広報さがみはら No.1430 令和2年(2019年)4月1日号 8・9面 ---------- 総合計画に基づいた 市の主な取り組みと予算のポイント 本市の将来へ夢と希望をつないでいくための、今年度の主な取り組みと、予算の概要を紹介します。 総合計画って?  人口の減少や少子高齢化の進行など、社会が大きく変わる中でも、誰もが夢と希望を持ち、安心して笑顔で暮らすことができるまちの実現が必要です。おおむね20年後を見据え、将来の相模原市をどのようなまちにしていくのかを示す未来の設計図となるのが、「未来へつなぐ さがみはらプラン〜相模原市総合計画〜」です。 どんな内容?  本市の目指すべき将来像や6つの目指すまちの姿、その実現に向けた分野ごとの取り組みの方向などを示しています。  また、重点テーマ(少子化・雇用促進・中山間地域の各対策)を設定し、教育や福祉などの各分野をまたいだ取り組みを進めていきます。なお、この計画の推進が「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成にもつながっていきます。 ※SDGs…よりよい世界をつくるために、国連で決められた国際目標。持続可能な世界を実現するため、17のゴールを定めています。 SDGsの17のゴール 1 貧困をなくそう 2 飢餓をゼロに 3 すべての人に健康と福祉を 4 質の高い教育をみんなに 5 ジェンダー平等を実現しよう 6 安全な水とトイレを世界中に 7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに 8 働きがいも経済成長も 9 産業と技術革新の基盤をつくろう 10 人や国の不平等をなくそう 11 住み続けられるまちづくりを 12 つくる責任つかう責任 13 気候変動に具体的な対策を 14 海の豊かさを守ろう 15 陸の豊かさも守ろう 16 平和と公正をすべての人に 17 パートナーシップで目標を達成しよう 各分野の取り組みが関連するSDGsの主な目標(ゴール)を各項目に表示! 子育て・教育 目指すまちの姿1  夢と希望を持って成長できるまち 子どもを生み育てやすい環境の整備 SDGsの17のゴールの「3 すべての人に健康と福祉を」と「16 平和と公正をすべての人に」が該当 産後うつの予防や新生児への虐待予防のために 母子の心身のケアや育児をサポートする産後ケアの実施 産婦健康診査の費用への助成 2,253万円 保育所や児童クラブなどの待機児童の解消に向けて 保育人材の確保や保育所、公立児童クラブの整備、民間児童クラブとの連携などにより、保育所や児童クラブなどの受け入れ枠を拡大 7億6,196万円 学校教育の推進 SDGsの17のゴールの「3 すべての人に健康と福祉を」、「4 質の高い教育をみんなに」、「10 人や国の不平等をなくそう」が該当 誰一人取り残さない学びを保障するために 障害のある児童・生徒の教育的ニーズに応じて支援する介助員、看護師などの配置 児童の学習を支援する学習支援員の配置、放課後補習の実施 4億8,168万円 困難を有する子ども・若者の支援の充実 SDGsの17のゴールの「1 貧困をなくそう」、「10 人や国の不平等をなくそう」、「16 平和と公正をすべての人に」が該当 児童虐待への対応の強化に向けて 緑区合同庁舎内への緑区域を担当する班の事務室の設置による対応の迅速化 民間施設を活用した一時保護専用施設の設置による環境改善 1億6,627万円 賑わいづくり 目指すまちの姿4 活力と交流が新たな価値や魅力を創造するまち 広域交流拠点都市の形成 SDGsの17のゴールの「8 働きがいも経済成長も」、「9 産業と技術革新の基盤をつくろう」、「11 住み続けられるまちづくりを」が該当 リニア中央新幹線の開業などを見据えた橋本・相模原両駅周辺地区のまちづくりの推進 リニア中央新幹線の建設促進などの取り組み 4億2,796万円 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた取り組み SDGsの17のゴールの「3 すべての人に健康と福祉を」、「10 人や国の不平等をなくそう」、「17 パートナーシップで目標を達成しよう」が該当 大会の成功に向けた運営協力やレガシー創出を目指したさまざまな取り組みを実施 自転車ロードレース競技の運営への協力 ホストタウン交流事業、ブラジル・カナダの事前キャンプの受け入れ パラスポーツの普及啓発 国際自転車ロードレース大会(ツアー・オブ・ジャパン)の誘致など、レガシー創出につながる取り組み など 1億8,164万円 産業基盤の強化 SDGsの17のゴールの「8 働きがいも経済成長も」、「9 産業と技術革新の基盤をつくろう」が該当 本市経済をけん引するロボット・航空宇宙関連企業の誘致に対して奨励金を交付するなど、多彩な支援メニューによる戦略的な企業誘致の実施 生産性の向上に向けた産業用ロボット導入支援の実施 10億5,198万円 福祉 目指すまちの姿2  笑顔で健やかに暮らせるまち 障害のある人の地域生活の支援 SDGsの17のゴールの「3 すべての人に健康と福祉を」、「10 人や国の不平等をなくそう」、「16 平和と公正をすべての人に」が該当 共にささえあい生きる社会づくりに向けて 障害などに関する市民の理解の促進 重度の障害のある人への支援体制を強化 5,610万円 高齢者福祉の充実 SDGsの17のゴールの「3 すべての人に健康と福祉を」、「11 住み続けられるまちづくりを」、「17 パートナーシップで目標を達成しよう」が該当 高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らせるために 在宅医療・介護連携支援センターの設置により、医療・介護従事者への相談支援などの充実を図り、高齢者が安心して在宅療養できる環境を整備 3,368万円 環境 目指すまちの姿5 人と自然が共生するまち   地球温暖化対策と森林環境の保全 SDGsの17のゴールの「7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに」、「13 気候変動に具体的な対策を」、「15 陸の豊かさも守ろう」が該当 地球温暖化を防ぐために 住宅用スマートエネルギー設備の導入奨励 次世代クリーンエネルギー自動車の普及促進 中小企業の省エネルギー対策への支援 4,265万円 森林環境を守るために 市有林の保全や計画的な造林の推進 3,423万円 魅力ある公園づくりの推進 SDGsの17のゴールの「11 住み続けられるまちづくりを」、「15 陸の豊かさも守ろう」、「17 パートナーシップで目標を達成しよう」が該当 相模総合補給廠(しょう)共同使用区域内へのスポーツ・レクリエーションゾーンの整備 遊具、樹木などの適正な管理・更新の実施 10億4,122万円 安全・安心 目指すまちの姿3  安全で安心な暮らしやすいまち 地域防災力の向上 SDGsの17のゴールの「11 住み続けられるまちづくりを」、「13 気候変動に具体的な対策を」が該当 災害発生時の迅速かつ円滑な対応に向けて 防災訓練の実施、防災対策の普及啓発、防災資機材の整備などを実施 6,066万円 都市防災力の向上 SDGsの17のゴールの「11 住み続けられるまちづくりを」、「13 気候変動に具体的な対策を」が該当 今後懸念される大規模災害への対応に向けて 緊急輸送道路の確保や老朽化したインフラなどの安全対策を実施 128億3,077万円 連携・協働 目指すまちの姿6 多様な主体との連携・協働により持続的に発展するまち シビックプライドの醸成 SDGsの17のゴールの「11 住み続けられるまちづくりを」、「17 パートナーシップで目標を達成しよう」が該当 市民の本市への誇りや愛着を高め、”さがみはらファン”を増やすための取り組みを推進 555万円 SDGsの推進 SDGsの17のゴールのすべてが該当 持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けたパートナー制度の創設や普及啓発を実施 1,066万円 計画の詳しい内容は市ホームページや各行政資料コーナーで閲覧できます ※冊子は各行政資料コーナーで販売。 ---------- R2年度は「希望のたすき予算」  市では、市総合計画基本構想で描く、本市の将来像を実現するために、行財政運営の構造を抜本的に見直す「(仮称)市行財政構造改革プラン」の策定に取り組んでいます。そのため、2年度の予算は、真に必要な経常的な経費などのほか、市民生活に直接関わる喫緊の課題に対応する経費や行政の責務として必ず実施しなければならない事業にかかる経費などを計上しました。 ポイント1 公共施設の長寿命化事業を実施  昭和40年代〜50年代の人口が急増した時期に建設した学校や公民館などの公共施設の多くは、今後一斉に建て替えの時期を迎えます。「公共施設マネジメント」の考え方に基づいて、建物を長期にわたり安全で快適な状態に維持し、将来コストの平準化を図るための取り組みを着実に実施します。 ポイント2 災害復旧費・災害救助費を確保  令和元年東日本台風により被害を受けた公共施設を復旧するための災害復旧費や、この台風で被災した人たちへ民間賃貸住宅を借り上げて提供するための経費、土砂などを除去するための経費などを計上しました。  また、大規模な災害が発生した時に応急的に必要となる救助のための経費についても、新たに計上しました。 ポイント3 本市が目指す将来像の実現に向けた取り組みを実施  本市が目指す将来像の実現に向け、持続可能な社会の実現に向けたSDGsの推進、シビックプライドの醸成、人権尊重の取り組みなどに必要な経費を計上しています。 当初予算の状況 一般会計の規模は3,072億円 (対前年度比 +48億円 1.6%増) 歳入(3,072億円) 市税 1,297億円(42.2%) 国・県からの補助金など 794億円(25.8%) 市債 287億円(9.4%) 譲与税・交付金 249億円(8.1%) その他(諸収入、繰入金、使用料など) 445億円(14.5%) 歳出(3,072億円) 総務費 240億円(7.8%) 市民活動支援など 民生費 1,306億円(42.5%) 福祉や医療など 衛生費 268億円(8.7%) 保健や清掃など 商工費 112億円(3.7%) 産業や観光振興など 土木費 247億円(8.1%) 道路や公園整備など 消防費 83億円(2.7%) 消防や救急活動など 教育費 492億円(16.0%) 学校教育や生涯学習など 公債費 267億円(8.7%) 市債の返済 その他57億円(1.8%) 市の財政状況  家計での「貯金」に相当する基金と、学校施設の機能向上や道路の整備などのための「借金」に相当する市債の状況についてお知らせします。 基金の残高  基金は、計画的な財政運営や将来に向けて必要となる特定の事業に充てるために積み立てているもので、2年度末の基金残高の見込みは右表のとおりです。  なお、ふるさと納税などの寄附金は、その他特定目的基金に積み立てて、さまざまな事業に活用されています。 区分 財政調整基金 2年度末残高(見込み) 59億3,189万円 区分 減債基金 2年度末残高(見込み) 153億8,393万円 区分 その他特定目的基金 2年度末残高(見込み) 63億9,007万円 区分 その他特定目的基金 都市交通施設整備基金 2年度末残高(見込み) 19億1,729万円 区分 その他特定目的基金 社会福祉基金 2年度末残高(見込み) 7億1,204万円 区分 その他特定目的基金 災害救助基金 2年度末残高(見込み) 1億7,249万円 区分 その他特定目的基金 その他15種類の基金 2年度末残高(見込み) 35億8,825万円 区分 合計 2年度末残高(見込み) 277億8,589万円 市債残高の推移 H28(年度) 2,555(億円) 臨時財政対策債等 臨時財政対策債は増加傾向 1,199(億円) 建設債 建設債は減少傾向 1,356(億円) 29(年度) 2,584(億円) 臨時財政対策債等 臨時財政対策債は増加傾向 1,300(億円) 建設債 建設債は減少傾向 1,284(億円) 30(年度) 2,632(億円) 臨時財政対策債等 臨時財政対策債は増加傾向 1,395(億円) 建設債 建設債は減少傾向 1,237(億円) R1(年度) 2,691(億円) 臨時財政対策債等 臨時財政対策債は増加傾向 1,497(億円) 建設債 建設債は減少傾向 1,194(億円) R2(年度) 2,733(億円) 臨時財政対策債等 臨時財政対策債は増加傾向 1,604(億円) 建設債 建設債は減少傾向 1,129(億円) H28〜30年度は決算額、R1・2年度は見込み額  2年度末の市債残高は約2,733億円となる見込みですが、臨時財政対策債などを除く建設債では、前年度に比べ約65億円の減少が見込まれ、減少傾向にあります。  また、他の政令指定都市と比較可能な29年度普通会計決算では、臨時財政対策債を含む市民1人当たりの市債残高が、3番目に少なくなっています。 ※臨時財政対策債…地方交付税の一部の振り替えとして市が借り入れる市債 問い合わせ 主な取り組みについて 政策課 電話042-769-8203・予算について 財政課 電話042-769-8216 ---------- 市シティセールスFacebookページ「相模原市シティセールス」 @sagamihara.pr 市シティセールスTwitter「相模原市シティセールス」 @Sagamihara_PR アクセスしてね♪