広報さがみはら No.1393 平成30年(2018年)9月15日号 6.7面 ---------- 「いきいきと、共に働く社会」へ 働くを楽しむ♪ 広げよう!ささえあいの輪  障害のある人もない人も、安心して働くことができる環境があることは、日常生活の充実につながります。  今回は、自分らしく“働く”ことができる環境づくりに取り組んでいる事業所・施設の様子を紹介します。 問い合わせ 障害政策課 電話042−707−7055 株式会社スリーエス・サンキュウ CVS事業部 相模原常温センター(中央区清新)  飲料水や加工食品などの商品管理・配送業務を行う会社で、このセンターでは、3年前から障害者雇用を開始しています。現在は、従業員120人のうち13人が、倉庫内で商品の出荷・運搬などの作業を行っています。 日頃からコミュニケーションを取り、お互いの理解を深めることで、信頼関係を築きながら仲間として働いています。 職場経験が長く、仲間に気を配りながら、率先して業務に取り組む渡部泰和さんのコメント 成長を感じられる職場で働ける「楽しさ」 任せられて湧き出る仕事への意欲  以前は、宅配業者に勤めていましたが、障害者支援センター松が丘園からの紹介で、3年前からこちらの職場でお世話になっています。この会社では、酒類の小分け作業や商品の運搬が主な業務ですが、商品の出荷作業などの細かい業務もいろいろと任せてもらえているので、働く意欲が湧きます。  以前の職場での経験も生かすことができ、慣れてくると仕事も早くなり、さらに仕事をしていきたいという気持ちになります。夏場の残業など大変なときもありますが、仕事が終わってからみんなで食事をしてリラックスすることもあります。忘年会や懇親会などにも参加して交流も深めているので、楽しく仕事ができています。 「働く」ことで生まれる自立へのリズム  働くことは自分のためだけでなく、世の中のためにもなるので大事なことだと思います。また、生活のリズムを整えられるのも、とても良いことだと思っています。休日も朝早く起きられるようになり有意義な1日を過ごせますし、家事を行うなど自立してきているという実感を持てます。 成長、そして新たな目標  仕事を通じて、日々自分自身の成長を感じています。今の仕事の幅をもっと広げて、後輩たちにもしっかりと教えられるリーダー的な役割を担っていければと思っています。 障害者雇用の担当になった3年前から、渡部さんをサポートしている森島秀登さんのコメント 人柄も、仕事ぶりも、まさに「宝物」 真面目な、素晴らしき働き手たち  センターで障害者雇用を開始した当初は、仕事ぶりや安全面でのサポートなどで多少の不安を抱いていましたが、実際に一緒に仕事をしてみて、そうした不安を感じる必要はないと実感しました。渡部さんの真面目さとひたむきさは私自身の勉強にもなっています。  頼んだ仕事の予定を必ず守ってくれるので、安心して仕事を任せられます。現場にも溶け込んでいて、彼らなしには仕事が成り立たないほど頼もしい戦力になっていますので、まさに「宝物」と言っても過言ではない存在です。 周りの理解が好循環を生む  障害者という言葉だけで構えてしまうこともあるかもしれませんが、彼らが貴重な戦力になりうることを認識し、自然体で接することで生き生きと働いてもらえると感じています。もちろん、職場や取引先の企業など周囲の深い理解や、松が丘園の職場適応援助者のサポートがあることも、こうした良い循環を生み出す要因になっていると思います。 かわせみの家(緑区原宿)  現状で就労が難しかったり、就労へ向けて準備をしていたりする障害のある人が、仕事を通じて社会と繋がりを持つための支援をしています。  役割を分担しながら、手作りケーキ・クッキーの製造・販売や、自分たちで育てた野菜を使ったお弁当作り・配達などをしています。 自分に合った形で、できることから・・・ 「誰かの役に立つ」実感が、働くことへの意欲を育てます。 かわせみの家で働く皆さんにインタビュー! 働いてうれしかったこと、楽しかったこと ○お菓子作りで分量を量るなどの下準備や、アイデアを考えたりするのが楽しいです。 ○働いていない時期があり不安に思っていましたが、日々の業務の経験が就労に向けて自信になっています。 ○厨房(ちゅうぼう)でのお弁当作りや売り上げの計算など、いろいろと積み重ねていくうちに仕事ができるようになるので、やりがいがあります。 ○お弁当の配達でお客さんと接したり、おいしいとメッセージをもらったりすると、励みになります。 施設長の中谷さんのコメント みんなが達成感を得られるような環境づくり  一人一人の体調や状況に合わせて、その日にやりたい仕事を確認し、お弁当作りなどの役割分担を決めています。  業務終了前には、職員全員で1日を振り返り、その日にあった出来事や様子について情報共有をすることで、日々のサポートの充実を図っています。 就労に向けてさまざまな支援があります  市内には、19カ所の就労移行支援事業所があり、障害のある人が就労に必要なスキルを身に付けるための支援を行うとともに、就職活動や職場への定着へ向けた支援をしています。 ※事業所により、支援の内容・流れが異なります。 ※利用には障害福祉サービス受給者証が必要です。 ※就労移行支援事業所について詳しくは、障害福祉情報サービスかながわホームページをご覧ください。 就労するまでの流れ 相談・見学 体験利用 作業訓練・定期面談 就職活動 一般就労・定着支援 就労から定着まで 職場適応援助者(ジョブコーチ)が支援します  障害のある人が職場で生き生きと働くことができるよう、仕事に対する適性の把握や、快適な職場環境づくりなど、障害のある人と事業者への助言・相談を行います。 働きたい人も 雇用を考えたい人も 気軽に利用してください 障害者支援センター松が丘園 中央区松が丘1−23−1 電話042−758−2121  時間 午前8時30分から午後5時  障害者向け 就労についての相談、適性に合った就労先の紹介、職場定着などの支援 事業者向け 障害者雇用についての相談 ※事前に予約が必要 ハローワーク相模原 中央区富士見6−10−10 電話042−776−8609 時間 午前8時30分から午後5時15分 障害者向け(部門コード43#) 求職登録後に職業相談・職業紹介 事業者向け(部門コード32#) 障害者雇用についての相談 ---------- 市シティセールスFacebookページ「相模原市シティセールス」 https://www.facebook.com/sagamihara.pr 市シティセールスTwitter「相模原市シティセールス」 https://twitter.com/sagamihara_PR