築井(津久井)古城記碑を訪ねて(高橋文男さん)

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ページ番号1011198  最終更新日 平成30年1月12日

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平成24年度市民カメラマン
高橋文男さんのリポート

  • 築井古城記碑の写真
  • 城山からの景色

緑区太井・同区根小屋にある城山は戦国時代、津久井城と呼ばれ、江戸時代には代官屋敷が置かれていました。現在でも山中を探索するとあちこちに戦国時代の痕跡が残っていることがわかります。山頂部には、津久井築城の歴史を今に伝える「築井古城記碑」があり、建立年月日は明らかではありませんが、碑に「文化十三年」(1816年)撰文(せんぶん)※と記されています。
古城記碑を建立したのは、津久井城家臣団で代々城代家老職で当時の根小屋村名主であった島崎律直(しまざきただなお)です。落城後も城下の里、根小屋根本に留まり代々城の保護とかつての城主に礼節を尽くす忠臣で、「錆びれゆく城址、由来を後世に伝えたい」と、島崎律直は碑の建立に着手しました。碑の建立には、表題を書いた松平定信公、文を作成した幕府儒官の大学頭林衝(だいがくのかみはやしたいら)、本文を書いた源弘賢(みなもとひろかた)、碑に文字を彫った広瀬群鶴(ひろせぐんかく)など当時の著名人物が碑の建立にかかわったといわれています。
山頂部へは、津久井湖城山公園パークセンター・津久井湖観光センターから、いずれも40分ほどで登れます。碑は相模原市指定文化財にもなっており、津久井湖を見下ろす場所は、かながわ景勝50選にも選ばれています。
※撰文(せんぶん):文章を作ること
(平成25年5月 25年度市民カメラマン 高橋文男)

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