広報さがみはら No.1472 令和4年(2022年)1月1日号 6.7面 ---------- 宇宙を感じるまち さがみはら 宇宙開発すごろく 宇宙科学研究所(JAXA)がさがみはらにやってきてから30年余りがたちました。日本の宇宙開発の始まりから現在までの進歩には目を見張るものがあります。 日本の素晴らしい宇宙開発の歴史にちょっと触れられるすごろくで、お正月のおうち時間に宇宙を感じてみませんか。 観光・シティプロモーション課 電話042-707−7045 スタート サイコロを振って、宇宙の旅に出掛けよう!ゴールする頃には、あなたも宇宙博士になっているかも…? 日本の宇宙開発の始まりは… 糸川英夫教授ら東京大学の研究班がロケットの研究をスタート。1955年にペンシルロケットの発射実験を実施。糸川教授にちなんで「イトカワ」と名付けられた小惑星がある。 豆知識 最初のロケットは横方向に発射!? 戦後間もなく十分な機材がなかったため、ロケットの飛び方などの実験は、横方向に発射させることから始まったよ。 また、今と違って速さを測定する機械がなかったから、距離と時間を測って速さを計算していたんだ。 ここに止まったら小惑星「イトカワ」に進む 小惑星「イトカワ」 形に特徴がある小惑星「イトカワ」は、これまでの惑星探査機が探査した中で一番小さな天体。 「フチノベ」(淵野辺)と名付けられたクレーターや「サガミハラ」と名付けられた地域がある。 ブラックホールに落ちそう。ここに止まれない!スタートに戻る 初めての人工衛星 1970年に日本で初めての人工衛星「おおすみ」が内之浦(鹿児島県肝付町)から打ち上げられた。 M-V(ミューファイブ)ロケット 1970年代に入るとロケットの性能が飛躍的に向上。科学衛星の打ち上げを担ったのがミューシリーズと呼ばれるロケット。 完全国産で固体燃料を動力とするロケットで、1997年には世界最大の固体燃料ロケットであるM-Vロケットが活躍した。 豆知識 お得なロケット!? M-Vロケットは、モーターと燃焼室が一緒で使う部品数が少なく比較的仕組みがシンプル。しかも使われた固形燃料は長期保管できたんだ。 このロケットの実物とM-3S2 ロケットは、JAXA構内に展示されているよ。 ここに止まったらM-Vロケットに戻る 建国! 銀河連邦 サガミハラ共和国 1987年11月8日。本市をはじめ、JAXAの研究施設がある2市3町(現在は5市2町)が、ユーモアとパロディの精神で連邦国家を組織。交流を深め、相互の発展と宇宙への夢とロマンを育んでいる。 ここに止まったら小惑星「リュウグウ」へ進む 小惑星「リュウグウ」 そろばんの玉のような形をした小惑星「リュウグウ」。「はやぶさ2」が1回目にタッチダウンした地点は「たまてばこ」、2回目の地点は「うちでのこづち」と名付けられた。 浦島太郎や一寸法師などの昔話・童話にちなんで名付けられていて、採取したサンプルから科学的成果に期待した愛称。 「はやぶさ2」タッチダウンに成功 2019年2月、小惑星「リュウグウ」へのタッチダウンに成功。また同年7月には、2回目のタッチダウンにも成功。 3マス進む 「はやぶさ2」カプセル帰還 2020年12月、「はやぶさ2」は小惑星「リュウグウ」のサンプルが入ったカプセルを無事に地球に届けた。 このカプセルは、「はやぶさ2」の故郷である本市で世界初公開され、多くの人が訪れた。 「はやぶさ」(初号機)の打ち上げ 2003年5月9日午後1時29分、小惑星「イトカワ」に向けて、「はやぶさ」が打ち上げられた。サンプルリターン探査(小惑星の表面物質を地球に持ち帰る技術)の先駆けとなった探査機である。 豆知識 送り出したのはM-Vロケット 「はやぶさ」を宇宙に送り出したのはM-Vロケット。ロケットが打ち上げられた場所は「ウチノウラキモツキ共和国」(鹿児島県肝付町)で銀河連邦の1国だよ。 「はやぶさ」タッチダウン(着陸)成功 2005年11月20日、「はやぶさ」は小惑星「イトカワ」にタッチダウン。およそ30分間「イトカワ」の表面にとどまった。同年11月26日に2回目のタッチダウンに成功。 ここに止まったら3マス戻る 返信のない交信 2005年11月28日、「はやぶさ」との通信が途絶える。この後、根気よく交信を試みることになった。 ここに止まったら2回休み 宇宙から人工的電波をキャッチ 2006年1月23日、宇宙には存在しない人工的な電波を「サク共和国」(銀河連邦の1国。長野県佐久市)のパラボラアンテナがキャッチ。 「はやぶさ」が発信する電波であることが分かった。不安定な「はやぶさ」を誘導しながら、2010年6月のカプセル分離まで導いた。 有終の美を飾った「はやぶさ」 打ち上げから7年余り。バッテリーは放電し切り、イオンエンジンはいつ止まるか分からないという傷だらけの状態でも、地球にカプセルを届けるミッションを成功させた「はやぶさ」。 2010年6月13日に大気圏に再突入し、流星のように輝きながら燃え尽きた。 豆知識 はやぶさの日 「はやぶさ」初号機のとても大きな仕事と、運用に関わった人々の諦めない心、努力し続ける心を、全国の人に伝え続けていくために、銀河連邦では、6月13日を「はやぶさの日」としたんだよ。 「はやぶさ」初号機カプセルを世界に先駆けて本市で公開 2010年7月、再突入カプセルやパラシュートなどを市立博物館で公開。公開の初日は大勢の人が詰めかけ、市立博物館の周りには長蛇の列ができるほどに。 待ち時間が3時間にもなるほど、市内外からたくさんの宇宙ファンが集まった。 「はやぶさ2」の開発・打ち上げ 多数のトラブルに見舞われた初号機の経験を生かして開発された「はやぶさ2」は、惑星の起源を知る以外に、 地球の水の起源や生命の材料となる物質を探求するという壮大な目的を持ち、2014年12月3日に打ち上げられた。 小惑星「リュウグウ」のサンプルを公開 2021年12月6日、カプセル帰還1周年を記念して、市立博物館でサンプルを公開。 JAXA研究員からのコメント カプセルの中身は、小惑星「リュウグウ」のかけら約5.4グラムでした。太陽系の起源や進化、生命の原材料の謎を解き明かす、貴重な手掛かりになると考えられ、その一部の分析が進められています。 今年は小惑星「リュウグウ」のサンプルの分析がさらに進み、注目の発表が相次ぐ年になると期待しています。 ゴール その先の未来へ 地球にカプセルを届けた「はやぶさ2」は、「1998 KY26」という小惑星を目指す新たな長い旅に出た。到着予定は2031年。「はやぶさ2」の新たな成果に期待しよう! JAXAが取り組むプロジェクトに今後も期待! 現在進んでいる開発・ミッション 月面へのピンポイント着陸(最小限の誤差で着陸する技術)にチャレンジする小型着陸実証機SLIM(スリム) 銀河を吹き渡る風をみるエックス線分光撮像衛星XRISM(クリズム)を打ち上げ予定 JAXAでは、月、さらには火星へと人類の活動圏を広げていく、国際宇宙探査の取り組みなどにも力を入れています。今後も、人類の未来へ向けて着実な一歩を進め続けるJAXAに注目しましょう。  NEWS キミも宇宙飛行士に転職しよう! 13年ぶりにJAXAが募集を始めた宇宙飛行士候補者。今回の応募資格には学歴や専門分野の条件がありません。 また、現役の日本人宇宙飛行士は全員男性のため、女性も積極的に募集しています。 本市出身の宇宙飛行士が現れるかも!? 詳しくは、宇宙飛行士候補者募集特設サイトへ 参考:サイト「日本の宇宙開発の歴史[宇宙研物語]」、サイト「ファン!ファン!JAXA!」 ---------- 市シティプロモーション Facebookページ 「相模原市シティプロモーション」 @sagamihara.pr 市シティプロモーション Twitter 「相模原市シティプロモーション」 @Sagamihara_PR アクセスしてね