広報さがみはら No.1297 平成26年(2014年)9月15日号 6面 ---------- つなげよう 日本と世界の小さな懸け橋  現在、市には日本語の支援を必要とする外国人等児童・生徒が約260人います。市では、このような児童・生徒が学校生活を送る上で必要な日本語を習得し、学校生活に適応できるよう、日本語の個別指導を行う講師の派遣や、日本語を中心とした授業を行う「国際教室」を開くなど、さまざまな支援を行っています。 日本語のプロが教えています 日本語巡回指導講師  現在、25人の講師が、日本語を全く話すことができない、話すことはできるけれど学習に使われる言葉が分からないなどの児童・生徒に対して、基本的な「聞く」「話す」「読む」「書く」こと、教科の学習をする上で必要な日本語について、個別に指導を行っています。 外国語で手厚くサポート 日本語指導等協力者  日本の学校生活について理解できるよう、児童・生徒とその保護者に母語を活用して支援をします。母語を使って相談ができるので、精神面でのサポートという意味でも大きな役割を担っています。現在、42人の協力者がいて、11言語(中国語、タガログ語、韓国・朝鮮語、タイ語、ベトナム語、ラオス語、カンボジア語、スペイン語、ポルトガル語、ロシア語、パキスタン語)に対応することができます。 国際教室 国際的な視野と感覚を育む  外国人等児童・生徒は、普段は日本人の児童・生徒と一緒に学習していますが、週に数回、個別の日本語指導や日本の文化・生活・言語に触れる多様な授業を行う「国際教室」に通うこともあります。また、国際教室をきっかけに、日本の児童・生徒も外国人等児童・生徒から外国の文化や生活について学んでいます。国際教室は、日本語指導が必要な外国人等児童・生徒が5人以上いる学校に設置されます。 開設校 小学校9校(淵野辺、中央、清新、相模台、光が丘、緑台、作の口、大島、富士見) 中学校6校(大野北、相模台、清新、緑が丘、中央、内出)  ここでは、相模台小学校と大島小学校の取り組みを紹介します。 相模台小学校 レインボータイム  スピーチ大会やかるた大会を開いたり、季節に関連する日本の行事などを体験したりする機会を、年6回程度設けています。外国人等の児童同士が知り合い、助け合うことを目的としています。 読み聞かせ  イースター、ハロウィーン、クリスマスなど、先生がその時季に合った内容の英語絵本を選び、読み聞かせを行っています。また、図書委員が外国の話を全校児童に紹介するなど、日本の子どもが外国文化に触れる機会にもなっています。 大島小学校 自分の国の料理を紹介しよう  年2回、国際メニューを取り入れた給食を出しています。国際教室の子どもたちが調べてきた料理を基に、栄養士と相談してメニューが決まります。どの国の料理なのか、どんな料理なのかが書かれた献立表も配布されます。  国際メニュー給食の前日には、昼の放送で「いただきます」「ごちそうさまでした」「おいしい」を6か国の言葉で紹介し、給食当日の子どもたちのあいさつにはさまざまな言語が飛び交います。 自分の国を紹介しよう〜 VTR放送〜  国際教室の児童が「国旗」「遊び」「お祭り」などさまざまな文化を紹介する映像を作り、昼食時に全教室で放送しています。 問い合わせ 学校教育課 電話042−704−8918