広報さがみはら No.1514 令和5年(2023年)10月1日号 2・3面 ---------- 10月は里親月間 家庭のぬくもりで大きく育つ木のように 里親制度を知っていますか? 問い合わせ こども家庭課 電話042−769−9811 里親制度とは さまざまな事情で家族と離れて暮らす18歳までの子どもを、児童福祉法に基づき、里親家庭に迎え入れ、温かい愛情と正しい理解を持って養育する制度です。 子どものための制度です どうして里親が必要なの? 子どもたちの心のケアと健やかな成長には、温かい愛情と自分が愛されていると実感できる環境が大切です。里親家庭では特定の大人(里親)が子どもを育てるので愛着関係が築きやすく、子どもの健やかな育ちにつながるといわれています。 ※何らかの理由で家族と離れて暮らす子どもたちは市内に約190人で、そのうち里親家庭などで暮らしている子どもたちは54人です(8月末現在)。 里親の種類 養育里親 事情により家族と暮らせない子どもを一定期間、家庭に迎え入れて養育する 専門里親 虐待で心身に影響を受けた子ども、非行や障害がある子どもなどを養育する(養育里親の認定が必要) 親族里親 子どもを養育する人が死亡や行方不明などになった場合、扶養親族者等の親族などが養育する 養子縁組里親 養子縁組によって親になることを希望する(市では養育里親との重複登録が必要) 養育里親にもいろいろな活動があります 短期里親 施設で生活する子どもに、家庭体験の機会を提供。週末や夏休みなどに月1回程度、同じ子どもと何年にもわたり交流します。 相模原南児童ホーム(南区新戸)職員「子どもは、短期里親さんとの交流を楽しみにしています。外泊の時には、子どもに様々な楽しい経験をさせて下さり、里親さんは、いつも成長をそばで見守ってくれています。また、施設を卒園した後にも、訪ねて行ける場になって下さった事には感謝しかありません。今でも里親さんを通じて子どもの近況を聞くこともあり、幸せに思います。里親さんは改めて支援チームの一員だと実感しています。」 長期委託 数カ月から数年にわたり、生活を共にします。 里親5年目Fさん「施設で交流を重ね、初めて泊まりに来た日、「ただいま」「おやすみ」「おはよう」「行ってきます」という、今では当たり前な会話が特別に感じました。血の繋(つな)がりがなくても「私たちが君のことを大好きだから一緒に暮らすのは当たり前なんだよ」って伝えてあげたいです。」 一時保護 数日から2カ月程度、里親宅で生活します。 里親5年目Sさん「児童相談所からの要請と子どもについての説明があり、受け入れが決まると、その子どもを迎え入れるための準備をします。夫婦互いに高齢のため、できることは限られていますが、一時保護という、今必要な手助けを「今する」ことは私たちにもできると思い、小学校低学年くらいまでの子どもを中心に受け入れています。」 里親9年目の養育里親さん 加納さん夫婦にインタビュー Q 里親になろうと思ったきっかけは 娘から「やってみない?」と言われたのがきっかけでした。子育てもひと段落して、社会貢献をするなら今かなと思い、夫婦で話し合って決めました。 知人が里親をしていたり、『赤毛のアン』が好きだったりしたこともあり、身近に感じていました。 Q どのような思いをもって、里子に接していますか 大切にされていると感じてもらえるように接しています。施設以外にも安心できる居場所があると思ってほしいです。 Q 里親になって変わったことはありましたか 世の中の見方が変わりました。今まで気が付かなかったことに気付くようになり、社会の出来事にどんな背景があるのかを考えるようになりました。 これから里親になることを考えている人へのメッセージ 子育てに完璧はなくて、大変なことも苦労もある。けれど、その分喜びも大きいのは里子も同じ。里子だから特別大変だと感じたことはありません。日々の生活に子どもの笑い声が響いたり穏やかな寝顔を見ることができるのはとても幸せです。まずは難しく考えず里親制度を知ってもらえたらと思います。 元里子さんの思い 短期里親と交流しながら施設で生活し、現在は自立した生活を送っています。 元里子Iさん「初めて里親さんと顔を合わせた日、想像ではもっと若い人だと思っていたのでがっかりしました。おじさんは怖そうで、おばさんは優しそうに見えました。一緒に過ごす時間が増えるにつれて優しい印象に変わり、この人たちには甘えていいんだなと思うようになりました。 初めてのお泊まりで、おばさんが横で一緒に寝てくれました。布団が温かくて、家ってこうなんだなと知りました。 普通を知らない私たちは、最初から全部を受け入れられないことも多くあります。自分がそうだったのですが、私たちみんな、どんなときでも相談を受け入れてくれる存在を望んでいると思います。これからも里親さんと私が普通にいられる関係を続けていきたいです。」 広がっています「里親の根」 養育里親の登録数(各年度末時点) 平成30年度55組→令和4年度91組 おかげさまで広がっています 市の養育里親の登録数は、平成30年度に比べて、1.66倍に増えています。一方で、国は里親等委託率を大幅に上げるため、各年齢の区分に応じた目標(50から75%)を定めていますが、本市ではまだまだ里親が足りないのが現状です。 地域で子どもを育てる 一時的に親元で暮らせなくなった子どもの場合、近所に里親がいれば慣れ親しんだ地域を離れずに、学校に通い続けることができます。子どもにとって大きなストレスになる環境変化を小さくし、不安を抱えた子どもが「家庭」という環境の中で生活できるよう、私たちの地域に里親が必要です。 もっと知りたい人はこちら 里親制度説明会 日時 令和6年1月21日(日曜日)午後2時から4時 会場 ユニコムプラザさがみはら 定員 30人(申し込み順) 申し込み 6年1月18日まで、Eメールに住所、参加者全員の氏名(ふりがな)、電話番号、「希望する催し名」を書いて、市里親養育包括支援センターふうせんかずらへ Eメールminami-satooya@chusinkai.jp 電話042−704−8433 里親体験談 日時 6年3月2日(土曜日)午前10時から正午 会場 相模原教育会館(中央区富士見) 定員 30人(申し込み順) 申し込み 6年2月29日まで、Eメールに住所、参加者全員の氏名(ふりがな)、電話番号、「希望する催し名」を書いて、市里親養育包括支援センターふうせんかずらへ Eメールminami-satooya@chusinkai.jp 電話042−704−8433 あなたも里親になりませんか 子どもたちが、できるだけ地域の中で家庭生活を送れるように、里親になってくれる人を求めています。 社会全体で子どもを育てよう!里親を支えるサポーターを紹介 市里親養育包括支援センター ふうせんかずら 昨年10月に、市から委託された里親支援の専門機関です。 里親制度の普及啓発や里親の新規開拓に向けた活動、研修などの実施、子どもと里親家庭のマッチング、里親養育に関する支援をしています。 さがみの里親会 市内の里親の集まりです。初めて里親になる期待と不安の中で、里親同士がつながることのできる会の存在は大きく、「ちびっこ会」や「おしゃべりサロン」などさまざまな集まりを通して子育ての喜びや悩みを話し合っています。 児童相談所 子どもに関するさまざまな相談に応じるとともに、相談内容の問題解決に必要な援助をする専門的な機関です。相談には、児童相談員、児童福祉司、児童心理司などの専門の職員が応じます。 相談の中には、児童虐待の相談もあります。児童相談所は、子育てに悩む保護者を支援し、児童虐待防止の対応をしていますが、家庭で育てることが難しい状況になった場合には、子どもを里親などに措置委託や一時保護をします。また、関係機関とともに、里親を増やし、里親を支援する役割も担っています。 ---------- 相模原市PR動画 「はい。その答え 相模原で見つかりました。」 市シティプロモーションX(Twitter) 「相模原市シティプロモーション」@Sagamihara_PR アクセスしてね♪