広報さがみはら No.1333 平成28年(2016年)3月15日号 7面 ---------------------------- 人口減少社会の克服をめざして 市では、今後迎える人口減少社会を見据え、出生率の向上や人口の社会増をめざして、人口動向分析や人口シミュレーションを行った「相模原市まち・ひと・しごと創生人口ビジョン」と平成31年(2019年)度までの政策の方向や重点的に取り組む施策などをまとめた「相模原市まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定しました。 相模原市まち・ひと・しごと創生人口ビジョン 分析  相模原市の人口動向分析 〈2010年国勢調査に基づく相模原市の将来人口推計(既存推計)等の結果〉 ・2060年の総人口は、約54万2,000人、ピーク時の74%まで減少。年少人口は50%強の減、生産年齢人口は40%減。一方で、高齢者人口は70%増 ・出生数は現在の6,000人程度から3,000人程度まで半減 ・大学生世代は、転入超過であるが、卒業・就職とともに転出超過 ・2000年以降、住宅購入世代(30歳から44歳)が転出超過 ・転出超過地域は、東京23区と都心部に近い地域に集中 展望 ・出生率の改善と若い世代の転出抑制につながる取り組みの強化が必要 ・出生率が改善し、若い世代の転出抑制が同時に達成された場合、2060年の総人口は既存推計よりも13万3,000人程度多い67万5,000人程度。人口減少率は、24.4%から5.9%まで改善 相模原市まち・ひと・しごと創生総合戦略  国と県の総合戦略を踏まえ、相模原市まち・ひと・しごと創生人口ビジョンの中長期の将来展望を見据えて、政策目標と施策を定めました。  総合戦略の計画期間は27年(2015年)度から31年(2019年)度までの5カ年です。  市内外のさまざまな主体との連携・協力をしていきます。 基本目標 安定した雇用の確保 結婚・出産・子育て環境の充実 定住促進 安全で安心な暮らしの確保 広域交流拠点都市の形成 重点プロジェクト  地方創生に資する本市の地域特性を踏まえ、既存の施策ごとの縦割り思考・組織を超えた柔軟な職員・組織の下で、全庁横断的に取り組みを検討し、3つの重点プロジェクトを設定 少子化対策   結婚から妊娠、出産、子育ての切れ目のない支援と市民の希望をかなえる社会の実現 主な取り組み例 妊婦健康診査事業 診査に係る助成対象回数の拡充 小児医療費助成事業 通院に係る医療費助成対象年齢の拡大 雇用促進  雇用対策と働きやすい環境の整備、地域経済を支える産業基盤の確立と新産業の創出、中小企業の育成・支援 主な取り組み例 産業用ロボット導入支援事業 ロボット導入支援センターを拠点とした企業への導入支援 業務系企業誘致推進事業 本社機能などの誘致 中山間地域対策  圏央道インターチェンジ周辺の拠点整備・小さな拠点(コンパクトビレッジ)の形成、移住・定住促進策などによる担い手の確保と地域振興 主な取り組み例 コンパクトビレッジの形成 地域特性や多様な地域資源などを活用し、地域の維持・活性化を図る 魅力あふれる質の高いまちづくり 農業への法人参入の促進と農業の6次産業化への支援 人材の確保・活用と地域力の維持強化 市外からの移住促進、グリーンツーリズム(農山村などを訪れ、その自然と文化、人々との交流を楽しむ余暇活動)などの取り組みの促進 主な施策 雇用対策と働きやすい環境の整備 地域経済を支える産業基盤の確立 新産業の創出と中小企業の育成・支援 子どもを生みやすい環境の整備 子育て環境の充実 学校教育の充実 地域福祉の推進 医療体制の充実 文化の振興 生涯スポーツの振興 広域交流拠点都市にふさわしい都市拠点の形成 広域的な交流を支える交通体系の確立 計画的な土地利用の推進 問い合わせ 企画政策課 電話042−769−8203