広報さがみはら NO.1239 平成24年(2012年)4月15日号 4面 全ての子どもに学ぶ喜びを 「人が財産(たから)」が基本理念の「魅力ある学校」づくり  改訂された新しい学習指導要領が、小学校では平成23年度から、中学校では今年4月から本格実施されています。主な改訂内容は、子どもたちの「生きる力」をより一層はぐくむため、思考力・判断力・表現力の育成、理数・外国語教育等の内容充実や、授業時間の増加などです。  市は、平成22年3月に策定した市教育振興計画の中で、人が等しく尊い存在であり、人の英知や可能性は、幸せで豊かな生活を営む上で、かけがえのない“たから”であるとの思いを込めた「人が財産(たから)」を基本理念に、「魅力ある学校」づくりを進めています。  今回は、同計画による市の取り組みを紹介します。 ---------- 「魅力ある学校」が「生きる力」を育てる 「魅力ある学校」とは、「楽しくわかる授業」「教師や子どもたちの間に心が通い合う人間関係」「地域資源を活用した豊かな学びの場」があること。 確かな学力を育てる学校づくりを支援  子どもが自ら考え、判断する力などを身に付けていくために、大きな役割を果たす教師の力を効果的に発揮・向上できる体制の整備や、地域性を生かした特色ある学校づくりなどを進めています。 教師力を発揮するための研修  楽しくわかる授業や魅力的な学級運営を行うため、教育に関する豊かな経験や専門的な知識があるさまざまな分野の講師を招き、研修を行っています。 市教育委員会による学校訪問  市教育委員会の指導主事が、市立の全幼稚園・小・中学校を3年に1度のペースで訪問し、授業改善、教育課程、児童・生徒指導などをはじめとする学校教育の充実に向けて、支援・指導を行っています。 地域教育力の活用  地域に在住する知識・経験の豊かな人などを指導協力者として依頼し、教育活動の充実を図るとともに、地域と学校の連携を深めています。 さまざまな役割の人材を学校へ派遣  一人ひとりへのきめ細かな教育や、英語教育等の充実、外国文化への理解と協調性の育成などのため、さまざまな人材を学校に派遣しています。 少人数指導等の非常勤講師  学習や学校生活全般にわたり、きめ細やかな指導を展開するために、小・中学校で、少人数指導やティームティーチング指導などを行っています。 支援教育学習指導補助員  通常の学級に在籍し、支援を必要とする小・中学校の児童・生徒に対応する個別指導やティームティーチング指導を行っています。 外国人英語指導助手(ALT)  小学校では外国の言葉に慣れ親しむため、中学校では英語の「聞く・話す」を中心とした英語教育の充実のため、担任や教科担任の教師と一緒に指導しています。 ※小学校理科支援員、図書整理員、臨時介助員なども派遣しています。 多様な体験活動の場をつくる  宿泊体験活動や芸術とのふれあいなどの体験学習を通して、個性を大切にし、豊かな人間性や社会性などを育成する学校づくりを進めています。 相模川自然の村野外体験教室・ふるさと自然体験教室  宿泊体験活動を通して、普段の学校生活では得られない体験活動や同級生などとの交流により、豊かな心を培っています。 中学校職場体験  地域の商店街や官公庁、福祉施設などでの職場体験により、働くことの喜び、厳しさを体験しながら、大人の知恵やたくましさを学んでいます。 学びの連続性を大切にした教育の推進  就学前の教育や義務教育9年間の学びの連続性を大切にし、児童・生徒の豊かな人間性や社会性をはぐくむとともに、不登校などの今日的な教育課題の解決に取り組んでいます。 小・中学校連携教育の推進  中学校区ごとに、小・中学校連携日を設け、教員や児童・生徒が交流する機会を設けています。 幼稚園・保育園・小学校連携教育の推進  就学前教育と小学校教育をつなげていくために、研究校での実践などを通して、検討を進めています。 ---------- 「心をはぐくむ」ために家庭でできること  子どもたちは、人とのかかわりの中から、さまざまな力を身に付けていきます。家庭で生活の基本ルールをつくりましょう。 ○あいさつや、学校であった出来事の話をしてください。 ○保護者同士のつながりをもち、子どもや学校の話をしてください。 市教育振興計画について  詳しい内容は、各行政資料コーナーで閲覧できるほか、市ホームページの教育委員会→教育施策の情報(主な施策・教育指針)からもご覧になれます。 新しい学習指導要領について  詳しい内容は、文部科学省のホームページでご覧になれます。 お問い合わせ 学校教育課 電話042−769−8284