1.地球上には約175万~3,000万種の動植物などの生物がいるとされていますが、そのうち相模原市には何種の生物がいるでしょう。
正解は
の約9,000種です。
相模原市には約9,000種の生物が生息・生育しており、そのうち約600種は希少種です。市内に生育するキク科の「カワラノギク」も希少種の一つであり、相模川など限られた地域の河原にだけ分布しているため、現在は市民の手によって保護活動が行われています。
2.カモノハシはビーバーの口にカモのくちばしを付けたような見た目をしています。カモノハシの特徴として正しいのは次のうちどれでしょう。
正解は
の歯がないです。
カモノハシのくちばしには獲物が発する電気を感じ取る神経があり、この神経が進化とともに発達したことで歯が失われたとされています。カモノハシは卵を産む珍しいほ乳類で、水中に巣穴を作りほとんど水中で生活します。なお、近年水質汚染などが原因で個体数が減少しています。
3.相模原市では季節に応じて様々な種類の花を見ることができます。次のうち春に見頃を迎える花はどれでしょう。
正解は
のカタクリです。
カタクリはユリ科の植物で紅紫色の小さな花を咲かせます。カタクリは春先に城山かたくりの里やさがみ湖カタクリの郷で、アジサイは初夏に相模原北公園などで、コスモスは秋に緑区の小松コスモス園などで楽しめます。
4.私たち人間は科学技術を使って便利な生活を送っていますが、その影響で近年地球の平均気温が高くなってきており、これを地球温暖化といいます。次のうち、地球温暖化を防ぐうえでもっとも不適切なのはどれでしょう。
正解は
の自動車のエンジンをかけたまま長時間停車するです。
地球温暖化の原因の一つとして、ばっ採による森林の減少や石油などの化石燃料の消費による大気中の二酸化炭素濃度の上昇があります。地球温暖化が進むと海水面の上昇や干ばつが増え、生き物の生息環境が脅かされたり作物が育たなくなるおそれがあります。
5.日本の湖や沼、ため池などに生息している外来生物は次のうちどれでしょう。
正解は
のブルーギルです。
ブルーギルは北アメリカ東部原産で、上海ガニとともに特定外来生物に指定されています。シロワニはサメの仲間で世界中に分布しており絶滅危惧種に指定されています。特定外来生物を含め外来生物は、海外から持ち込まれ定着した生物のことをいい、外来生物が大量に繁殖すると生態系のバランスを崩してしまいます。
7.川の水質調査には水のきれいさを示す指標生物を用いる方法があります。次のうち、「きれいな水」の指標生物はどれでしょう。
正解は
のサワガニです。
サワガニは「きれいな水」、タニシは「きたない水」、アメリカザリガニは「とてもきたない水」の指標生物です。
8.アフリカでは気候変動などの影響で食料問題が起きており、「ネリカ米」という、病気や乾燥に強いアフリカ在来種と収量が多いアジア種の稲を交配させた新品種の開発で米の生産量を増やす取り組みが行われています。このように遺伝子変化を利用し色々な目的に合わせた品種を作ることを何というでしょう。
正解は
の品種改良です。
品種改良には、遺伝の突然変異を利用する方法や遺伝子組換え技術でほかの生物の遺伝子を入れるといった方法があります。
9.トウキョウトガリネズミは体長2cmほどの世界最小のほ乳類の一つですが、その特徴として正しいのは次のうちどれでしょう。
正解は
の毒を持っており、虫を麻痺(まひ)させて捕まえるです。
トウキョウトガリネズミは北海道など寒い地域に生息しており、絶滅危惧種に指定されています。体重は1円玉2枚程度ですが、神経毒で自分より大きな虫も麻痺(まひ)させて捕まえます。
10.生き物の生態系には食物連鎖という「食べる」「食べられる」のつながりがあります。次の3つは食物連鎖の過程を表していますが、このうち生態系に悪影響をおよぼすと考えられるのはどれでしょう。
正解は
のポリ塩化ビフェニル(PCB)を含んだ藻類→タニシ→鯉(コイ)です。
3の食物連鎖ではタニシが藻類を食べる過程で有害物質(PCB)を取り込んでしまっています。PCBは現在日本では製造されていませんが、このような有害物質は食物連鎖を通じて生物の体内に蓄積し、生物に健康被害をおよぼすおそれがあります。
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