広報さがみはら No.1555 令和7年(2025年)6月15日号 2面 ---------- マイ・タイムラインを作って 風水害に備えよう マイ・タイムラインとは、地震や風水害(強風や大雨による災害)が発生したときに自分や家族が取る避難行動を、時間の経過に沿って整理した防災行動計画です。今回は、風水害に備えたマイ・タイムラインの作り方などを紹介します。 問い合わせ 危機管理統括部 電話042-769-8208 土砂災害防止月間 作ったことがある人も、新しい避難情報を基に作ってみよう 1 マイ・タイムラインの用紙を入手しよう 市ホームページから、マイ・タイムラインをダウンロード 2 ハザードマップで自宅周辺の状況を知ろう ハザードマップなどで、自宅周辺にどのような危険があるか確認 3 避難する場所を決めよう 避難する場所と行動の優先順位を決める さがみはら防災マップ(紙面の二次元コードから) 災害の危険性が高い地域や避難経路などをチェック 4 自分の「避難の目安」を決めよう 家族でよく話し合って、自分や家族に合った避難のタイミングを考える 完成したら、目に付きやすい場所に貼ろう 記入例 世帯に高齢者がいる場合 作成日 ○○年○月○日 風水害に備えよう マイ・タイムラインシート 日頃からの備え 1 自宅(周辺)の状況 土砂災害のおそれあり がけ崩れ 自宅は区域の中 2 避難する場所 優先1 息子夫婦宅(避難の方法 車)(避難にかかる時間 30分) 優先2 ○○小学校(避難の方法 徒歩)(避難にかかる時間 15分) 3 避難の目安(タイミング) 市から高齢者等避難が発令されたとき 4 非常用持ち出し品(避難のときに持っていくもの) 息子夫婦宅に行くとき…常備薬、保険証、現金、着替え、洗面道具、携帯電話 ○○小学校に行くとき…上記のほか、食べ物、飲み物、懐中電灯、防寒具 時間経過 2から5日前 警戒レベル 1 気象情報、市からの避難情報 台風・大雨に関する気象情報(週間天気予報など)、早期注意情報 なにをする? 地域の動きや注意すること 災害への心構えを高める わたし(と家族)の動き 家族の予定を確認する、避難のときの持ち物を確認する、土砂災害ハザードマップで避難経路を再確認する 時間経過 1日前から大雨当日 警戒レベル 2 気象情報、市からの避難情報 大雨・洪水注意報 なにをする? 地域の動きや注意すること 自らの避難行動を確認 わたし(と家族)の動き 息子夫婦に連絡する(避難する可能性)、避難の準備を始める(準備にかかる時間:30分) 時間経過 雨が強まる(数時間前) 警戒レベル 3 気象情報、市からの避難情報 大雨警報・洪水警報、氾濫警戒情報 高齢者等避難 なにをする? 地域の動きや注意すること 危険な場所から高齢者等の避難に時間のかかる人は避難、自治会長や知り合いに連絡する(息子宅に避難することを伝える)、隣近所の人に避難を呼びかける わたし(と家族)の動き 避難を始める(避難にかかる時間:30分)、避難のときにはブレーカーを落とす、自宅の隣の○○さんに声をかける 警戒レベル 4 気象情報、市からの避難情報 避難指示 なにをする? 地域の動きや注意すること 危険な場所から全員避難 わたし(と家族)の動き 避難完了! ≪警戒レベル4までに必ず避難!≫ 時間経過 災害発生 警戒レベル 5 気象情報、市からの避難情報 大雨特別警報、河川氾濫/土砂災害発生!、緊急安全確保 なにをする? 地域の動きや注意すること 命の危険 直ちに安全確保!! わたし(と家族)の動き <もし避難できていなかったら何ができる?>近所の丈夫な高い建物で安全を確保 非常用持ち出し品 避難のときに持っていく物をリュックサックなどに詰めて、いつでも持ち出せるようにしましょう。 ●飲料水・食料(アルファ化米・缶詰など) ●タオル・衣類・ブランケット ●常備薬・衛生用品(マスク・歯ブラシ・生理用品など) ●懐中電灯・乾電池・携帯充電器 など 緊急避難場所では、原則、物資を配布しません。 一人ひとりが非常用持ち出し品を持って避難しましょう。 ハザードマップ ●洪水ハザードマップ 大雨による河川の氾濫で、住んでいる地域がどれだけ浸水する恐れがあるか、どこに避難したらいいかを示した地図 ●土砂災害ハザードマップ 大雨による崖崩れなどで、被害を受ける可能性がある区域と避難に関する情報を示した地図 避難情報・警戒レベル 市が発令する避難情報を把握し、警戒レベルに応じた行動を取りましょう。 ●経験で判断しない ●避難に時間がかかる場合は、早めに避難行動を開始する 災害時に命を守るには、避難のタイミングが重要です。 緊急避難場所と避難所は違います 緊急避難場所は身を守るところ 災害の規模や種類によって、役割が分かれています。 ●風水害時避難場所 洪水や土砂災害から身を守る場所 ●一時(いっとき)避難場所 各自治会が定めた、地震発生後に災害の推移を見守る場所 ●広域避難場所 地震による大規模な火災から身を守る場所 避難所は生活をするところ 災害で自宅にすめなくなってしまった人が、新しい生活拠点を見つけるまでの間、生活する施設です。 引用元:さがみはら防災ガイドブック 災害に関する正しい知識と日頃の準備で、災害からあなたと家族の命を守ろう