広報さがみはら No.1452 令和3年(2021年)3月1日号 6.7面 ---------- 世界初公開! 「はやぶさ2」カプセル早分かり  リュウグウのサンプルを持ち帰ったカプセルを、世界に先駆け相模原で大公開!また、「はやぶさ」「はやぶさ2」のカプセル開発に携わり、オーストラリアで回収に当たった、JAXA宇宙科学研究所の山田さんにお話を伺いました。 問い合わせ 観光・シティプロモーション課 電話042-707-7045 はやぶさ2の2014年打ち上げから6年。地球から約3億km離れた小惑星リュウグウの探査を終えた「はやぶさ2」は、昨年12月6日にサンプルの入ったカプセルの投下に成功しました。 カプセルの仕組み ヒートシールド 大気圏突入時の高熱からカプセルを守る サンプルコンテナ 小惑星リュウグウのサンプルを格納 制御回路 パラシュートの開傘や探索用の信号を制御する電子機器 REMM(再突入飛行計測モジュール) 高速で大気圏に再突入する間の熱データや機体運動に関わるデータを計測 「はやぶさ」(初号機)カプセルにはなかった、将来のミッションに向けた機能 パラシュート 断熱材 ポイント 質量:約16kg 直径:約40cm 高さ:約20cm ★初号機カプセルの開発成果を最大限に生かした設計 ★カプセル型の再突入機としては、他国の物と比較して小型 ★大気圏突入時、カプセルの前面の温度は1万度を超える空気にさらされるが、ヒートシールドの働きで表面は最大3,000度、内部は50度程度に保たれる さがみんもカプセル回収班に同行! 特別隊員 隊長 さがみん ウーメラ砂漠上空でカプセル探索中のヘリコプターに同乗「がんばって探すよ!」 カプセルを入れたコンテナを護衛中「無事にみんなのところに届けるよ!」 市内でも帰還を応援&帰還後も出迎え! パブリックビューイングでカプセル帰還を見守りました!  昨年12月5日・6日に「はやぶさ2」からカプセルが分離される様子と、カプセルが大気圏に突入する様子を見守るパブリックビューイングを開催。会場では市内外から集まった市民や宇宙ファンが、歓喜の瞬間を共有しました。 相模原に帰ってきたカプセルを出迎え!  昨年12月8日、カプセルを乗せたトラックをJAXA津田雄一プロジェクトマネージャ(本市出身)、吉川真ミッションマネージャ、市民らが出迎えました。報道陣から今の気分は?と聞かれた津田さんは「早く中を見たいです」とコメント。 「はやぶさ」「はやぶさ2」カプセル開発担当 JAXA宇宙科学研究所 宇宙飛翔工学研究系准教授 山田哲哉(やまだてつや)さんにインタビュー 山田哲哉さんのプロフィール 東京大学大学院工学系研究科(航空宇宙工学専攻)博士課程修了。専門は再突入飛翔体システム、飛行力学・熱防御など 初心を忘れず、時間と戦い続けながらも隙のない開発・準備  「はやぶさ2」カプセルは、「はやぶさ」の基本設計を大切にしつつ、信頼性を高めたものです。つい手を加えたくなる気持ちを抑え、細心の注意をしながら開発、回収準備を進めました。コロナ禍の影響でギリギリまで気が気ではありませんでしたが、方向探査のリハーサルなどは初号機以上に綿密に行い、「やってないことはない」といえるほどでした。 飛行解析、回収・安全化担当として、緊張と忙しさが続く   カプセル回収班では現地本部として、目の回るような忙しさでした。48時間中4時間の睡眠が、本番含めて3回もありました。やれ、カプセルの状態は健全か?着地予想点を問題ない軌道に入れられたか?方向探査結果やヘリが発見した位置データのチェックをせねば、回収時も手順を間違えないように集中せねば…と感慨に浸る余裕は全くありませんでした。それでも、カプセルからの電波を受信した時はほんの一瞬「中身が溶けず今回も帰ってきたんだ。パラシュートも開いたんだ」と涙が込み上げてきました。メンバー全員と応援して下さった方々のおかげで、カプセル回収と成果は今回もやっぱり満点でしょうか。 応援してくれる相模原の皆さんに「ワクワク」を届けたい  学生時代から相模原に通い、相模原麻溝公園ふれあい動物広場が気に入っています。気持ちよさそうにするキバタン(オウムの一種)の背中を掻(か)いてあげるのが特に好き。そんな相模原にある宇宙科学研究所。市民の皆さんからミッションのたびに応援されて、こんなに大事にされている研究開発機構って他にあるのか?と、温かさを感じています。これからも、社会に役立つミッションを遂行していきますので、応援をお願いします。 いち早くカプセルを見られるチャンス! 観覧は予約制。申し込みは往復はがきで! 申し込み前に市「はやぶさ2」特設サイトをご確認ください。 抽選結果は3月9日から発送予定の返信はがきでお知らせします。 新型コロナの状況で開催中止の可能性あり 日にち 3月12日(金曜日) 入場開始時間 午後1時、2時、3時、4時 日にち 3月13日(土曜日)から16日(火曜日) 入場開始時間 午前9時30分、10時30分、11時30分、午後00時30分、1時30分、2時30分、3時30分 会場 市立博物館 定員 各枠150人(抽選) 申し込み 3月5日(必着)までに、往復はがきに、住所、代表者氏名、電話番号、人数(4人まで)、希望日時(1つまで)を書いて、市立博物館(郵便番号252-0221中央区高根3-1-15)へ 問い合わせ 観光・シティプロモーション課 電話042-707-7045 会場への目印に!路面シートを設置  3月12日のカプセル公開に合わせて、淵野辺駅から市立博物館までの歩道に、10種類の路面シートを設置します。シートを探して、楽しみながら歩いてみませんか。 問い合わせ 中央区役所区政策課 電話042-769-9802 2カ所に登場!「はやぶさ2」マンホール 「はやぶさ2」カプセル帰還記念デザイン(淵野辺駅南口ロータリー) 「宇宙」の青と生命の起源である「水」、その水の循環を支える「下水道」をイメージしています。 さがみん×はやツー君デザイン(市立博物館) 市マスコットキャラクター「さがみん」と、JAXAのキャラクター「はやツー君」が宇宙を楽しく遊泳するイメージです。 もっと知ってみようマンホールのこと 「マンホールふた」関連展示 日時 3月17日(水曜日)から 会場 市立博物館 ※詳しくは本紙や市ホームページでお知らせします。 問い合わせ 下水道経営課 電話042-707-1840 応援しよう!「はやぶさ2」は新たな旅へ 2026年 小惑星2001CC21 珍しい岩石でできている。太陽系初期の物質があるかも 高速で通り過ぎながらカメラなどで観測 2031年 小惑星1998KY26 直径およそ30m。一周回転するのに約11分。約5分おきに昼と夜が交代 高速で通り過ぎながらカメラなどで観測 地球史の解明や地球への天体衝突回避に役立つと期待できる! ---------- 市シティプロモーションFacebookページ「相模原市シティプロモーション」 @sagamihara.pr https://www.facebook.com/sagamihara.pr 市シティプロモーションTwitter「相模原市シティプロモーション」 @Sagamihara_PR https://twitter.com/Sagamihara_PR