広報さがみはら No.1582 令和8年(2026年)8月1日号 2・3面 ---------- 知ればもっと楽しい 相模原の祭りと伝統 市内に受け継がれる祭りと特色をピックアップして紹介します。市では、昨年12月に市文化財保存活用地域計画を策定し、文化財の保存と活用に取り組んでいます。 文化財を守るためには、建物や美術工芸品などを保存するだけでなく、人の技の伝承や、地域の理解が不可欠です。今年の夏は伝統を感じながら祭りを楽しんでみませんか。 ※日付けと場所は各地区で文化財が見られる例大祭など 問い合わせ 文化財課 電話042-769-8371 市文化財保存活用地域計画 本市の文化財の保存・活用に関する総合的な計画。昨年12月19日に文化庁が認定。 今年度から11年間の取り組み方針を定めたもの 文化財 長い歴史の中で生まれ、守り伝えられてきた貴重なもの。文化財保護法で分類されている 分類の例 ●有形 古民家や仏像など ●無形 能や民俗芸能など ●記念物 古墳や城跡、動植物など 市の主な取り組み ●市民俗芸能保存協会の団体支援 民俗芸能10団体*1で構成。市民俗芸能大会を開催して公演 ●市地域文化財活用事業実行委員会の団体支援 国の補助金を活用。伝統行事などの用具修理を各団体で実施 ●デジタルアーカイブ 新たな技術で有形民俗文化財を保存。獅子舞や文化財の建物内を、写真やVR(仮想現実)で見学可能に さがみはらデジタルアーカイブは紙面の二次元コードから *1 下九沢御嶽(みたけ)神社獅子舞保存会、大島諏訪明神獅子舞保存会、田名八幡宮獅子舞保存会、ぼうち唄保存会、大沼土窯(どがま)搗(つ)き唄保存会、 新田名音頭保存会、長徳寺盆踊保存会、藤野歌舞伎保存会、上溝シャンソン保存会、麻溝ごぼう音頭保存会 伝承の三本柱 受け継ぐ 伝統の技を知るベテランから、想(おも)いを受け継ぐ若者が育っています。 守る 地域の歴史を守るために、伝統を継承し、協力し合う人たちがいます。 見る・参加する これからも文化財が在り続けるために、見る人、参加する人も伝統をつなぐ一人です。 唄を伝える各地の扇 獅子は笛と唄に合わせて舞う。唄い手が持つ扇には、地域で異なる唄が記されている (左)下九沢(右)大島 8月8日(土曜日) 鳥屋諏訪(とやすわ)神社(緑区鳥屋) 8月26日(水曜日) 下九沢御嶽神社(緑区下九沢) 伝統を継ぐ2人の若き獅子 (写真左)母獅子2年目 鳥屋学園8年生 岩本龍雅(りゅうが) さん 叔父が子獅子の舞手で、「かっこいい、自分もやってみたい」と思った。獅子舞をやっていることは自信になるし、自慢にもなる。気楽に見に来てもらえるとうれしいです。 (写真右)父獅子1年目 鳥屋学園9年生 中島悠翔(はると)さん 練習は、太鼓が重くて大変だけど、一つひとつの舞ができるようになるとやりがいを感じる。今は緊張しているけれど、来てくれた人にインパクトを与える獅子舞を見せたいです。 麻溝公民館など(南区下溝) ごぼう音頭 地域を超えた民謡普及の取り組み 麻溝ごぼう音頭は、戦後、ゴボウの普及や豊作の願いを込めて誕生したもの。一時は踊られなくなったが、平成28年に保存会が発足し復活。 丁寧な資料の保存や踊りやすさが評価され、6月に新潟で開催された全国日本民踊講習会では、課題曲として披露された 上段左から 女獅子(めじし)、男獅子(おじし)、子獅子、天狗(てんぐ)、バンバ(老婆の面) 旧中村家住宅(南区磯部) 市ホームページは紙面の二次元コードから 擬洋風(ぎようふう)建築 幕末期の和洋折衷建築 昨年度、式台(公式の玄関)と土壁などを修理。歴史的建造物は、大工仕事・左官の土壁づくりなども伝統技術を使って修理する。現在は、美しくよみがえった式台も見学可 近くにある勝坂遺跡は、今年、発掘調査の開始から100周年。調査した考古学者の大山 柏(おおやま かしわ)さんが、中村家住宅に訪れた記録もある 荒壁土(あらかべつち)*2の斑直(むらなお)し*3 *2 格子に編んだ竹の下地に土とわら、水を混ぜたものを塗る壁 *3 土を乾燥させて出たひびを塗り直す作業。数回繰り返して強度と美しさを上げる 文化財防火デーに各地で訓練を実施 写真は川尻八幡宮の消防訓練の様子 注連縄(しめなわ) 神域と人の住まいの境界線 現在では材料や作り手が不足し、伝統的な製法で作られたものは少ない。城山地域では10年前に保存会を結成し、材料となる稲わらも含め、地域で協力し制作。 毎年12月に鎌倉の鶴岡八幡宮にも奉納 8月22日(土曜日)・23日(日曜日) 川尻(かわしり)八幡宮(緑区川尻) ※6面に夏祭りの情報を掲載 伝統文化継承の根底は仲間づくり 城山注連縄作り保存会会長 保坂健次(けんじ)さん 鶴岡八幡宮の宮司が川尻八幡宮の宮司を兼ねていた縁で、奉納する注連縄作りを川尻の氏子(うじこ)が担うようになりました。 現在は地域に広く参加を呼びかけているし、もっと地域の枠にもこだわらず広めたいです。みんなで一緒にやる楽しさを伝えていきたいです。 獅子舞 獅子頭(ししがしら)の飾りで役が異なる一人立ち三匹獅子舞 全国にさまざまな形で伝わる獅子舞。江戸時代から継承される一人立ち三匹獅子舞は、県内10件中4件が市内にあり、関東分布圏の南限とされる。 獅子2匹は剣形や巻形の角、1匹は宝珠が頭にあり、それぞれ役がある。 各神社の例大祭で奉納される獅子舞が見られるほか、獅子頭が展示されている神社もある 8月23日(日曜日) 大島諏訪明神(緑区大島) 大島の獅子舞。左から雌獅子、巻獅子、剣獅子、後ろは鬼 9月1日(火曜日) 田名八幡宮(中央区水郷田名) 形を変えた獅子の伝承 コロナ禍には獅子頭を展示。 現在は演舞が見られる。舞の後半にある「女獅子隠し」のシーンが特徴 村富神社(中央区矢部) 獅子舞は途絶えたが、境内の祖神社(そしんしゃ)で、江戸時代から伝わる獅子頭を保管・展示している 湯花(ゆばな)神事 無病息災を願う清めの湯 沸騰するときに出る泡(湯花)が名前の由来。神職が大釜で沸かした熱湯をササの葉で振りまき邪気をはらう。 市内でもほとんどなくなったが、上矢部では古くからの形を残し、地域で継承されている 9月5日(土曜日) 上矢部御嶽神社(中央区上矢部) 9月13日(日曜日) 亀ヶ池八幡宮(中央区上溝) 奉納舞 昭和の上溝市場の空気を伝える シャンソン 例大祭で盆踊り調にアレンジされた上溝シャンソンを奉納。日本にフランスのシャンソンが普及し始めた昭和初期に作られた。 地域への愛着から伝統が生まれ、時代や人の変化とともに歩んでいる証し ホームページで開催情報をチェック 掲載したイベントや会場を掲載しています。 時間や問い合わせ先など詳しくは、市ホームページをご覧ください。 ---------- 相模原市PR動画 「はい。その答え 相模原で見つかりました。」 市シティプロモーションX(エックス) ID:@Sagamihara_PR 「アクセスしてね♪」