ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん)予防接種
ヒトパピローマウイルス感染症予防接種(HPVワクチン)については、平成25年4月1日から、予防接種法に定められた定期接種として実施していますが、ワクチンとの因果関係が否定できない持続的な疼痛が接種後に見られたことから、国の方針により、積極的な接種のお勧めを控えることになっております。引き続き、積極的な接種のお勧めをするものではありませんが、ワクチンの有効性とリスクについて理解したうえで接種を希望する対象年齢の人は、これまで通り無料で接種を受けることができます。
令和2年10月9日の国通知を受け、ワクチンについての必要な情報をお知らせいたしますので、詳細は以下をご覧ください。
- ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん)予防接種について(厚生労働省ホームページ)(外部リンク)
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(令和2年10月9日厚生労働省通知)ヒトパピローマウイルス感染症に係る定期接種の対象者等への周知に関する具体的な対応等について (PDF 168.4KB)
ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん)予防接種後の症状に関する相談等について
ワクチン接種後の急性炎症が軽快せず、痛みやしびれ等の症状が2週間以上持続している場合や、急性炎症が軽快したにもかかわらず、四肢の痛み・しびれ、精神的不安定等の症状が持続している場合は、専門医療機関の受診をお薦めします。受診の際は、これまでの検査結果や診療内容が記載されている医療機関からの紹介状(診療情報提供書)が必要になりますので、検査や診療を受けた医療機関へご相談ください。詳しくは、以下をご覧ください。
- 一般的な相談 感染症・予防接種相談窓口 電話番号 03-5276-9337
(月曜日~金曜日 午前9時~午後5時(土・日曜日、祝日等、年末年始を除く)) - ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種後に生じた症状の診療に係る協力医療機関(相模原市内 平成28年3月8日現在)
- 北里大学病院 麻酔科ペインクリニック・緩和ケア外来 電話042-778-8111(代表)
接種回数
3回(接種間隔は「ワクチンの種類」の項目をご覧ください。)
対象者
接種日に本市に住民登録(外国人を含む)のある対象年齢の人
対象年齢
- 小学6年生~高校1年生に相当する年齢の女子
※標準的な接種年齢は、中学1年生相当年齢です。
予防接種には原則として保護者の同伴が必要ですが、ヒトパピローマウイルス感染症予防接種を13歳以上で接種するときは、保護者が署名した同意書及び予診票をお子さんが持参することで、保護者が同伴しない場合でも予防接種を受けることができます。同意書が必要な場合は、次のリンク先からダウンロードしてご利用ください。
ワクチンの種類
平成23年9月15日(木曜日)からMSD株式会社のワクチン(ガーダシル)が、グラクソ・スミスクライン株式会社のワクチン(サーバリックス)とともに無料接種の対象になりました。
どちらのワクチンも子宮頸がんの予防効果がありますので、医療機関で相談し、接種できるほうを接種してください。
サーバリックス
効果
子宮頸がんを引き起こす原因の約70%を占めるヒトパピローマウイルスのうち、16型と18型の感染を防ぎます。
接種間隔
初回接種日から数えて、おおむね1カ月後と6カ月後に追加接種(計3回)
ガーダシル(平成23年9月15日(木曜日)以降の接種で使用可能となりました。)
効果
子宮頸がんを引き起こす原因の約70%を占めるヒトパピローマウイルスのうち、16型、18型の感染を防ぎます。また、尖圭コンジローマの原因の90%を占めるヒトパピローマウイルスのうち、6型、11型の感染を防ぎます。
接種間隔
初回接種から数えて、おおむね2カ月後と6カ月後に追加接種(計3回)
ガーダシルとサーバリックスは、いずれも同じワクチンを3回続けて接種することになっています。片方を接種後にもう片方を接種する場合の効果などは分かっていません。すでに1回以上サーバリックスを接種した方は、2回目または3回目以降も引き続きサーバリックスを接種してください。
ワクチン接種後の副反応
現在、接種との因果関係は不明ながら、持続的な痛みを訴える重篤な副反応が報告されており、その発生頻度等について厚生労働省が調査を行っています。なお、これまでに確認されている副反応については、以下のとおりです。
サーバリックス
- 重大な副反応(頻度不明)
ショック又はアナフィラキシーを含むアレルギー反応・血管浮腫、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)、ギラン・バレー症候群 - その他の副反応
頻度10%以上:そう痒、疼痛、発赤、腫脹、胃腸症状(悪心、嘔吐、下痢、腹痛等)、筋痛、関節痛、頭痛、疲労
頻度1~10%未満:発疹、じんましん、硬結、めまい、発熱(38℃以上を含む)、上気道感染、
頻度0.1~1%未満:知覚異常、感覚鈍麻(しびれ感)、全身脱力、
頻度不明:四肢痛、失神・血管迷走神経反応、AST(GOT)・ALT(GPT)の上昇等、ぶどう膜炎、角膜炎、リンパ節症
ガーダシル
- 重大な副反応(頻度不明)
過敏症反応(アナフィラキシー反応、アナフィラキシー様反応、気管支けいれん、じんましん等)、ギラン・バレー症候群、血小板減少性紫斑病、急性散在性脳脊髄炎(ADEM) - その他の副反応
頻度10%以上:疼痛、紅斑、腫脹
頻度1~10%未満:発熱、そう痒感、出血、不快感、頭痛
頻度0.1~1%未満: 硬結、四肢痛、筋骨格硬直、下痢、腹痛
頻度不明:無力症、悪寒、疲労、倦怠感、血腫、失神、浮動性めまい、関節痛、筋肉痛、嘔吐、悪心
子宮頸がん予防(HPV)ワクチンQ&A
Q1 ワクチンを接種すれば一生子宮頸がんにならないの?
子宮頸がん予防ワクチンは、子宮頸がんの原因となるすべてのHPV(ヒトパピローマウイルス)に対応するものではありません(ワクチン接種で子宮頸がんの発症を100%防ぐことはできません)。このため、20歳以降は、定期的に子宮がん検診を受けることが大切です。
Q2 なぜ、小学6年生~高校1年生を対象にしているの?
子宮頸がんは、女性であれば誰もがかかる可能性のある病気です。HPVは主に性交渉によって感染するため、初交経験前にワクチンを接種するのが理想的であると言われています。将来の感染を予防するためにも、10歳代前半のうちにワクチンを接種しておくことが望まれます。
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