広報さがみはら No.1226 平成23年(2011)10月1日号 6面 ---------- あなたをがんから守るのはあなた自身です! 「生活習慣の改善+がん検診」でがんを予防  がんは初期症状がほとんどなく、症状が現れたときには、命にかかわるほど進行しているということが少なくありません。  しかし、がんは「早期発見・早期治療」で治せる病気です。たばこを吸わず、酒も飲まず、食事のバランスに気を付け、運動を心掛けても、がんになるリスクは減少しますが、ゼロにはなりません。  そこで、早期に見つけるためのがん検診が必要なのです。  市では国が勧める5つのがん検診(胃・子宮・乳・肺・大腸)を実施しています。定期的にがん検診を受けて、がんの早期発見、早期治療につなげましょう。 がん検診受けていますか? 忙しくて時間がなくて… 検診にかかる時間は思っているより短い  各検診の検査自体は簡単にでき、時間もあまりかかりません。また、土曜日に検診が受けられる医療機関や、休日に実施する集団検診(検診車での検診)もあります。 どこも悪くないし、まさか私ががんなんて… 日本人の3人に1人ががんで死亡しています 1981年以降、がんは日本人の死亡原因第1位。日本人の2人に1人はがんになり、3人に1人はがんで死亡しています。 費用がかかりそうで… 市が行うがん検診なら低負担で受けられます  各検診の費用は200円〜2,900円と、自分で受診するより低負担で受けられます。 もし、がんが見つかったら怖いし… 「がん」=「死の病」ではありません  定期検診で見つかるがんのほとんどが早期がんです。早期がんでは多くの場合、治療の負担も軽く完治することができますが、がんの進行とともに治癒率は下がります。  本当に怖いのは「がんが進行しているのに気付いていない」状態です。 ---------- がん危険度チェック  年々、患者数が増加している大腸がんに注目しました。  当てはまる項目が多いほど注意が必要です。当てはまる項目がなくても油断は禁物です。 大腸がん  女性はがんの部位別死亡者数の第1位、男性では第3位です。  食生活の欧米化により、男女ともに患者数が年々増加しています。 □40歳以上である □直系の親族に大腸がんになった人がいる □肥満である □お酒をよく飲む □保存・加工肉をよく食べる □たばこを吸う □運動不足である ---------- がんを防ぐための新12か条 生活習慣を見直して、日々の生活からがんを予防しましょう。 1たばこは吸わない 2他人のたばこの煙をできるだけ避ける 3お酒はほどほどに 4バランスのとれた食生活を 5塩辛い食品は控えめに 6野菜や果物は豊富に 7適度に運動 8適切な体重維持 9ウイルスや細菌の感染予防と治療 10定期的ながん検診を 11身体の異常に気が付いたら、すぐに受診を 12正しいがん情報でがんを知りましょう 出典 がん研究振興財団 ---------- ウイルスや細菌が原因となるがんもあります HPV(ヒトパピローマウイルス) ↓ 子宮頸がん HPVはほとんどの女性が感染し、その100分の1〜1000分の1に子宮頸がんが発生します。 ↓ 子宮頸がん検診の受診で前がん病変を発見し、がんへの進行を防ぎます。 ピロリ菌 ↓ 胃がん 胃がん発生の主要な因子の一つと考えられ、日本人の中高年の感染率が非常に高いことがわかっています。 ↓ ピロリ菌の感染の有無などにより判定する胃がんハイリスク検診(ABC検診)があります。 ABC検診について お問い合わせ 市医師会 電話042−756−1700 ---------- 受けていてよかった! がんを早期発見できた人の声 大腸がん  自覚症状もなく、再検査のときもがんだとは思ってもみませんでした。検診を受けていたおかげで早期発見ができ、内視鏡の精密検査と同時の簡単な手術で済みました。検診を受けていて本当に良かったです。 (67歳、男性) 子宮頸がん  30歳代の頃から、がん検診の通知をきっかけに当たり前のように毎年がん検診を受けてきました。検診は自分の体を知るきっかけにもなります。体の小さな変化を見落とさず、気付いたときは放置しないでください。 (48歳、女性) 胃がん  定期検診を受けていたおかげで早期発見ができました。痛みが出たり、おかしいと思ったときには手遅れです。自分の身体を過信せず、何もないときにこそ検診を受けることが大切だと思います。家族にもがん検診を勧めています。 (70歳、男性) 乳がん  検診で医師からマンモグラフィの説明を受け、触診では発見できなかった初期のがんを発見でき、早期治療することができました。セルフチェックで問題がないからといって安心はできません。自己判断せず、何より自分のために検診を受けた方がいいと思います。 (47歳、女性) がんを恐れないで  村上利枝さん(キャンサー・ネット・ジャパン東京都・神奈川県がん体験者ピアサポーター)  がんは検診で早期発見・早期治療につなげることができます。検査を受けて「もしがんだったら…」という恐怖心があるかもしれませんが、早期発見・早期治療で助かる命がたくさんあります。がんは誰でもかかる可能性がある身近な病気です。人ごとだと思わず定期的に検診を受け、自分の体を自分で守ってあげてください。 ---------- がん検診を受けてみたい!と思ったら まずは電話してください コールセンター 電話042−770−7777  がん検診は「施設検診(医療機関で受診)」か「集団検診(検診車で受診)」のいずれかを選択できます。 ※電話受け付け後、受診に必要な「受診券」を送ります。 ---------- お問い合わせ 健康企画課 電話042−769−9220