広報さがみはら No.1510 令和5年(2023年)8月1日号 2・3面 ---------- 未来へつなげよう! 小田急多摩線の延伸に向けて リニア中央新幹線と圏央道の交わる首都圏南西部エリアは、「ヒト、モノ等が行き交う交流拠点」としての役割が期待されています。今回は、新たな鉄道路線として本市が目指している「小田急多摩線の延伸」について説明します。 問い合わせ 交通政策課 電話042−769−1395 小田急多摩線の延伸って? Q 小田急多摩線の延伸ってどんな計画? A 新百合ヶ丘駅(川崎市)から唐木田駅(多摩市)まで整備されている小田急多摩線を、町田市、相模原駅を経由して、上溝駅へ延伸する計画です。 Q どうして延伸を目指しているの? A 横浜線と相模線につながり、都心方面などへの移動が便利になります。また、さまざまな地域との交流が活発になることで、リニア中央新幹線の駅ができる橋本駅周辺や相模原駅北口地区(相模総合補給廠(しょう)一部返還地)のまちづくりとの相乗効果が期待できます。 【これまでの主な経緯】 平成12年1月 横浜線・相模線方面への延伸について、「今後検討すべき路線」〔運輸政策審議会答申第18号〕 27年3月 延伸を要望する約18万人分の署名を国土交通大臣に提出 28年4月 「意義のあるプロジェクト」の一つとして位置付け(交通政策審議会答申第198号) 28年8月 答申第198号を受け、学識経験者、関係自治体、交通事業者で構成した「小田急多摩線延伸に関する関係者会議」を設置 令和元年5月 「小田急多摩線延伸に関する関係者会議」における検討結果を公表 ?収支採算性などの向上の検討 ?延伸の意義と効果の検証 など 3年4月 「相模原市行財政構造改革プラン」を公表 ?計画期間中(令和9年度まで)に検討・調査を実施する ?橋本駅周辺と相模総合補給廠一部返還地のまちづくりの進捗(しんちょく)を踏まえながら、関係地方公共団体との合意形成に向けて取り組みを進める 延伸は決定したの? Q 平成28年に交通政策審議会から出された答申第198号に、小田急多摩線の延伸(唐木田から相模原、相模原から上溝)が位置付けられたって聞いたけど、どういうこと? A 交通に関するさまざまな政策について審議する交通政策審議会(国の機関)で、おおむね15年後を念頭に置いた「東京圏における今後の都市鉄道のあり方」がまとめられました。その中で、小田急多摩線の延伸(唐木田から相模原、相模原から上溝)が「東京圏の都市鉄道が目指すべき姿を実現する上で意義あるプロジェクト」の一つに位置付けられました。 Q 交通政策審議会の答申に位置付けがあるということは、延伸することが決まっているの? A 採算性の確保や関係自治体との合意形成など多くの課題についても示され、実現に向けて課題を解決していく必要があるため、まだ延伸は決まっていません。 延伸に向けた取り組みって? Q 延伸の実現に向けて、市はどんな取り組みをしているの? A 町田市と「小田急多摩線延伸に関する関係者会議」で鉄道事業者、東京都、神奈川県などの関係機関とともに、建設費用を抑える方法や、利便性を高くするための方法などを検討しています。 また、延伸の実現に向け、国や鉄道事業者への要望活動を行っています。 Q 町田市と連携して、どんな整備方法を検討しているの? A 鉄道事業者が自ら路線や施設を整備する方式とは異なり、鉄道の営業主体と鉄道施設の整備主体を分ける「上下分離方式」による整備を想定しています。 上下分離方式とは? 都市鉄道等利便増進法に基づき、鉄道の営業主体と、線路や駅舎などの鉄道施設の整備主体を分ける制度のことです。市は、国や都県を含む地方自治体とともに協調して整備主体に事業費を補助することになります。 鉄道の営業主体 鉄道施設の整備主体へ施設使用料を支払う 鉄道施設の整備主体 鉄道の営業主体へ鉄道施設を貸付ける 鉄道施設建設資金の補助を受ける(国の負担3分の1+地方自治体の負担3分の1+借入など3分の1) Q どうすれば延伸が実現できるの? A 東京都や県、多摩市、町田市などの沿線自治体の理解や協力が必要となります。さらに、延伸したらたくさんの人に鉄道を利用してもらい、採算をとる必要があるため、相模原駅北口地区(相模補給廠一部返還地)のまちづくりとも、深くかかわっています。 唐木田から上溝までの延伸の実現に向けて、長期的な取り組みとなりますが、今後も市民の皆さんと課題を共有しながら、取り組みます。 一丸となった取り組み 「小田急多摩線延伸促進協議会」をはじめ、沿線市町の市民団体や、沿線の市町村の議員で構成する「小田急多摩線延伸を促進する議員連盟」と一丸となって取り組んでいます。 ●小田急多摩線延伸促進協議会 小田急多摩線延伸の実現を促進するため、延伸線沿線の自治会連合会や商店会などにより、平成14年9月に設立されました。 主な活動 ?県や小田急電鉄などの関係機関への要望、陳情活動 ?「小田急多摩線延伸ニュース」の発行、市ホームページなどを活用した情報発信 ?市民まつりなど市シティセールスを活用した啓発活動 ●小田急多摩線延伸を促進する議員連盟 小田急多摩線の延伸によって、近隣市町村の発展と住民福祉を向上させるため、平成21年11月に設立し、現在、本市議会・町田市議会・愛川町議会・清川村議会の有志の議員で活動しています。 主な活動 ?国土交通省、小田急電鉄、東京都、県に対する要望活動 ?国会議員に対する働きかけ ?各種研修会の開催 延伸の実現に向けて 延伸には、東京都や県、多摩市、町田市などの沿線自治体の理解・協力や延伸路線の採算性の向上が必要となります。そのため、相模原駅北口地区(相模総合補給廠一部返還地)のまちづくりを着実に進め、昼間人口などの増加やにぎわいを作り出し、延伸路線の採算性の向上を図るとともに関係自治体での小田急多摩線の延伸事業の優先度が高まるよう、引き続き取り組みを進めます。 ---------- 相模原市PR動画 「はい。その答え 相模原で見つかりました。」 市シティプロモーションTwitter 「相模原市シティプロモーション」@Sagamihara_PR アクセスしてね♪