広報さがみはら NO.1231 平成23年(2011年)12月15日号 6-7面 ---------- この一年を振り返る 相模原2011  低迷する支持率を改善すべく菅前首相が内閣改造に踏み切り、不況ムードを払拭しようとスタートした2011年。3月11日に発生した東日本大震災によって、被災地だけでなく日本中が甚大な被害と衝撃を受けました。復興に向けた取り組みが進められ、震災から9か月が経過した現在、被災した自治体に対しては、住民の生活再建に向けた取り組みへの支援を行っていく段階にきています。大きな悲しみを残した震災でしたが、そこから生まれ人々の絆や、日本人の思いやりの心などを改めて感じることもできました。年の瀬を迎えようとしている今、本市の震災に関する対応や市内の動き等を中心に1年を振り返ります。 ---------- 主な出来事 1月 3日 青山学院大学が第87回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)で総合9位に入り、2年連続でシード権を獲得 13日 タイガーマスク報道に共感した人から、市内児童養護施設などに匿名で文房具等が寄付される 21日 第18回相模原市・町田市首長懇談会を開催。相模総合補給廠(しょう)の返還地等の活用などの連携について確認 2月 3日 市公用車電気自動車導入式を開催 市とイオンリテール株式会社、株式会社マイカルとの「地域活性化包括連携協定」を締結。全国初の取り組みとして「若者職業トレーニング」などを実施することを盛り込む 7日 スポーツ団体のSC相模原、ノジマ相模原ライズ、ブレッサ相模原、三菱重工相模原ダイナボアーズと「自殺対策事業における協力に関する協定」を締結 9日 市内初、地域子育て支援拠点事業「子育て広場 たんと」を伊勢丹相模原店内で開始 24日 第1回緑区Short(ショート)フィルムフェスティバルで、緑区が舞台のSF作品「NO WAY OUT」が大賞を受賞 3月 11日 東日本大震災発災 25日 特別高度救助隊「スーパーレスキューはやぶさ」が発隊 4月 10日 統一地方選挙。本市では政令指定都市移行後初となる4つの選挙(県知事・県議会議員・市長・市議会議員)を同時に行う 22日 加山市長の再選、初登庁 28日 昭和50年3月発行の「さがみはらびんぼうはくしょ」以来となる「相模原市財政白書」を発行 5月 15日 緑・中央・南区のシンボルマーク・カラーを発表 6月 7日 JR東海がリニア中央新幹線の中間駅を本市内に計画していることが明らかになる 7月 21日 第3回県央相模川サミットを開催。構成市町村の観光資源のネットワーク化などについて合意 27日 第31回指定都市市長会議を開催。子ども手当や生活保護などでの地方との協議に対する指定都市市長会の緊急意見等の決議を採択 8月 26日 記録的な集中豪雨で市内各地に被害が発生。中央区では1時間降水量が観測史上最高の94.5oを記録 28日 市立博物館で来館者数が200万人を突破(開館から15年9か月) 9月 21日 市立城山文化ホールの愛称を「もみじホール城山」に決定 10月 1日 相模大野駅北口の西側に市内で初めて機械式の地下収納システムを導入した自転車駐車場を開設 昨年6月、7年ぶりに約60億qという長旅の末、小惑星「イトカワ」からサンプルを持ち帰った小惑星探査機「はやぶさ」をテーマにした映画「はやぶさ/HAYABUSA」(20世紀フォックス映画配給)が公開。このほか来春3月までに同テーマの映画計2作品が公開予定 17日 橋本駅南口でTDM(交通需要マネジメント)交通社会実験を実施 11月 8日 第1回市ブランド戦略会議を開催 19日・20日 「はやぶさの故郷 潤水都市さがみはらフェスタ2011」開催 26日 復興応援プレミアム付さがみはら商品券を発売 12月 6日 「災害対応準備及び災害救援の共同活動に関する相模原市と米海軍厚木航空施設司令部との覚書」を締結 ---------- 東日本大震災 〜あの発災の日から現在まで〜 3月11日(午後2時46分) 発災  市内における震度は5弱。多くの帰宅困難者があふれ、避難所へ  仙台市に17人の緊急消防援助隊を派遣 3月13日 銀河連邦事業で交流のある岩手県大船渡市へ7人の支援隊を派遣  救護物資を輸送したほか、アマチュア無線有資格者を派遣 3月16日 災害対策本部会議を開催  被害状況の報告を受けるとともに、計画停電や被災地支援について検討 3月18日 福島県などからの被災者の一時避難所を開設 3月28日 市役所本館ロビーに「がんばれ東北!! がんばれ大船渡」応援メッセージコーナーを設置 4月18日 市長が岩手県大船渡市を視察  銀河連邦事業で交流のある大船渡市へ。大船渡市の市民らを激励 5月25日 市節電対策基本方針を発表 5月30日 九都県市首脳会議で防災対策を議論  川崎市と共同で「大規模災害時を想定した更なる防災体制の強化に向けた検討について」を提案 6月16日 市内全域で放射線量を測定  市内全域を27区画(7月以降29区画)に区分し、空間放射線量の継続的な測定を開始。その後、全ての小・中学校、保育所・幼稚園等の空間放射線量の測定をはじめとするさまざまな対応を実施 7月9日 市内592自治会、約18万世帯の自治会員から総額6,593万3,635円の義援金が集まる 7月11日 「東日本大震災義援金」と「頑張れ大船渡 銀河連邦応援金」の総額が2億円を突破 8月10日 被災した大船渡市の小学生102人が相模原へ  市立博物館やJAXA相模原キャンパスなどを見学 9月1日 8市町村で災害時相互応援に関する協定を締結  相模原市、厚木市、大和市、海老名市、座間市、綾瀬市、愛川町、清川村による協定 10月1日 大気中の空間放射線量率を連続測定するため、モニタリングポストを市役所第2別館屋上に設置 10月26日 在日米陸軍と覚書を締結  市町村としては全国初となる「災害準備及び災害救援活動に関する相模原市と在日米陸軍基地管理本部との覚書」を締結 11月19・20日 はやぶさの故郷 潤水都市さがみはらフェスタ2011開催  2日間で14万人を集客。被災した東北3県(宮城県・岩手県・福島県)をはじめ被災地の特産品を販売するなど、復興支援等をテーマに開催。19日には大船渡市長、大船渡市議会議長が会場を訪れ、本市からの復興支援に対してお礼の言葉を述べられました。 12月5日 県知事と市長の対談  黒岩祐治神奈川県知事と、本市における発災からこれまでの取り組みや広域連携、さらなる防災体制の強化などについて意見を交換。(対談の内容はテレビ神奈川にて1月1日午前11時30分から放映。本紙1月1日号に掲載) ---------- 感動をありがとう! めざましい活躍が光ったスポーツ界 ○東海大学付属相模高校 春の甲子園で優勝  3月23日〜4月3日に行われた第83回選抜高等学校野球大会(春の甲子園)で11年ぶり2回目の優勝。東日本大震災の被災者や救援等に携わる人々を応援しようと「がんばろう!日本」をスローガンにした大会でした。 同校野球部 田倉雅雄部長から 〜 今年の活躍を振り返って 〜 「東日本大震災直後の大会となり、チーム全体が不安定な状態で、選手たちには『今自分たちができる“精一杯プレーすること”に集中して欲しい』と願っていました。今回の優勝は心に残るものになりました。」 〜 来年の目標と抱負 〜 「本校の歴史と共に歩んできた野球部ですが、さらなる成長をめざして努力していきます」 〜 市民へ一言 〜 「地元である市民の皆様の後押しがあっての本校であり野球部です。これからも、ぜひ温かいご支援をよろしくお願い申し上げます」 ○なでしこジャパン世界制覇 本市在住の岩清水 梓 選手が大活躍  7月18日、FIFA女子ワールドカップドイツ2011でサッカー日本女子代表が優勝。岩清水選手が守備の要として活躍した決勝では、南市民ホール(南区相模大野)でパブリックビューイングを行い、市民ら約250人が声援を送りました。28日には、帰国した岩清水選手が優勝の報告のため市役所へ来庁。市長から本市初の市スポーツ特別顕賞を贈呈しました。 岩清水 梓 選手から 〜 今年の活躍を振り返って 〜 「すごく中身の濃い1年を過ごさせてもらいました。やはりワールドカップの優勝は自分の中で一番印象に残っています。またオリンピックの出場権を獲得できて、来年につながる年になりました」 〜 来年の目標と抱負 〜 「所属している日テレ・ベレーザで、なでしこリーグの栄冠を取り戻すこと。その結果として日本代表に選出されて、オリンピックでいい色のメダルを取りたいです」 〜 市民へ一言 〜 「いつも皆さんの応援が力になっています。大会でパワーを出せるように、これからも応援をお願いします。それから、来年はリーグ優勝をめざしますので、ベレーザの試合を見に来てください!」 ○ホームタウンチームが躍進! 国内最高峰・Xリーグ準決勝進出! ノジマ相模原ライズ(アメリカンフットボール)  Xリーグ昇格後、初のシーズンを迎えた今年。ファースト・セカンドステージを勝ち抜き、ファイナルステージへ進出。準決勝では、強豪・富士通フロンティアーズに敗れはしたものの、初挑戦でベスト4という見事な結果を残しました。 関東2部優勝、来季1部昇格へ! SC相模原(サッカー)  関東サッカーリーグ2部で優勝、全国社会人サッカー選手権大会で準優勝。来季の日本フットボールリーグ(JFL)昇格をかけた12月の大会で残念ながら敗退しましたが、本市初のJリーグチーム誕生に向け、着実に歩みを進めています。 トップイーストリーグ3位、来季こそトップリーグへ!   三菱重工相模原ダイナボアーズ(ラグビー)  リーグ2位以内が対象となるトップチャレンジシリーズ進出には、一歩及びませんでしたが、上位チームとの力の差は紙一重。来季こそ、念願のトップリーグ復帰へ、期待がかかります。