上條陽子 厚紙平面大劇場
展覧会概要
- 主催
相模原市教育委員会(相模原市民ギャラリー) - 展示期間
平成18年10月28日(土曜日)から12月3日(日曜日)まで - 開館時間
午前10時から午後7時まで(入館午後6時30分まで) - 休館日
水曜日 - 展示場所
相模原市民ギャラリー展示室 - 観覧料
一般300円(65歳以上150円)
障害者(介助者1人含む)・ひとり親家庭の方は無料
内容
1978(昭和53)年、日本美術界は一人の女性画家の登場により大きく揺れ動いた。
並みいる大家を押しのけ、「洋画界の芥川賞」と呼ばれた「安井賞」をまったく無名の、それも女性画家が受賞したからだ。その名を上條陽子という。
上條が安井賞を受賞した頃の作品は、人間の死と不安が漂う「玄黄」シリーズであった。しかし、2度にわたる開頭手術を行い、生死の間をさまよってからの作風は一変する。激しく踊るダンサーの身体が大きくディフォルメされる「ダンス」シリーズである。さらにダンサーの動きの輪郭を切り取り、幾重にも貼りあわせ、薄い立体立体風に仕立てる厚紙平面作品シリーズが始まった。
近年、再び上條の制作方針が大きく変わった。パレスチナの子どもたちを救うアート活動に携わったことをきっかけに、モノトーンを基調に新聞記事などをコラージュした問題提起的な作品が多くなってきたのである。
本展は、1990年以降の、毒々しいまでの原色を使い、生きていることの喜びを激しい動きで表現した厚紙平面作品をはじめ、不毛の武力行使に対する怒りと悲しみに満ちた近年の社会問題提起的作品、さらには新しい試みの愉快な動く小作品などを、衝撃を受けるたびに大きく作風が変わる上條の画業と照らし合わせ、一幕ごとに場面展開する舞台劇場風に紹介するものである。
上條陽子 プロフィール
- 神奈川県横浜市に生まれる
- 1959年
「女流画家協会展」出品(以後、毎回出品) - 1964年
「女流画家協会展」 「奨励賞」受賞 - 1970年
「女流画家協会展」 「O賞」受賞 - 1973年
パリを拠点としての自動車による1年間のヨーロッパ旅行 - 1977年
「女流画家協会展」 「バラ賞」受賞 - 1978年
「第21回安井賞展」 「安井賞」受賞
「女流画家協会展」 「ユリ賞」受賞
「独立美術展」 「海老原賞」受賞 - 1981年
文化庁派遣芸術家在外研修員として1年間ヨーロッパに滞在 - 1984年
個展(スペース・ニキ) - 1989年
個展(渋谷パルコ) - 1992年
個展「上條陽子の世界」(池田20世紀美術館) - 1993年
テレビ「ドキュメンタリー人間劇場」放映 - 1994年
個展「群青に舞う」(石川県立美術館)
テレビ「美の世界」放映 - 1995年
個展(空想ガレリア)
個展(国際交流基金シドニー日本文化センター、オーストラリア)
「アーティスト・イン・ヨコハマ」参加(バンクーバー、カナダ) - 1996年
個展(イセ・アートファンデーション、ニューヨーク)
「ピョンテック・インターナショナル・アート・フェスティバル」参加(韓国)
「ニューデリー・インターナショナル・アート・フェスティバル」参加(インド) - 1997年
個展(空想ガレリア)
個展(国際交流基金シドニー日本文化センター、オーストラリア)
「アーティスト・イン・ヨコハマ」参加(バンクーバー、カナダ)
「ロスアンゼルス・インターナショナル・アート・フェスティバル」参加(USA) - 1998年
個展(K美術館) - 1999年
個展(中京大学Cスクエアー) - 2001年
レバノンの難民キャンプでアート活動をはじめる(以後、毎年) - 2004年
「トロント・アート・エキスポ」参加(カナダ)(以後、毎回参加) - 2005年
個展(ワイオミング大学、USA)
個展(ウラジオストック、ロシア) - 役職等
多摩美術大学客員教授・相模原芸術家協会副会長 - 作品収蔵先
相模原市・東京国立近代美術館・石川県立美術館・池田20世紀美術館・箱根彫刻の森美術館・青梅市立美術館・高岡市立美術館・パルコほか多数
このページについて、ご意見をお聞かせください
このページに関するお問い合わせ
相模原市民ギャラリー
住所:〒252-0231 中央区相模原1-1-3 セレオ相模原4階
電話:042-776-1262 ファクス:042-776-1895
相模原市民ギャラリーへのメールでのお問い合わせ専用フォーム