広報さがみはら No.1470 令和3年(2021年)12月1日号 1面 ---------- LINE-Up 今号の主な内容 新型コロナウイルスワクチン3回目接種を実施します 4 「市政に関する世論調査」の結果を報告します 5 年末年始 みんなが安全に楽しく過ごすために 6 さがみはら この1年 12 市の手続き、イベントや施設のお問い合わせに 相模原市コールセンター 午前8時から午後9時 年中無休 電話042−770−7777 相模原市はSDGs未来都市 発行 相模原市 郵便番号252−5277 相模原市中央区中央2丁目11番15号 編集 広聴広報課 電話042−769−8200 ホームページ https://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/ 携帯端末用 https://mobile.city.sagamihara.kanagawa.jp/ 市の人口・世帯 人口 725,739人(6増) 男 361,528人 女 364,211人 世帯 336,641世帯(141増) 令和3年11月1日現在。( )は前月との増減。令和2年国勢調査速報値に基づく推計人口 ---------- 感染拡大防止の徹底を 本市のワクチン接種率 (11月15日時点) 1回目 84.3%(県平均:84.1%) 2回目 82.6%(県平均:81.9%) ワクチン接種に関する予約・相談 新型コロナウイルスワクチン接種コールセンター 電話050−5445−4357〈午前8時30分から午後8時(土曜日・日曜日は午後7時まで)〉 発熱・のどの痛みや感染の心配があるときはかかりつけ医へ かかりつけ医がいないなどの場合 市新型コロナウイルス感染症相談センター 電話042−769−9237(24時間) 障害により電話での相談が難しい場合は、ファクス042−752−5515へ 生活などでお困りの時 新型コロナ暮らし・経済支援ダイヤル 電話042−851−3193 〈午前8時30分から午後5時(土曜日・日曜日、祝日等を除く)〉 ---------- 12月3日から9日は障害者週間 「共に生きる」とは 障害のある人もない人も社会との関わり方はさまざま。 本市でパラスポーツや支援に関わる人の思いを紹介します。 問い合わせ 高齢・障害者福祉課 電話042−707−7055  共に挑む パラ卓球日本代表コーチ 田中卓也(たなかたくや)さんにインタビュー 田中さんのプロフィール 約20年前からパラ卓球の指導に関わり、東京2020大会でパラ卓球日本代表コーチを務めた。昨年本市に転入し、現在は相模原駅近くの卓球スタジオで、パラ卓球選手や子どもたちなどの指導をしている 写真は、指導中の田中さんと、パラ卓球の西村卓士選手。西村選手は「ここでは障がいのない人とも一緒に練習ができ、成長を感じられる」と話す 田中さんのコメント いろいろな人がいるのが普通で当たり前  パラ卓球の指導を始めてからは、選手から諦めないことなどを教わり、困難に立ち向かう強さに感動しています。指導の中から、努力の仕方や時間の感覚が違うことが理解でき、自分の生活リズムを見直すきっかけにもなりました。 「共に生きる」という言葉自体は、「障がいのある方と一緒に」という意味に聞こえて、あまり好きではありません。障がいでの区別は必要なく、小さい子やお年寄りの方、障がいのある方、みんな同じように思いやりのある接し方が必要なだけ。 配慮や手助けが必要な方に気付いたら温かく声を掛けていただけたらと思います。 共に走る マラソン伴走者 青山由佳(あおやまゆか)さんにインタビュー 青山さんのプロフィール 本市職員。東京2020大会・女子マラソン(視覚障害T12)で金メダルを取った道下美里選手の前半伴走を務めた 写真は、青山さんと道下選手。選手の安全や勝利のため真剣そのもの ※伴走者は「きずな」と呼ばれるロープ(黄色のひも)を選手と共に持って走り、方向を伝えるなどの役割をする  青山さんのコメント お互いを知ろうと努力し続けることが大切 伴走者として活動してから、自分が良かれと思うことでも押し付けないことを学びました。視覚障害でも程度や見え方は人によってさまざまです。相手の特徴を知り、その方に合ったサポートをするように心掛けています。 自分の当たり前が、他の人の当たり前ではないこともあります。「共に生きる社会」には、お互いが知ろうと努力し続けることと、違いを認め合う気持ちが必要だと思います。 私は走ることを通じて、同じ夢や目標を持つこと、それに向かって共に取り組むことには、障害の有無は関係ないと実感しています。 共に読む 市点訳赤十字奉仕団※委員長 西田紀子(にしだもとこ)さんにインタビュー ※点訳や点字学習支援などをする団体。本紙の点字版製作にも携わる 西田さんのプロフィール 視覚障害のある女性のため活躍した斎藤百合さんに関する本がきっかけで点訳を始め、同団に入団して30年。点訳した本は50冊以上 現在の点訳(視覚に障害のある人が読めるように文字情報を点字にすること)作業はほとんどパソコンで入力し、点字プリンターで打ち出す 西田さんのコメント お互いに譲り合う心が大切 私が子どもの頃は、体調が悪い人の代わりに買い物に行くとか、おかずをお裾分けするなどが当たり前でした。今はちょっと手伝うと「ボランティア」といわれますが、特別なことはしていないし「やってあげている」という感覚もありません。 無理をしたら長くは続きません。障害者施設への訪問もしましたが、お茶を飲んだり、おしゃべりをしたり、楽しいことをしていただけ。 一方には必要なものが、他方には不便になることがあります。例えば、歩道の段差などは、視覚障害の人に必要でも、ベビーカーや車いすの人には不自由なように、全ての人が満足することはあり得ません。お互いに手を取り合い、補い合っていけたらと思います。