旧笹野家住宅を会場とした実技講習会が開催されました。
平成27年に国登録有形文化財の登録を受けました「旧笹野家住宅」について、相模原市では、この文化財建造物の有効な保存活用方策を検討する取り組みとして、平成28年度、翌29年度に「旧笹野家住宅保存活用ワークショップ」を実施しています。
今回、昨年度のワークショップに参加した「一般社団法人古民家再生協会神奈川」から、「古民家鑑定士」の実技講習の会場として利活用したい希望を頂き、7月7日(土曜日)に実技講習会を開催しました。
当日は、建築士や大工を職とする有資格者の方々が集まり、講師の指導を受けながら基礎や屋根の状態を調査し、実践的な講習が行われました。
講習会は主に調査の仕方・技術を実習するわけですが、受講者からは、現状を踏まえ、当面必要な維持措置の修理手法や庭園・蔵などの敷地全体の環境保全の方針、また外国人観光客の誘致を踏まえた活用の方向性について等、意見を頂きました。
最期になりましたが開催にあたり、地元上九沢の梅宗寺様にはご協力をいただきました。まことにありがとうございます。
相模原市では、国登録有形文化財「旧笹野家住宅」を知り、活かし、伝えることを目指し、地域の方々とともに保存活用に取り組んでいきたいと思います。
- 「一般社団法人古民家再生協会」は、日本の伝統文化である古民家等の歴史的建築物を、再生や有効活用し次世代に伝えていくために活動している団体です。
- 「古民家鑑定士」は、厚生労働省の認可を受けた財団法人職業技能振興会認定の資格。古民家の保存や有効利用を目的に、古民家を評価し、適切なアドバイスを行う。
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