広報さがみはら NO.1266 平成25年(2013年)6月1日号 4面 ---------- ご意見をお寄せください (仮称)公共施設の保全・利活用基本指針(案)  昭和40年代からの人口急増期を中心に整備を進めてきた公共施設は老朽化が進んでおり、やがて改修や更新(建て替え)が必要となる時期を迎えます。こうした施設の改修や更新には多くの費用が掛かり、少子高齢化の進行などにより社会保障費が増加する一方で、歳入の高い伸びが期待できない中では、全ての公共施設を保持することは困難になると見込まれています。  そこで、今後の公共施設サービスの適正化に向けた取り組みの方向性、将来コストの削減方策などの考え方を「(仮称)公共施設の保全・利活用基本指針(案)」としてまとめました。皆さんのご意見をお寄せください。 公共施設の現状と課題「相模原市公共施設白書」より  市では、道路や下水道などの土木インフラ施設を除く公共施設がどのような状況かを把握するため、平成24年5月に「相模原市公共施設白書」を公表しました。この白書で行った試算や分析の結果、次のようなことが明らかになりました。 現状@ 公共施設の老朽化が進んでいます  23年4月時点で、市の公共施設の数は757、延床面積は約165万uあり、その4割程度(延床面積ベース)は建築後30年以上が経過しています。施設数では子育て支援施設、消防施設、学校教育施設、市営住宅が多く、延床面積では学校教育施設がほぼ半分を占めています。 建設年度別に見た建物延床面積 延床面積(1,000u) 昭和36年度以前 24.9 昭和37〜41年度 48.8 昭和42〜46年度 103.8 昭和47〜51年度 289.5 昭和52〜56年度 242.2 昭和57〜61年度 226.8 昭和62〜平成3年度 186.9 平成4〜8年度 140.8 平成9〜13年度 175.3 平成14〜18年度 82.8 平成19〜23年度 94.4 昭和61年度までに半分以上の公共施設を整備しています 現状A これまでどおりに施設を維持・更新することは困難です  改修や更新を行うには多くの費用が掛かります。今後も現状と同程度の財源を改修・更新に充てられるとしてもコストを賄いきれず、平成44〜53年度の改修・更新のピーク時には、改修・更新時期を迎える施設のうち60%程度しか適切な改修・更新ができないという試算結果になっています。道路や橋りょう等の土木インフラ施設の老朽化も進行していることから、公共施設と土木インフラ施設の機能を維持していくことは、試算結果以上に厳しい状況になることが見込まれます。 課題  公共施設のサービス提供と道路等の土木インフラ施設の維持管理には大きなコストが掛かり、今後はさらに改修・更新費用の増加が見込まれます。  改修や更新を実施できずに放置しておくことは、予期せぬ故障や事故を招き、施設を閉鎖せざるを得ない状況にもなりかねず、このような市民サービスの低下を引き起こすような事態を未然に防がなくてはなりません。  公共施設マネジメントの方向性を定め、公共施設におけるサービスの適正化や適切な保全のあり方などについて、長期的なビジョンで考えていく必要があります。 ※同白書は、市ホームページの 市政情報 → 市政運営 か、各行政資料コーナーでご覧になれます。また、各行政資料コーナーで販売(1冊2,200円)しています。 今後の公共施設のサービス機能のあり方 (仮称)公共施設の保全・利活用基本指針(案) 指針のポイント @ 延床面積の20%削減  建物の保有に必要なコストを削減するために、改修・更新のピークを迎える今後30年間で20%の延床面積の削減を行います。  試算では、将来的に改修・更新のピーク時には60%程度しか適切な改修・更新ができず、40%の延床面積の削減が必要です。しかし、40%の延床面積を削減することは、サービス水準の低下など市民生活への影響が懸念されるため、基本指針に掲げたさまざまな取り組みを実施することによるコスト削減効果見込みを踏まえ、目標を設定しました。 A 新規施設整備は原則行わない  本市の今後のまちづくりの戦略上重要な施設の整備を除き、原則として新規の施設整備は行わないこととします。また、施設の新規整備や更新を行う場合には、今後検討する施設整備のルールに従い、施設総量の抑制を図ることとします。 B 学校施設を中心とした多機能化等を行う  学校施設は規模が大きく、地域の拠点施設となり得ることから、大規模改修や更新の際には、原則として地域で利用される他施設との多機能化や複合化を行います。 パブリックコメント ご意見をお寄せください 基本指針(案)の閲覧・配布場所 企画政策課、各行政資料コーナー・まちづくりセンター・出張所・公民館(青根・沢井公民館を除く)・図書館 ※市ホームページの 市へのご意見・ご提案 → パブリックコメント からもご覧になれます。 意見の提出 直接か、郵送、ファクス、Eメールに住所、氏名、電話番号、意見を書いて、6月3日〜7月3日(必着)に企画政策課(〒252−5277 中央区中央2−11−15 ファクス042−754−2280 Eメール kikaku@city.sagamihara.kanagawa.jp)へ ※いただいたご意見の概要や市の考え方については、まとまり次第、市ホームページや企画政策課等で公開する予定です。 ※基本指針策定後は、施設分類別計画の策定に向けた取り組みを進めていきます。 お問い合わせ 企画政策課 電話042−769−8203 ---------- ハチの巣を見つけたら 巣に近づかない、揺らさない、近くで大きな音を立てない  ハチに刺されたら、流水で洗い、冷やしてください。呼吸が苦しい、気分が悪いなどの症状が出た場合は急いで医療機関へ 巣の特徴からハチの種類を調べて対処する スズメバチ  巣はマーブル模様のボール状です。攻撃性が強く、自分で駆除することは危険です。個人の住宅(営業・賃貸用を除く)にできた巣は、市で相談を受け付けています。 アシナガバチ  巣は半円形です。巣を刺激しなければ襲ってくることはありません。夜間に殺虫スプレーをかけると簡単に駆除できます。殺虫スプレーと防護服を市で貸し出しています(要予約)。 お問い合わせ 生活衛生課 電話042−769−8347 同課津久井班 電話042−780−1413 ---------- 6月1日〜7日は水道週間 受水槽・井戸水の衛生管理を ○受水槽の設置者は保健所に届け出を行い、衛生管理をしてください。なお、受水槽の清掃は毎年実施し、有効容量が8を超える受水槽は年1回検査を受けることが義務付けられています。 ○井戸水は、定期的に水質検査をしましょう。なお、アパートなどの共同住宅で井戸水を生活用水として使うときは、市の条例に基づく確認を受ける必要があります。 お問い合わせ 生活衛生課 電話042−769−8347 同課津久井班 電話042−780−1413 ---------- 雨水浸透ます設置費用を助成  地下水の保全や道路冠水などの軽減を図るため、宅地内への雨水浸透ます設置費用の一部を助成します。 ※設置前に申請が必要です。 ※設置後は性能維持のため、雨水浸透ます内のごみの除去など、定期的な清掃をお願いします。 お問い合わせ 下水道施設課 電話042−769−8271 津久井下水道施設課 電話042−780−1409