の飲みすぎ」と思われがちですが、それだけが原因ではありません。日本人の肝臓病のほとんどがウイルスの感染が原因で起こる、ウイルス性肝炎なのです。なかでも慢性肝炎を引き起こすB型、C型肝炎が問題になっています。
B型肝炎
B型肝炎ウイルス(HBV)が引き起こす肝炎です。
感染経路
血液を介して感染する他、母子感染や性行為による感染があります。現在母子感染については、妊婦に対する検査が行われ、母親が感染しているとわかった場合には、ワクチンで感染を防ぐことが可能です。
一方性行為による感染の予防にはコンドームの着用などが有効です。
感染するとどうなるの?
B型肝炎はいつウイルスに感染したかによって病気の経過が異なります。
大人になってから性行為などで感染すると急性肝炎を引き起こします。まれに激しい症状を起こす人もいますが、ほとんどは治癒します。症状が軽い人では感染に気づかないこともあります。
しかし、赤ちゃんの時に母親から感染すると、免疫力が未熟なため、体内に入った肝炎ウイルスが肝臓に住み着いてしまう場合があります。やがて大人になって免疫力が成熟するとウイルスへの攻撃が始まり、一部の人が慢性肝炎に移行します。慢性肝炎から肝硬変、肝がんに進行してしまう場合があるので、母子感染で感染した人は特に注意が必要です。
C型肝炎
C型肝炎ウイルス(HCV)が引き起こす肝炎です。
感染経路
血液を介して感染します。感染力は弱く、性行為による感染や母子感染の可能性は低いとされています。C型肝炎ウイルスの正体が分かったのが、1980年代末で、診断方法が確立したのは1990年代になってからです。そのためそれ以前に受けた輸血などで感染した人もいますが、多くの人は感染の時期がはっきりしません。感染者には以下のような傾向が挙げられます。
当てはまる人は要注意!
- 40歳以上である。
- 過去に肝機能の異常を指摘されたことがある
- 平成4年(1992年)以前に輸血をうけている
- 大きな手術を受けたり、妊娠・出産時に大量出血したことがある
- 輸入非加熱血液凝固因子製剤、フィブリノゲン製剤の投与を受けたことがある。
- 刺青をしたり、不潔な器具を使ってピアスをしたことがある。
- 薬物など注射の回し打ちをしたことがある。
- 医療従事者のように血液に触れる可能性が高い状態にあった。
感染するとどうなるの?
C型肝炎ウイルスに感染すると、急性肝炎を引き起こします。ただ、C型急性肝炎は症状が軽く、全く症状が出ないこともあるので、気づかないことも多いのです。そのうち一部は治癒しますが、大部分はそのまま慢性肝炎に移行します。慢性肝炎を放置すると、さらにその一部は長い歳月をかけて、肝硬変や肝がんに進行する場合があります。
- C型肝炎感染後の経過
「C型肝炎理解のための手引」(平成13年 厚生労働省)より
めざせ、早期発見!
肝炎ウイルスによる慢性肝炎が怖いのは、肝硬変や肝がんなど、命にかかわる病気に進行することがあるからです。しかし、早期に感染を発見し適切な時期に治療を受ければ、ウイルスを完全に排除できる可能性もあります。また、完治しないまでも肝炎の進行を遅らせ、肝がんを防ぐことが可能です。
肝臓は「沈黙の臓器」。大変我慢強く、よほどの障害がない限り自覚症状はでないことが多いのです。積極的に肝炎ウイルス検査を受けることが大切です。
肝炎ウイルス検査を受けるには
肝炎ウイルス検査は、市の無料B型・C型肝炎ウイルス検査、肝炎ウィルス検診(有料)、一般健康相談、一般の医療機関、その他検査実施機関で受けることができます。
- 肝炎ウイルス感染の心配がある市内在住の14歳以上の人
無料B型・C型肝炎ウイルス検査 - 市内在住の40歳以上で肝炎ウイルス検診を受診しない人
肝炎ウィルス検診(有料)
肝炎のインターフェロン医療費助成
神奈川県では肝炎のインターフェロン医療費助成を平成20年4月から実施しています。
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