広報さがみはら No.1398 平成30年(2018年)12月1日号 6.7面 ---------- 共にささえあい 生きる社会 誰かの「できない」は、ちょっとしたささえあいで「できる」に変わる  障害の有無にかかわらず、お互いを思いやり、支え合うという一人一人の心掛けが共生社会の実現につながります。自分にできることは何か、考えてみませんか。 暮らしやすい日常を阻む「壁(社会的障壁)」  日常生活や社会生活を送る上で、すでにある仕組みや物事が、障害のある人の日常の動作やコミュニケーションを妨げてしまうことがあります。このことを「社会的障壁」といいます。 例えば… ・社会における事物(じぶつ) 通行や利用がしにくい施設、設備など ・制度 資格・免許で制限される制度など ・慣行 分かりづらい言葉の使用、点字などの配慮の欠如など ・観念 障害のある人への偏見や無知・無関心など 社会的障壁の具体例 ・道路の段差 3センチメートル程度の段差でも車いすは進めなくなります ・書類 知的障害のある人にとって、難しい漢字ばかりでは理解しづらい場合があります ・ホームページ 視覚障害のある人にとって、画像ばかりでは読み上げソフトがうまく機能せず、内容を理解できない場合があります できる範囲で助け合う「合理的配慮」  障害のある人から何らかの配慮を求める意思表示があったときに、意思表示された側が負担になり過ぎない範囲で「社会的障壁」を取り除くことを「合理的配慮」といいます。一人一人のニーズに応じた対応が必要ですが、できる範囲でバランスの取れたサポートをすることで、サポートする人・される人双方の負担が軽減されます。  「合理的配慮」は行政機関などは法的義務とされ、民間事業者などは努力義務とされています。個人への義務はありませんが、私たち一人一人が障害への理解を深め、お互いが支え合い、助け合うことが大切です。 市身体障害者連合会会長の小出庄作さんのコメント 障害のある人もない人も、「心のバリアフリー」を大切に  障害のある人と接する機会が少なければ、障害のある人が普段どのように生活して、どのように感じているかを想像することは難しいかもしれません。今“何に困っていて、どんな助けが必要なのか”は、障害の種類や程度でも違ってきます。まずは気軽に声を掛けて聞いてもらえると、うれしいですね。  お互いのことを知る機会を増やして距離が縮まれば、心のバリアフリー化にもつながり、「できない」「困った」ときの壁の解消にもなります。心の壁がなくなって、障害のある人・ない人双方から歩み寄れたら、誰もが暮らしやすい社会になるのではないでしょうか。 私たちができる“ささえあい”とはなんでしょう? 近くにいる人を思いやる行動が“ささえあい” を広げていく。実は、こんな簡単なことが“ささえあい” なんです。 高い場所にあるものを代わりに取ること=本棚や陳列棚などの手の届かない場所や取りづらいところなど、まさに“かゆいところに手が届く”手助けです。 難しい言葉は分かりやすいように、かみ砕いて説明すること=ゆっくり丁寧に、内容が理解されたことを確認しながら説明することを心掛けましょう。 ヘルプマークを身に着けている人が困っている様子だったら声を掛けること=「何かお手伝いできることはありますか」など、まずは笑顔で話しかけてみることが大切です。 ヘルプマークについて  外見では分からなくても、援助や配慮を必要としていることを周囲の人に知らせることで、援助を得やすくなるように作られたマークです。 配布場所 障害政策課、各障害福祉相談課・保健福祉課 動画で見る“ささえあい”  障害への理解と啓発のための動画を相模原・町田地域で活動する「さがまち学生Club」が制作しました。「共にささえあい生きる社会」を実現するためには何が必要かを、学生同士のディスカッションや、障害のある人へのインタビューなどを通して考え、3種類の動画で表現しました。 さがまち学生Clubの皆さんのコメント みんなが優しさを持ってお互いに支え合える世の中になればいいなと思い制作しました。 12月3日から9日は障害者週間 障害者週間イベント 希望者は直接会場へ  障害についての関心・理解を深めるために、さまざまなイベントを実施します。 市障害者週間のつどい  心の輪を広げる体験作文・障害者週間のポスター表彰式のほか、トロンボーンソリストの鈴木加奈子さんのコンサートとトークショーを行います。 日時 12月9日(日曜日)午後1時から3時30分 会場 あじさい会館 定員 300人(先着順) ※ヒアリングループ(磁気ループ)・手話通訳・要約筆記対応可 「心の輪を広げる体験作文」「障害者週間のポスター」入賞作品展 日時 12月10日(月曜日)まで 午前8時30分から午後5時 会場 あじさい会館 市障害者作品展 日時 12月7日(金曜日)から9日(日曜日)午前9時から午後4時(7日は正午から) 会場 あじさい会館 清水一二写真展(パラスポーツ写真)  写真家の清水一二さんによるパラスポーツ写真を展示します。 日時 12月4日(火曜日)から7日(金曜日)午前8時30分から午後5時15分 会場 市役所本館 ハンドメイドショップバオバブ特別セール  市内障害者施設で製作されたお菓子や雑貨を販売します。 日時 12月9日(日曜日)午前10時から午後5時 会場 あじさい会館 問い合わせ 障害政策課 電話042−707−7055 ファクス042−759−4395 ---------- 市の手続き、イベントや施設のお問い合わせに…  相模原市コールセンター 電話042−770−7777 ファクス042−770−7766 午前8時から午後9時 年中無休 ※おかけ間違いにご注意ください。