広報さがみはら No.1474 令和4年(2022年)2月1日号 2.3面 ---------- SDGsへの優れた取り組みを紹介します SDGs未来都市である本市には、積極的にSDGsに取り組む企業や団体があります。 「さがみはらSDGsアワード 2021」で入賞した団体が、どのように持続可能な社会へと世界を変えていく取り組みをしているのかを紹介します。 問い合わせ SDGs推進室 電話042−769−9224 SDGsキーワード フェアトレード バナナペーパーを使った卒業証書フォルダーを作成 フェアトレードとは? 途上国の商品を適正な価格で取り引きし、格差や貧困をなくすことにつなげる「公平で公正な貿易」です。 世界はどう変わる? アフリカの途上国で作られるバナナの茎の繊維を使ったバナナペーパーを使うことで、現地の雇用が生まれ、経済の発展につながります。 この取り組みをしたのは… 田名小学校PTA  市長賞 さがみはらSDGsアワード2021 将来を担う子どもたちのための「SDGs-PTA活動」の実践 受賞団体のコメント 田名小学校PTA会長 金井憲一さん 学校教育、学校生活のあらゆることが、SDGsの目標に全てつながっていると気付き、PTAとしても何かできるのではないかと考えました。PTAの活動は、学校、家庭や地域社会をつなぐ重要な役割を持ち、 「持続可能な社会の形成」や「誰ひとり取り残さない」というSDGsのテーマにも密接に関係していると感じます。大賞を受賞して「田名小、頑張ってるね」と声を掛けていただくことや、地域団体との新たな連携が生まれています。 審査委員長コメント 本市SDGs 推進アドバイザー 川延昌弘(かわていまさひろ)さん 学校、家庭、地域社会をつなぐ重要な役割を担うPTAが主体的にSDGsに取り組んでいることは、他の地域へのメッセージ性が強く、インパクトを与えるものであると評価できます。 この活動が地域を変える力となり、さらなる深化や地域への波及効果を期待します。 こんな取り組みもしています  6年生のSDGsの授業に協力 PTA役員が出向いて、省エネやリサイクル、フードロス問題など、SDGsの視点で自分たちが解決できることを考える授業を実施 「SDGsオリジナルロゴ」の作成 オリジナルのロゴで缶バッジなどを作成し、田名小学校でのSDGsの取り組みをアピール 図書室へのSDGsコーナーの設置 SDGs関連の本を借りた児童には、バナナペーパーのしおりを配布 SDGsキーワード 森林保全活動 中学生・高校生が参加して本市の森林を保全 森林保全活動とは? 余分な枝を切り落とす「枝打ち」や、密集した木を間引く「間伐」などで、森を健全な状態にすることです。 間伐材を使って中学生がベンチを制作。出来上がったものは学校の図書館に寄贈された はしごを掛けて高い箇所の枝打ちも担当 世界はどう変わる? 森を保全することは、次のことにつながります。 CO2の吸収量を増やす 土砂災害を防ぐ 野生生物の生息地を守る 水をきれいにする この取り組みをしたのは… 緑のダム北相模 優秀賞 さがみはらSDGsアワード2021 森をつくる、森をいかす、森と都市をつなぐ 受賞団体のコメント 森に日が入り、明るく多様性のある森に変わっていく姿を見るとき、活動の価値や意義を感じます。 月に2回、中学生・高校生から大人まで、世代を超えて活動しています。 本市には多くの森が広がっているので、これからも市民の皆さんと一緒に相模原の森を活性化したいと思います。 SDGsキーワード 多世代の交流 多世代で補い合える場所づくり 多世代交流とは? 核家族化が進んだ現在の家族構成でも、子どもから高齢者までが交流を持てるようにする取り組みです。 例えば、 まちの保健室 地域の人たちが、自分の体や病気のこと、子育てなどを相談できる場所を作っています。 オリオン図書室 ジャンルを分けずばらばらに本を配置し、あえて本の借り方を分かりにくくすることで、子どもから高齢者までが自然とコミュニケーションを取れる環境を作りました。 「まちの保健室」で竹灯籠(とうろう)を設置 この取り組みをしたのは… 株式会社ファイブスター 協働賞 さがみはらSDGsアワード2021 多世代がごちゃまぜになる居場所づくり 世界はどう変わる? できないことを多世代で補う 新たなコミュニケーション 孤独や孤立を防ぐ 誰もが活躍できる社会の実現 受賞団体のコメント 高齢になると身体的な衰えなどで、できないことが増えることは事実でも、できないことを多世代が補い合える場所を作ることで、子どもから高齢者までがごちゃまぜに楽しめるまちを作ることが、持続可能なまちにつながると思います。 SDGsキーワード リサイクル 不要になった布を使ったエコバッグ作り  リサイクルとは? 使い終わったものを廃棄せず、資源に戻して新たな製品を作ることです。  不要布を集めるための広報活動。協力してくれる人が少しずつ増えていった 世界はどう変わる? ごみの減量につながるとともに、限りある資源を再度活用することで、地球環境を保つことにもつながります。 この取り組みをしたのは… 内出中学校 特別賞 さがみはらSDGsアワード2021 地球に優しいエコバッグ大作戦 受賞団体のコメント 衣服の回収によってCO2排出を減らすなど、地球環境を良くすることに貢献できるとともに、SDGsという考えが、全校生徒に、そして地域に広がってほしいと考えました。 SDGsの取り組みは決して難しいものではないという共感を全校生徒から得ることができました。 SDGsキーワード 脱プラスチック 草から作られたストローの輸入・販売  脱プラスチックとは? プラスチック製品を作ることや、使う機会をできるだけ減らしたりやめたりすることです。 ブランドを立ち上げた大久保夏斗さんは、現役の大学生 世界はどう変わる? 海洋プラスチックごみの削減や、プラスチックの原料である石油の消費の削減、CO2の排出抑制などにつながります。 この取り組みをしたのは… 合同会社 HAYAMI 特別賞 さがみはらSDGsアワード2021 毎日のちょこっとエコな選択を 受賞者のコメント 高校生の頃にウミガメの鼻にストローが刺さっている動画を見て、自分も何かに取り組みたいと思ったことがきっかけです。 他国とのビジネスで、文化の違いに苦労し、製品化までは試行錯誤の繰り返しでしたが、飲食店から、紙ストローのようにふやけないと好評で、大変うれしく思っています。 私たちにできること 世界共通の目標であるSDGsが目指すのは、「誰一人取り残さない」持続可能な社会の実現です。これに向けて、私たちも国際社会の一員として、お互いの違いを認め合い、 理解することや、ごみの分別をすることなど、一人ひとりができることから始めていきましょう。 市長公室(SDGs・DX推進担当)網本 淳 理事 さがみはらSDGsアワードとは 相模原・津久井青年会議所との連携で、SDGsに関する優れた取り組みをする市内の企業や団体を表彰しています。 審査の流れ 5つの視点(SDGsとの関連性、協働、調和、インパクト、将来性)を踏まえた1次審査 外部有識者を含めた2次審査 表彰団体を決定! 今年度は32団体からの応募がありました。 広がるさがみはらSDGsパートナーの輪 現在518団体(令和4年1月4日現在) 登録随時募集中  SDGsの達成に向けたカギとなるのがパートナーシップ。本市では、企業や団体との連携体制の強化に向けて、2年8月に「さがみはらSDGsパートナー制度」を立ち上げました。 パートナーシップの一部をご紹介!  再生可能エネルギー自立型防災タワー ソーラーパネルや災害時にスマートフォン約60台が充電できる蓄電池が格納されています。株式会社松尾商行から市まち・みどり公社に寄贈され、銀河アリーナに設置されました。 やすらぎの道立体の壁画 橋本の街をSDGsや多様性をテーマとしたアートで彩る「SDGs Color Art Project」が、橋本商店街、福祉サービス事業所「8-18」、日本たばこ産業の連携で実施されました。 その作品として、国道16号と橋本駅北口方面をつなぐ「やすらぎの道立体(みちりったい)」(緑区橋本付近)に、壁画が設置されています。 SDGs Color Art Projectとは? SDGsや多様性をイメージしたアート作品の展示、店舗でのステッカーの掲示などで、地域を活性化するSDGsを広く知ってもらう、多様性を理解してもらうなどのことに取り組むプロジェクトです。 さがみはらSDGs推進自販機 売り上げの一部が寄付される、さがみはらSDGs推進自動販売機が、SDGsパートナーである企業や団体などの協力で、市内10カ所に設置されています。 ---------- 市シティプロモーションFacebookページ @sagamihara.pr 市シティプロモーションTwitter 「相模原市シティプロモーション」@Sagamihara_PR アクセスしてね♪