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特集 いきものコラム

「さがみはら生物多様性シンポジウム」を開催しました。

平成29年2月25日(土曜日)、相模原市とさがみはら生物多様性ネットワークの共催で「さがみはら生物多様性シンポジウム」を開催しました。2回目となる今年は、「“やって、見て、考える”生物多様性は自然と人と地域をつなげるキーワード」をテーマとし、専門家による基調講演、市内で活動する企業と団体による事例発表、最後に質疑応答というプログラムで行いました。
基調講演や事例発表でお話しいただいた内容を紹介します。

第1部 基調講演 「生物多様性を大事にする社会の雰囲気作り」
明治大学農学部教授 倉本宣さん

生物多様性について、もっと社会の雰囲気を変えていく必要があるのではないか、そのためには、どんなことをしていったらいいかということをお話ししたいと思います。
生物多様性という概念をより普及させ、もっと楽しめたり、大事だなと思うような社会にしていけないかと考えて学生たちと一緒に行った研究があります。大学のある千代田区内の公園や大学の敷地内で「生物多様性普及のためのかんたんな調査」として、高木の数などの公園内の状況と虫の生息状況の関係などを調べる調査を行いました。誰もができるこうしたかんたんな調査に参加してもらうことで、体験的に生物多様性のことを知ってもらうことができます。
生物多様性の普及について、事業者の役割は大きいものです。明治大学のキャンパス近くの企業では、社屋前の街路や前庭に野鳥や蝶の食べ物となる樹木を植えるなど生物多様性に配慮した緑化を実施しており、周辺にある不忍池や皇居とつながる広域的な生態系の形成まで視野に入れたその取組は高く評価されています。
相模原市内では、木もれびの森で研究を続けています。森と周囲との関係が時間の経過とともに変化していく中で、安全に配慮し、生物多様性を守るという両方をどうしていったらいいのかということを研究していきたいと思っています。
生物多様性は難しいものではなく、人々が思っているよりも広い概念です。今回は大学での取組などを紹介しましたが、それぞれの人がそれぞれの能力や時間に応じてできることをやっていくことが大切だと考えています。

第1部の写真

第1部の写真2

第2部 活動事例発表
家具屋さんの森づくり「道正山るーたんの森」
株式会社家具の大正堂代表取締役社長 渋谷金隆さん

第2部の写真

「道正山るーたんの森」は、南区上鶴間本町にある家具の大正堂の本店裏山にある社有地の約400坪の斜面林です。この裏山は、つい最近まで立ち入ることができないほど笹や木が生い茂って荒れていましたが、4年前から森づくりを始めました。
活動のきっかけとなったのは、「森の防潮堤運動」に出会って森のすばらしさを知ったことでした。それまでは、私も社員も木や森がなければできない家具を扱う仕事をしているのに、森にほとんど関心がありませんでしたが、「森に関心を持ち、木や森に感謝する気持ちを育てよう。地域に森づくりで貢献する企業になろう。」と社員に呼びかけました。これまでに延べ2,500人が森づくりに参加。専門家や地域の環境団体などと連携しながら伐採や植樹を進め、平成26年夏に「道正山るーたんの森」として一般開放を開始しました。今では地域の人やお店に来たお客さんの憩いの場となり、お昼にはベンチでお弁当を広げる社員もいます。
この活動を通して、森づくりの楽しさや自然の素晴らしさを体験することができました。四季おりおりの作業に楽しさがあることは、森づくりを始めるまでは気付かなかったことです。これからも楽しみながら森づくりを進めていきたいと思っています。
お近くにいらっしゃった際にはぜひ「道正山るーたんの森」へお立ち寄りください。

多様な主体の連携と水源地の生物多様性
あざおね社中会長/麻布大学生命・環境科学部講師 村山史世さん

多様な主体の連携と水源地の生物多様性の写真

あざおね社中は緑区青根で活動する麻布大学の学生、教員、市民の集団。団体名の「あざおね」は「麻布(あざぶ)」と「青根(あおね)」を組み合わせたものです。
青根の休耕田を復活させた水田を拠点に、環境省のモニタリングサイト1000によるいきもの調査や水環境調査、里山グリーンマップの作成など様々な活動を行ってきました。手入れされず荒れていた土地は稲が実る見事な田んぼになり、地域の景観も変わりました。あざおね社中の活動をきっかけに青根を訪れる人も増えました。
あざおね社中はこれまでに様々な賞を受賞し、多方面から評価されています。その理由には、「学生が中心となって地域の自治会や学校、行政機関、教育研究機関など多様な主体と連携しながら価値をつくっていく点」があると考えられます。青根は人口減少と高齢化が進む地域です。青根で生態系の多様性の回復・維持管理を行うには「ヨソモノ」が担い手として参画することが必要で、例えば青根と外部をつなげ続けるなど「ヨソモノ」だからこそできることがあります。
多様なステークホルダーとの連携・協働を基盤に新たな連携を構築しながら、青根の生物多様性に重きをおいて、地元と「ヨソモノ」とで価値を共有し、活動を通して新たな価値を再生産していきながら、「ヨソモノ」にとっても地元にとっても「自分ごと」として、青根津久井地域の持続可能性の学びと方法を実施していきたいと考えています。

質疑応答

質疑応答の写真

出演者3名が登壇して行った質疑応答では、市内に生息している日本最小のネズミ・カヤネズミの話題で盛り上がりました。人が手を入れ続けることでカヤネズミが生息できるような環境を維持できる場合もあれば、手を入れすぎて生息場所を奪ってしまう場合もあるようです。生きもののことは、その場所ごとに考えることが大切とか、生態学的な理解と理解の上にたった合意形成が必要ではないかという意見がありました。

今回のシンポジウムのテーマである「“やって、見て、考える”生物多様性は自然と人と地域をつなげるキーワード」にふさわしい内容となりました。
平成29年度も同様のシンポジウムを開催する予定です。みなさんの参加をお待ちしています。

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