さがみはらあーと03 オープンスタジオ展
作品制作できる場所つまりアトリエ(スタジオ)には、作品制作に支障のない広いスペースを必要とします。
多様な表現形態を用いる若手作家たちは、より広いスペースを確保するため数人で共同出資し、広い工場や倉庫などを借りてここを共同アトリエとして制作活動に励んでいます。また、友人でもありライバルでもある作家同士が、こういった場を共有することで互いに刺激しあいながら制作できるという事も利点の一つといえるでしょう。
このようなアトリエの例は、比較的、都心に出ていきやすい立地や地価(家賃)の安さなどの条件を満たす東京近郊に多くみられる傾向にあります。なかでも相模原市は、多摩美術大学・東京造形大学・女子美術大学など作家たちの出身大学が近隣に所在しているという好条件が重なることもあり、共同でアトリエを構える若手作家が市内に大小約15グループと年々増えてきています。(平成15年現在 市民ギャラリー調べ)
本展は、積極的に活動しているこのようなスタジオから4グループ・21名にスポットをあて、当ギャラリーでの作品展示はもちろんのこと、さらに各アトリエの企画による現地でのワークショップや公開制作等へ展開していきます。(詳細) 鑑賞者の皆様に、美術においての理解を深めていただくことと同時に、これら若手作家たちの活動を、それぞれのアトリエが所在する地域の方々へアピールできる一つのプレゼンテーションでもあり、より多くのコミュニケーションを広げることができる機会が増えることも本展の特徴です。
- 会期
平成15年7月26日(土曜日)から8月24日(日曜日)まで
午前10時から午後7時まで(入館は午後6時30分まで) - 休館日 水曜日
- 観覧料 無料
- 主催 相模原市教育委員会
- 企画 相模原市民ギャラリー
- 協力 読売センター相模原北部店、神奈川中央交通株式会社、相模神奈交バス株式会社、相模原駅ビルNOW
studio 牛小屋(スタジオうしごや)
- 鈴木 俊輔
- 小里 志郎
- 南条 嘉毅
- 山本 竜基
- 宮崎 勇次郎
2002年大島に開設した平面制作を中心としたグループ。 ほとんどが東京造形大学を去年卒業したばかりだが、在学中より様々なグループ展、イベント等に参加。各自、個展・グループ展(Primal Scream.2001)を当ギャラリーで開催するなど市内でも積極的に活動している。 今回は、ユニークな作風でCDジャケットや本のイラスト等も手掛ける同期の宮崎勇次郎を加え5名で参加。
studio ban(スタジオ バン)
- 吉田 拓也
- 諸熊 仁志
- 吉田 朗
- 新井 淳一
- 久村 卓
- 山崎 史生
- 長沢 裕
1997年に多摩美術大学彫刻科出身の4人(吉田・藤堂・砂永・森)により上溝に開設された立体制作を中心としたスタジオ。
1999年に現在地へ場所を移し、幾度かのメンバー入替えを経て、現在10人で構成されている。
本展では、その中から創設当時のメンバーであり、「さがみはらあーと’01」にも出品した吉田拓也、そして新たに加入したTV東京系「たけしの誰でもピカソ」アートバトルに出場経験もある吉田朗を含む新井、長沢、久村、諸熊、山崎7名が参加した。
STUDIO volta(スタジオボルタ)
- 韮山 康宏
- 土肥 美穂
- 中野 浩二
- てらおか よしこ
- 小倉 宏子
「さがみはらあーと’01」(2001)、「みちの造形展」(毎回出品)など相模原市での活躍も多い韮山が中心となり、今年開設した。
小倉、土肥、中野も市内の空家を利用したグループ展を開催(clip sign展2002)。メンバーのそれぞれが、子供たちにも親しめるかわいい作品から重厚な作品まで、幅広い立体作品を制作している。
O N S(オーエヌエス)
- 村林 基
- 松本 三和
- 小野瀬 裕子
- 鈴木 健二
メンバーの全員が東京造形大学卒の70年代生まれ。
小野瀬はセゾンアートプログラム・アートイング2001に出品。
近年では、村林がVOCA 2003(上野の森美術館)に出品するなどメンバーそれぞれが個展やグループ展に参加。
すっきりとシンプルな画面の中にそれぞれ4人のはっきりとした個性が伺える。
中央での活躍が目立つ現在注目のグループ。
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