広報さがみはら No.1461 令和3年(2021年)7月15日号 6,7面 ---------- 夏休みだ! たなむかいはら遺跡で歴史アドベンチャー  旧石器時代の歴史が学べる国指定史跡「田名向原遺跡」をご存じですか。ここでは、日本で唯一、国史跡に指定されている旧石器時代の住居跡(住居状遺構)のレプリカ展示をしています。また、田名向原遺跡公園では縄文時代と古墳時代の展示を見ることもできます。夏休みに相模原の歴史を学びましょう。 問い合わせ 文化財保護課 電話番号042−769−8371 史跡田名向原遺跡公園で見られるもの ・旧石器時代の住居状遺構(レプリカ)  ・地層展示 地層の様子を詳しく見られます ・縄文時代の竪穴住居(復元) ・古墳時代の古墳 谷原12号墳(復元) 谷原12号墳からは、石や水晶などのアクセサリーや武具が出土しました などなど 学びPoint1 2万年前の旧石器時代の住居状遺構はここだけ! 住居状遺構とは 昔の人が住居にしていたかもしれない痕跡が残っているところです。田名向原遺跡の「住居状遺構」は、国内唯一の旧石器時代のものと認められました。今から2万年前の人々が作ったもので、まさに大発見でした。 住居状遺構にはこんな特徴が たき火の跡がある 石器が出土した 柱を立てた穴がある 学びPoint2 大発見!こくようせきのナゾ 田名向原遺跡の住居状遺構からは、3,000点以上の石器が発見されました。中でも石器に使われた黒曜石からは、驚きの事実が分かりました 黒曜石は全国の遺跡から発見されていますが、その産地は限られています。田名向原遺跡で発見された黒曜石は、伊豆・箱根や長野県のほか、栃木県で産出されたものがあり、車も電車もない時代、遠く離れた地域から運ばれてきたことが分かったんです! 2万年前の日本は氷河期終盤で、相模原は今の北海道くらい寒かったんですよ。 相模原の歴史についてさがみはらキッズのホームページでも紹介しています。ぜひご覧ください。 黒曜石とは  火山の噴火で出来た天然のガラス。その割れ口は鋭く、やり先やナイフとして利用されたもの。 代表的なものは、縦4.5センチメートル、横2センチメートルです。 学びPoint3 田名向原遺跡がもっと学べる 旧石器ハテナ館 県指定重要文化財に指定された住居状遺構出土石器の実物や、ジオラマなどで遺跡のことをもっと深く知ることができますよ。同館周辺で発掘された縄文時代や古墳時代、奈良・平安時代などの貴重な出土品も展示しています。 歴史を体験できる ※詳しくは、市ホームページをご覧になるかお問い合わせください。 主な体験 火起こし  まがたま作り  矢じり作り 旧石器ハテナ館(史跡田名向原遺跡旧石器時代学習館) 所在地 中央区田名塩田3−23−11(史跡田名向原遺跡公園の道路向かい。駐車場あり) 開館時間 午前9時から午後6時(11から3月は午後5時まで) 問い合わせ 電話042−777−6371 文化財ボランティアの活躍 田名向原遺跡案内・普及事業実行委員会委員長の永山一雄さんの話  市には、文化財調査・普及員制度があり、私たちは市内文化財のパトロールや文化財イベントスタッフとして活動しています。 学びPoint4 相模原に広がる遺跡を学ぼう 本市には現在約540カ所の遺跡が見つかっていて、その中には田名向原遺跡を含めて日本の代表遺跡ともいえる国指定史跡が4つもあります。 また、屋外展示なのでいつでも見ることができます。 縄文 国史跡すわらし石器時代遺跡  縄文時代後期の敷石住居の跡として県内で初めて国史跡に指定された。「すあらし」は文化財としての読み方 縄文 国史跡かわしり石器時代遺跡  縄文時代の中期から晩期まで2,000年以上続いた集落 縄文 国史跡かっさか遺跡  縄文時代中期の大集落跡。立体的な装飾の模様や、顔を模したとってが特徴の「勝坂式土器」が出土 旧石器 国史跡田名向原遺跡 関連イベント 川尻石器時代遺跡 史跡指定90周年記念ミニ展示  川尻石器時代遺跡(縄文時代)が、国の史跡に指定されてから90周年を迎えたことを記念して、出土品やパネルから指定の経緯や遺跡の内容を紹介 日時 7月31日(土曜日)から9月26日(日曜日)  会場 市立博物館  問い合わせ 市立博物館 電話042−750−8030 おうちでも学べる動画 市立博物館公式YouTubeチャンネル 博物館で行われた過去の考古企画展や、常設展示(展示中)の解説が見られます。 問い合わせ 文化財保護課 電話042−769−8371 ---------- 市シティプロモーションFacebookページ 「相模原市シティプロモーション」@sagamihara.pr 市シティプロモーションTwitter 「相模原市シティプロモーション」 @Sagamihara_PR