心に残るあの作家シリーズ#10 清水龍雄展 ~風景の詩(うた)~
独特の世界観を持ち、人々の心に残る作品を制作し続けた本市ゆかりの作家を紹介する相模原市民ギャラリー・アートスポット展示「心に残るあの作家シリーズ」の10回目。今回は相模原に生まれ育ち、本市初ともいうべき本格的洋画家として、旧さがみ美術協会や相模原芸術家協会などで活躍した画家・清水龍雄(しみず たつお)氏の作品世界をご紹介いたします。
清水龍雄氏は、1933年に相模原市で生を受け、1961年に武蔵野美術学校を卒業。その後、市内にアトリエを構え、日本アンデパンダン展や写実画壇など様々なグループ展に出品しながら個展を開催するなど、精力的に創作活動を続けました。また、市内で絵画サークルである「龍の会」を開き、2006年に亡くなるまで多くの教え子と共に活動を行ってきたことでも知られています。
清水氏が生涯一貫して描き続けたのは、具象とも抽象ともとれない詩的な風景の数々でした。孤高感すら漂わせていたその作家の気質とは裏腹に、身近な場所から遠い外国まで、清水氏が捉え描写した風景は、どれも儚く詩的な印象をまといキャンバスに浮かび上がるようです。
本展では、学生時代から亡くなる前年までに描かれた油彩画8点と併せ、旅先から家族や知人宛に送ったという風景スケッチが残された旅の絵葉書の数々もスライドで紹介し、清水氏が生涯かけて探究した風景画の世界を振り返ります。
- 左:冬の構図 1998年頃 162.1cm×112.1cm 油彩、キャンバス
- 右:花咲く樹 1979年 112.1×162.1cm 油彩、キャンバス
日時
- 日にち 2012年7月21日(土曜日)~9月2日(日曜日)
- 時間 平日午前9時~午後8時(土・日曜日、祝日等 ~午後5時)
プロフィール
清水龍雄(しみず たつお)
略歴
1933年 相模原市に生まれる
1961年 武蔵野美術学校(現 武蔵野美術大学)卒業
1975年 写実画壇会員となる 相模原市の市民文化祭で審査員をつとめる(1979年まで)
1976年 さがみ美術協会の会長に就任する(1979年まで)
1990年 サエグサ画廊(銀座)にて個展 (1992年、1994年、1998年にも開催)
1991年 相模原芸術家協会の創立会員となる
1995年 ギャラリートーニチ(新宿)企画による個展 相模大野ギャラリーにて個展(2002年、2005年にも開催)
2006年 逝去(享年73歳)
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