自主企画展 立体作家11人展 時空を超えたメッセージ
美意識というものは、古来より普遍的に存在してきました。
例えば、縄文時代の土器を見ても、明らかにその機能よりも、装飾を意識して作られたものがあることに気がつきます。また、古墳に残された副葬品の工芸的な美しさには目を見張るものがあり、山深い農村に佇む茅葺き屋根の民家には、周囲の自然と一体になった日本的な美を感じとることができます。日本人は、常に美的な造形意欲に駆り立てながら、それぞれの時代を生き、それぞれの文化を築いてきたのです。
この展覧会は、遠い過去の先人たちの精神と、現代の我々のそれとを、立体作品を通して結びつけようとするものです。
作品の展示場所は、縄文時代中期の「勝坂遺跡」、古墳時代末期の「当麻谷原」、江戸時代中期の「旧青柳寺庫裡」(相模原市古民家園)、そして相模原市民ギャラリー(相模原駅ビルNOW)。それぞれが5000年前の集落址、1300年前の円墳、300年前の民家、そして現在(NOW)となり、そこかしこに相模原の立体作家たちが時間(とき)を超え、空間を結ぶ作品を展示します。
この展覧会は、これまであまり例を見ることのなかったアートと文化財のコラボレーションといえましょう。遺跡や古民家を舞台に、11人の立体作家が放つ「時空を超えたメッセージ」を、この機会にぜひ受け止めてみてください。
出品作家
松本雄治、安丸信行、中野浩二、清水一直、川島茂雄、別府博文、天野裕夫、高木辰夫、堤一彦、後藤良二、名坂健
- 会期 平成17年11月5日(土曜日)から12月11日(日曜日)まで
- 会場
相模原市民ギャラリー(メイン会場)
勝坂遺跡(国指定史跡)
当麻谷原古墳(市指定史跡)
旧青柳寺庫裡(県指定重要文化財、相模原市古民家園内) - 主催 相模原市教育委員会
- 企画 相模原市民ギャラリー
ワークショップ「竹でつくろう!大きな芸術作品」
- 日程 11月5日(土曜日)午後1時から午後4時まで
- 講師 川島茂雄
- 場所 当ギャラリー会議室
出品作家と一緒に竹で作品をつくりました。(要予約)
野外作品見学会
- 日程 11月13日(日曜日)午後1時から午後6時まで
- 案内者 高木辰夫
野外に展示された本展の作品をバスで見てまわりました。(要予約)
シンポジウム
- 日程 11月27日(日曜日)午後1時から午後3時まで
- パネラー 天野裕夫、後藤良二、川島茂雄
出品作家が相模原の芸術について語ります。
ギャラリートーク
出品作家が自分の作品について語りました。
- 日程 11月6日(日曜日)午後1時から午後3時まで
講師 天野裕夫、後藤良二、高木辰夫、中野浩二 - 日程 12月4日(日曜日)午後1時から午後3時まで
講師 名坂健、堤一彦、安丸信行 - 日程 12月11日(日曜日)午後1時から午後3時まで
講師 川島茂雄、清水一直、別府博文、松本雄治
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