広報さがみはら No.1454 令和3年(2021年)4月1日号 8.9面 ---------- 令和3年度は「未来へのスクラム予算」 市の主な取り組みと予算のポイント 市民が誇れるまち 希望あふれる未来の実現を目指して  今年度は、新型コロナウイルス感染症対策をはじめ、市民の皆さんの命と健康を守り、新しい日常の下で活力を創出することなどを重要な視点としています。6つのまちの姿の実現を目指した、主な取り組みと予算の概要を紹介します。 問い合わせ 主な取り組みについて 政策課 電話042-769-8203、予算について 財政課 電話042-769-8216 SDGsの17のゴール 各分野の市の取り組みが関連するSDGsの主な目標(ゴール)を各項目に表示しています。 1 貧困をなくそう 2 飢餓をゼロに 3 すべての人に健康と福祉を 4 質の高い教育をみんなに 5 ジェンダー平等を実現しよう 6 安全な水とトイレを世界中に 7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに 8 働きがいも経済成長も 9 産業と技術革新の基盤をつくろう 10 人や国の不平等をなくそう 11 住み続けられるまちづくりを 12 つくる責任つかう責任 13 気候変動に具体的な対策を 14 海の豊かさを守ろう 15 陸の豊かさも守ろう 16 平和と公正をすべての人に 17 パートナーシップで目標を達成しよう 子育て・教育 夢と希望を持って成長できるまち 学校教育の推進 SDGsの17のゴール「4 質の高い教育をみんなに」「10 人や国の不平等をなくそう」が該当 ・さまざまな理由により中学校で学ぶことができなかった人へ学びの機会を提供する中学校夜間学級の設置に向けた準備(1,995万円) 以降の金額は3年度の事業費 ・日常的なICT機器の活用による個に応じた学び、主体的で対話的な授業の実現(8億1,197万円) ・校舎改修やトイレの洋式化など教育環境の改善(43億4,891万円) 子どもを生み育てやすい環境の整備 SDGsの17のゴール「1 貧困をなくそう」「3 すべての人に健康と福祉を」「16 平和と公正をすべての人に」が該当 ・妊婦健康診査や産婦健康診査の費用助成、産後ケア事業の推進(4億1,200万円) ・不妊・不育の悩みを持つ人に対する経済的な負担軽減を目的とした助成制度の拡充(2億4,909万円) ・保育所などの受け入れ枠の確保、保育人材の確保(3億5,448万円)  ・ひとり親家庭の自立促進や養育費確保の支援など(6,585万円) 子ども・若者の育成支援 SDGsの17のゴール「1 貧困をなくそう」「10 人や国の不平等をなくそう」「16 平和と公正をすべての人に」が該当 ・児童クラブの受け入れ枠の拡大に向けた施設整備や民間施設との連携など(3億49万円)  ・児童に関する専門的な相談や一時保護、施設入所措置などを実施する児童相談所の運営(1億6,541万円) にぎわいづくり 活力と交流が新たな価値や魅力を創造するまち 首都圏南西部における広域交流拠点の形成 SDGsの17のゴール「8 働きがいも経済成長も」「9 産業と技術革新の基盤をつくろう」「11 住み続けられるまちづくりを」が該当 ・リニア中央新幹線開業や小田急多摩線延伸等を見据えた橋本・相模原両駅周辺地区における都市基盤、土地利用等の検討や関係機関との協議など(1億7,975万円) ・リニア中央新幹線の建設促進に向けた取り組みなど(3億1,056万円) 市街地整備の推進と拠点の形成・活性化 SDGsの17のゴール「8 働きがいも経済成長も」「9 産業と技術革新の基盤をつくろう」「11 住み続けられるまちづくりを」が該当 相模大野駅周辺の持続可能なまちづくりの検討、通行止めとなっている「季節の橋」の階段設置(9,802万円)   地域経済の活性化 SDGsの17のゴール「8 働きがいも経済成長も」「9 産業と技術革新の基盤をつくろう」が該当 ・リーディング産業、市外企業・本社機能の立地等への奨励金の交付など(7億2,463万円) ・中小企業への資金融資(62億6,626万円) 観光交流都市の形成 SDGsの17のゴール「8 働きがいも経済成長も」「11 住み続けられるまちづくりを」「17 パートナーシップで目標を達成しよう」が該当 本市の魅力ある観光資源のPR、マイクロツーリズム(近場や地元に目を向けて楽しむ観光)の促進(1,120万円)   東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた取り組み SDGsの17のゴール「3 すべての人に健康と福祉を」「16 平和と公正をすべての人に」「17 パートナーシップで目標を達成しよう」が該当 自転車ロードレース競技や聖火リレー等の大会開催への協力、外国選手団の事前キャンプの受け入れ、レガシー創出に向けた取り組みなど(2億4,982万円) 福祉 笑顔で健やかに暮らせるまち 生活に困窮する人の自立支援 SDGsの17のゴール「1 貧困をなくそう」「2 飢餓をゼロに」「3 すべての人に健康と福祉を」が該当 生活に困窮し、さまざまな困りごとを抱えた人の自立に向けた就労支援や住居確保給付金の支給などの取り組み(5億9,242万円) 地域包括ケアシステムの充実と高齢者の社会参加に向けた取り組みの推進 SDGsの17のゴール「3 すべての人に健康と福祉を」「11 住み続けられるまちづくりを」「17 パートナーシップで目標を達成しよう」が該当 在宅医療と介護の連携の推進、認知症の人やその家族などへの支援の取り組み(1億3,107万円)   障害のある人の地域生活の支援と社会参加に向けた取り組みの推進 SDGsの17のゴール「3 すべての人に健康と福祉を」「10 人や国の不平等をなくそう」「11 住み続けられるまちづくりを」が該当 障害などに関する理解の促進、重度の障害のある人の入所施設の生活環境の改善に向けた取り組み(3,539万円)   健康づくりの推進 SDGsの17のゴール「3 すべての人に健康と福祉を」が該当 健康づくりに関する普及啓発、介護予防事業の充実、高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施など(6,831万円)     人権の尊重と男女共同参画の推進 SDGsの17のゴール「5 ジェンダー平等を実現しよう」「10 人や国の不平等をなくそう」「16 平和と公正をすべての人に」が該当 人権・男女共同参画に関する啓発活動の実施、「(仮称)相模原市人権尊重のまちづくり条例」の制定に向けた検討、DV被害者の保護・支援等の取り組みの推進など(3,965万円) 環境 人と自然が共生するまち 地球温暖化対策 SDGsの17のゴール「7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに」「9 産業と技術革新の基盤をつくろう」「13 気候変動に具体的な対策を」が該当 2050年の二酸化炭素排出量実質ゼロの実現に向けた中小規模事業者省エネルギー設備等導入支援、住宅用スマートエネルギー設備導入奨励金の交付など(4,058万円)   森林環境の保全・再生・活用 SDGsの17のゴール「8 働きがいも経済成長も」「15 陸の豊かさも守ろう」が該当 森林や林道の整備・維持管理、人材育成や担い手の確保に向けた支援、さがみはら津久井産材の利用拡大など(3,284万円)   魅力ある公園づくりの推進 SDGsの17のゴール「11 住み続けられるまちづくりを」「15 陸の豊かさも守ろう」「17 パートナーシップで目標を達成しよう」が該当 相模原スポーツ・レクリエーションパークの整備(5億281万円) 安全・安心 安全で安心な暮らしやすいまち 新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策 SDGsの17のゴール「3 すべての人に健康と福祉を」が該当 ワクチン接種の円滑な実施、相談センターの運営、PCR検査の実施、入院受け入れ医療機関に対する支援、宿泊療養施設の運営など(46億8,280万円)     災害対策の推進 SDGsの17のゴール「11 住み続けられるまちづくりを」「13 気候変動に具体的な対策を」が該当 ・災害時における「自助」「共助」の普及啓発、土砂災害ハザードマップの改訂、「マイ・タイムライン」の普及促進など(3,527万円) ・避難所などでの防災活動用資機材と消毒液等の感染症対策物品の充実(3,663万円)    ・公共インフラの整備、老朽化に対応するための維持補修・耐震化等の安全対策など(93億4,577万円) 消防力の強化 SDGsの17のゴール「11 住み続けられるまちづくりを」「13 気候変動に具体的な対策を」が該当 津久井消防署の移転整備、相模原消防署本署に2隊目の救急隊を配置(1億4,416万円) 連携・協働 多様な主体との連携・協働により持続的に発展するまち マイナンバーカードのさらなる普及促進 SDGsの17のゴール「11 住み続けられるまちづくりを」「17 パートナーシップで目標を達成しよう」が該当 住民票の写し等コンビニ交付の利用促進による窓口サービスの向上、マイナンバーカードの取得機会の拡充など(9,493万円) 戦略的なシティプロモーション SDGsの17のゴール「11 住み続けられるまちづくりを」「17 パートナーシップで目標を達成しよう」が該当 本市の魅力を市内外に戦略的・効果的に発信し、定住人口や交流人口の増加につながる取り組みの促進(600万円)   シビックプライドの醸成 SDGsの17のゴール「11 住み続けられるまちづくりを」「17 パートナーシップで目標を達成しよう」が該当 市民等の本市への誇りや愛着の醸成、地域の活性化などにつながる取り組みの促進(720万円)   SDGsの推進 SDGsの17のゴール全てに該当 SDGsの普及啓発、企業・団体などの連携体制の強化に向けた取り組み(846万円) ※各事業費は令和3年度の当初予算額のほか、前年度からの繰り越し分を含むものがあります。 予算のポイント  新型コロナウイルス感染症の感染拡大が影響し、今年度の市税収入は大幅な落ち込み等が見込まれるなど厳しい状況です。令和3年度の予算は、「相模原市行財政構造改革プラン」を策定することとなった背景や「新型コロナウイルス感染症対策緊急シフト」を踏まえて、経常的な事業などのほか、市民生活に必要な緊急の事業やポストコロナのまちづくりに役立つ事業などの経費を精査して計上しています。 ポイント1 新型コロナウイルス感染症対策  新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策事業や「新型コロナ暮らし・経済支援ダイヤル」の運営に係る経費などを計上し、引き続き、感染症対策を実施していきます。また、そのための応急的な支出に備え、予備費を前年度から3億円増額して計上しています。 ポイント2 市税収入の減収  個人市民税、法人市民税と固定資産税の減収などで、市税全体では前年度に比べ約73億円の減収を見込んでいます。これは新型コロナウイルス感染症の影響による雇用環境の悪化や企業収益の減少、税制上の措置などによるものです。 ※平成27年度から令和元年度は決算額、2・3年度は予算額。平成30年度から個人住民税所得割の税率2%相当分が県から税源移譲 ポイント3 「潤いと活力に満ち笑顔と希望があふれるまちさがみはら」の実現に向けて  持続可能な社会の実現に向けたSDGsの推進、シビックプライドの醸成等に必要な経費、また、夜間学級の設置準備や行政手続きのデジタル化の推進にかかる経費などを計上しています。 当初予算の状況 一般会計の規模は2,989億円〈対前年度比 83億円(2.7%)減〉  一般会計の予算規模は平成27年度以来、6年ぶりの減少となっています。 歳入(2,989億円) 市税 1,224億円(41.0%) 国・県からの補助金など 805億円(27.0%) 市債 332億円(11.1%) 譲与税・交付金 250億円(8.3%) その他(諸収入、繰入金、使用料など) 378億円(12.6%) 歳出(2,989億円) 総務費 246億円(8.2%)市民活動支援など。文化振興・市民生活の経費 民生費 1,332億円(44.6%)福祉や医療など。障害のある人や高齢者、子どものための経費 衛生費 250億円(8.4%) 商工費 87億円(2.9%) 土木費 237億円(7.8%) 消防費 89億円(3.0%) 教育費 446億円(14.9%) 公債費 267億円(8.9%)市債の返済。借金を返す経費 その他 38億円(1.3%)そのほか、議会や農業などの経費 市の財政状況 財政調整基金残高  新型コロナウイルス感染症の影響もあり、令和3年度末の残高は、ピーク時だった平成25年度末の半分以下まで減少する見込みです。臨時の財政需要などへの対応が極めて難しい状況です。 ※財政調整基金とは 市税収入が減少したときや、突発的に多額の財政需要が生じたとき等に、行政サービスの水準を一定に保つために取り崩して用いるなど、年度間の財源調整を目的とした基金 市債残高の推移  令和3年度末の市債残高は約2,802億円となる見込みですが、臨時財政対策債などを除く建設債では、前年度に比べ約55億円の減少が見込まれ、近年、減少傾向にあります。  また、他の政令指定都市と比較可能な平成30年度普通会計決算は、臨時財政対策債を含む市民1人当たりの市債残高が、政令指定都市の中で3番目に少なくなっています。 ※臨時財政対策債…地方交付税の一部の振り替えとして市が借り入れる市債 ---------- 市シティプロモーションFacebookページ「相模原市シティプロモーション」 @sagamihara.pr https://www.facebook.com/sagamihara.pr 市シティプロモーションTwitter「相模原市シティプロモーション」 @Sagamihara_PR https://twitter.com/Sagamihara_PR