広報さがみはら No.1350 平成28年(2016年)12月1日号 6面 ---------- 12月3日から9日は障害者週間 障害について理解を深めよう  9月のリオパラリンピックでは多くの日本人選手が活躍しました。私たちの身の回りでも、障害のある人がさまざまな分野で活躍しています。障害のある人もない人も、一人一人がかけがえのない存在です。みんなで支え合う「共生社会」の実現を目指し、障害について理解を深めてみませんか。 問い合わせ 障害政策課 電話042−707−7055 できることから始めよう Step1 障害を正しく理解しよう 障害は誰にでも生じ得る身近なものです。 障害は多種多様で、同じ障害でも一律ではありません。 外見では分からない障害もあります。 周囲の理解や配慮があれば、自立した生活や就労など、できることが多くあります。 Step2 できる範囲で、配慮と工夫をしよう 障害のある人に対して、自分は何ができるか考えてみましょう。 困っている人を見掛けた=「お手伝いできることはありますか」と声を掛けてください。 視・聴覚に障害のある人は、身の危険に気付かない場合も=声掛けのほか、体に触れるなどして、危険を知らせてください。 「障害があるから」と決めつけない=それぞれの個性や能力を認め、活用することを一緒に考えてみましょう。 リオパラリンピック女子マラソン(視覚障害)銀メダリスト 道下美里選手伴走者 青山由佳さんに聞きました 青山由佳さん 南区在住。学生時代陸上競技部に入り、現在は社会人チームに所属。道下さんの伴走者としてはもちろん、自身も東京マラソンやさいたま国際マラソンなどで力走している。 練習などで気を付けていることはありますか  段差や障害物がないか常に注意し、細かく声掛けをしています。みっちゃん(道下さん)は左目で光を少し感じることができるのですが、天候によって見え方が変わるので「今日の見え方はどう?」と毎日確認をし、見え具合によって他のランナーとの距離などを調整しています。道の形状や他のランナーとの距離などを伝えながら走るため頭を使いますが、1人で走る時以上の達成感を得ることができます。  合宿や大会時は起きてから寝るまで行動を共にしているのですが、食事や入浴では、どこに何があるのかを事前に伝えるとその後は全て1人でできますし、一度伝えればほとんど覚えられるので、いつもすごいなと思っています。ただ、配置が変わるとどこに何があるか分からなくなってしまうため、使った物などは元の位置に戻すように気を付けています。 伴走者になって自分に変化などはありましたか  頑張っているみっちゃんを近くで見てきて、私もランナーとしてもっと頑張らなくてはと思うようになりました。  みっちゃんはよく「笑顔は出会いのパスポート」と言っていて、本当によく笑い、冗談などを言って周りの人たちも笑顔にしてしまうような人。日々元気をもらっていますし、今は友達のような関係になっています。みっちゃんと過ごしているうちに、障害に対する壁のようなものも感じなくなりました。 皆さんにメッセージはありますか  障害の具合は一人一人異なるため、まずその人のことを知り、何を望んでいるかを考えることが大切だと思います。私のように、自分のためにやっていたことが人のためになることもあります。皆さんも身近にあるきっかけを大切に、障害について考えてみてほしいと思います。 ヘルプマークを知っていますか?  外見では分からなくても援助や配慮を必要としている人が援助を得やすくなるよう、東京都が作成したマークです。東京都内の都営地下鉄各駅などで配布しています(市では配布していません)。 マークを見掛けたら…  バスや電車で 席を譲りましょう。 駅や商業施設などで 声を掛けるなどの配慮をお願いします。 災害時は 安全に避難するための支援をお願いします。 もっと詳しく知りたい人へ 障害への理解を進める情報発信サイト「さーくる」をチェックしよう  障害への対応方法やイベント情報、障害者に関するマークなどを紹介しています。 障害者差別解消法を知っていますか  正当な理由なく、障害を理由としてサービスの提供を拒否・制限することなどは禁止です。また、障害のある人が何らかの対応を必要としている場合、公的機関や企業などの負担になりすぎない範囲で対応することが求められています。 ※対応方法など詳しくは、内閣府ホームページ「合理的配慮サーチ」をご覧ください。 障害者週間イベント あじさい会館 「心の輪を広げる体験作文・障害者週間のポスター」展 日時 12月9日(金曜日)まで 午前8時30分から午後5時15分 市身体障害者作品展  絵画、書道、生け花、写真、手芸、俳句、陶芸、川柳など 日時 12月2日(金曜日)から4日(日曜日)午前9時30分から午後4時(2日は正午から) ハンドメイドショップバオバブ 障害者週間特別セール  障害者施設で作ったお菓子や雑貨を販売 日時 12月4日(日曜日)午前10時から午後5時 市障害者週間のつどい  「心の輪を広げる体験作文」「障害者週間のポスター」入賞者の表彰式や、「すべての人がともに暮らす社会を目指して」をテーマにした講演会 日時 12月4日(日曜日)午後1時から3時45分 講師 鈴木敏彦さん(和泉短期大学教授) 定員 300人(先着順) ※希望者は直接会場へ 相模大野駅ペデストリアンデッキ ほかほかふれあいフェスタ2016 障害者週間キャンペーン  パネル展や大道芸、車いすダンスなど  日時 12月3日(土曜日)正午から午後2時30分 ストーマ用装具を預かります  災害時に備えて、人工肛門や人工膀胱(ぼうこう)のある人たちが使うストーマ用装具を市内の施設で預かります。 対象 身体障害者手帳の交付を受け、ストーマ用装具を使用している人 保管場所 陽光園、障害者支援センター松が丘園、上九沢身体障害者デイサービスセンター、津久井保健センター、南保健福祉センター ※災害発生時は、保管場所に取りにきてください。詳しくは、市ホームページをご覧になるか、お問い合わせください。 問い合わせ 障害福祉サービス課 電話042−769−8355