広報さがみはら No.1488 令和4年(2022年)9月1日号 2・3面 ---------- 9月9日は救急の日 応急手当てを覚えよう 大切なのは踏み出す勇気と正しい知識 応急手当ては、命を救うために必要不可欠なものです。しかし、現場に居合わせた人には不安が伴います。居合わせた人のストレスを緩和するためのサポートや、救急隊が到着するまでの行動を紹介します。 問い合わせ 救急課 電話042−751−9142 「倒れている人を助けたい!だけど…」 実際に救急現場に居合わせたとき、行動できた人は約半数。倒れている人を助けたいという気持ちを誰もが持っていても、さまざまな不安を抱えています。 応急手当てに対する不安 正しくできるか 64.0% やり方を間違えて症状を悪化させないか 58.4% 失敗して責任を問われないか 40.3% ストレスで自分が体を壊さないか 4.8% 出典 内閣府平成29年度救急に関する世論調査(複数回答) 勇気を持って踏み出してほしい理由 心肺蘇生を実施した場合の社会復帰率(消防庁令和3年版救急・救助の現況) 心肺蘇生を実施した場合 10.2% 心肺蘇生を実施しなかった場合 3.8% 適切な処置により2倍以上の人が助かっています 応急手当て(心肺蘇生)を受けた人の社会復帰率は2倍以上高くなっています。 救急車が来るまでの間に、皆さんの迅速な応急手当てで「いのちのバトン」をつないでください。 北消防署 林救急小隊長のコメント 不安を解消するお手伝いをします 応急手当てに間違いはありません 応急手当ては何よりもスピードが大事。救急車が現場に着くまでの約9分間(市令和3年中救急車現場到着平均時間(8分51秒))に、あなたができることを見つけ、実施することが大切です。 救命で責任を問われることは、まずありません 刑法や民法の規定により、善意の救命活動で応急手当てを実施した場合には、刑事上、民事上の責任を問われることはないと考えられています。過去に1万件以上あるAED使用で、裁判になったケースはありません。 ストレスを感じたときは相談を 救急現場の非日常な体験は、誰でも不安を感じるものです。不安な気持ちを、身近な人や救急課などに相談してください。 バイスタンダーサンキューカードを渡しています その場に居合わせた人にバイスタンダー サンキューカードを渡しています。裏側には、後から不安を感じたときに相談できる連絡先を記載しています。 ※状況によっては渡せない場合があります。 バイスタンダーとは 救急現場に居合わせた人のこと 勇気を出して踏み出すあなたを支えます 119番に通報すれば通信指令員が適切な行動をサポートします 通報内容により、それぞれのタイミングで必要な行動をお伝えします。焦らずに指示に従ってください。 指令課 有山通信指令員 正しい知識を身に付けましょう 手順は動画でも見られます 消防庁ホームページ一般市民向け 応急手当 WEB講習 1 「大丈夫ですか」と声掛け 発見からの目安時間から30秒 周りが安全か確認して声を掛けましょう。反応がなければ、すぐに周りの人に大声で助けを求めましょう。 反応がないか分からない場合も助けを呼ぶ 2 119に電話 発見から1分 救急車を呼びます。人がいたらAEDも依頼しましょう。 「救急です。●●●で人が倒れています。声を掛けても返事がありません」 周りに聞こえるよう、スマホはスピーカーに。日頃から操作方法の確認を 近くに人がいたらAEDを持ってきてもらう。AEDの場所は通信指令員が教えてくれる 通信指令員との通話 ●「火事ですか。救急ですか」(救急の場合) ●「救急車が向かう住所を教えてください」 住所が分からなければ周りの目印となる建物や交差点の名前などを伝える 3 普段どおりの呼吸か確認 胸と腹が上下しているかを確認しましょう。 しゃくりあげるような呼吸、不規則な呼吸は、普段どおりではないと判断する 呼吸がない、分からない場合は、すぐに4に進みましょう。 通信指令員との通話 ●「救急車が向かっています。到着するまで応急手当てをお願いします」 ●「反応はありますか?」 ●「反応がなければ胸とお腹を見てください」 4 胸骨圧迫(心臓マッサージ)は強く・速く・絶え間なく 発見から救急隊が来るか意識が戻るまで 胸骨圧迫の手順 胸の真ん中を約5cm沈むくらい1分間に100から120回押す 周りに人がいるときは疲れる前に交代を 可能なら人工呼吸も 胸骨圧迫30回に対し、人工呼吸を2回実施 通信指令員との通話 ●「心臓マッサージのやり方を伝えるので、その通り行ってください」 (AEDが届いたら) ●「AEDのふたを開けて電源を入れてください」 AED(自動体外式除細動器)とは 心臓が細かく震えている状態(細動)を取り除く機器 具体的な手順を説明するので、怖がらずに分からないことがあれば伝える 5 AEDは電源を入れたらガイド通りに AEDの手順  1 電源を入れる(ふたを開けると電源が入るタイプと、ボタンを押して電源を入れるタイプがある) 2 パッドを貼る(操作やパッドを貼る位置などを音声でガイドします) 3 心電図の解析※2分ごと 4 電気ショック※不要な場合あり(感電の恐れあり、心電図の解析・電気ショック中は倒れている人に触れない) 5 胸骨圧迫※手順は4を参照 パッドは貼ったままにする。電源も切らない 「通信指令員はみんなからの通報を基に適切な行動を伝えるよ!どんなことを聞かれるかイメージしておこう!」 救急車が到着したら 次の内容を伺うことがあります。 分かる範囲で伝えてください。 ●心肺停止を発見した状況 ●電気ショックの回数 ●かかりつけ医などの情報 コロナ禍の応急手当てで気を付けること 日常的にマスクの装着を 倒れている人の顔に近付きすぎない 胸骨圧迫前に、マスクなどで倒れている人の鼻と口を覆う 救急隊に引き継いだらすぐに手や顔を洗う 人工呼吸は成人には実施しない 乳児・小児には可能なら実施 もっと詳しく 体験してみよう 応急手当普及講習 市内の消防署などで応急手当てを受講できます。実際に体験することで、しっかりと身に付きます。事業所向けの講習や救急訓練用の機材も貸し出しています。詳しくは、市ホームページをご覧ください。※8面に関連記事あり 受講者の声 以前の講習から内容が更新されていたので、2・3年に1度は再受講が必要だと思った。 体験して自信が持てた。何かあったときは率先して動きたいと思う。 事業者の皆さんへ 市AED使用可能施設登録制度 登録されたAEDは、地域の皆さんが利用しやすくなります。事業所で持っているAEDを市に登録しませんか。 ※事業所登録数417カ所(8月19日現在) 登録するメリット ●市の「AEDマップ」に掲載 ●119番通報があったときに場所を案内 ●救命活動に使われたAEDパッドは市が新しいものに交換 ※対象外あり ●登録事業者向けの救命講習会を無料で開催 知っておこうAEDのこと 市で案内できるAEDは、市で設置したものと事業者が登録したものを含め、現在約800カ所。種類はさまざまです。電源を入れれば、後はAEDが音声でガイドします。焦らずに説明を聞きましょう。 救命活動にはあなたの勇気と正しい知識が必要です。ご協力をお願いします。 ---------- 市シティプロモーションFacebookページ 「相模原市シティプロモーション」@sagamihara.pr 市シティプロモーションTwitter 「相模原市シティプロモーション」@Sagamihara_PR アクセスしてね♪