耕作放棄地の再生利用による新規就農者の経営規模拡大(平成23年度からの取組)
近年農業に参入した青年新規就農者の経営規模拡大に向け、緑区寸沢嵐などにおいて、耕作放棄地の再生利用を支援したものです。
再生農地を利用した花きの栽培
緑区寸沢嵐地区では、農産物の生産・加工・販売を一体的に行う「農業の6次産業化」を展開する青年就農者が約42アールの耕作放棄地を借り受けることになりました。バラやサフランなどのエディブル(食用)フラワー栽培のためのほ場として再生利用されています。
周辺には、道志川に面した津久井地域で唯一のまとまった面積の水田が残っています。再生する農地は、周囲から見渡すことができる丘の上にあるので、農地としての利用を再開することにより、良好な田園風景の保全にもつながります。
STEP1 農地の再生(平成24年3月)
雑草に覆われていた耕作放棄地が、優良な農地として復元されました。
STEP2 エディブル(食用)フラワーの栽培(平成24年10月)
長年耕作されていなかったことから、雑草の種をたくさん含んでおり、夏場には除草に明け暮れることとなりました。奥にはバラの苗、手前の区画にはサフランの球根が植えられています。
初夏に植えつけられたバラの苗がだいぶ大きくなりました。花をつける来年春が楽しみです。
サフランは少しずつ花をつけてきています。黄色いめしべがわかるでしょうか。このめしべを乾燥させると、「サフランライス」で有名なスパイスのサフランになります。
再生農地を利用した野菜の栽培
緑区青野原地区では、トマトや露地野菜を栽培する青年就農者が約12アールの耕作放棄地を借り受け、再生利用することとなりました。再生農地を利用し、市内量販店等に直接出荷するための葉物野菜等を栽培しています。
STEP1 農地の再生(平成23年10月)
20年間ほど耕作されていなかった農地が復元されました。起伏の多い津久井地域においては傾斜も無く条件の良い農地です。耕作放棄地対策協議会では、当該就農者の利用希望を受け、農地所有者との土地利用調整における仲介を行いました。
STEP2 農地の土づくり(平成24年5月)
長期間耕作されていなかったため、緑肥栽培による土づくりを行うこととなりました。この緑肥作物はマメ科「ヘアリービッチ」です。ヘアリービッチは、地力向上や透水性の改善を図るほか、ミツバチが蜂蜜を集めることもできます。
草刈機で緑肥作物を細かく破断しているところです。この後、農地にすき込みます。緑肥作物は、昨年秋の農地再生直後に播種しておいたものです。
STEP3 葉物野菜の栽培(平成24年10月)
葉物野菜の栽培の様子です。秋空の下、ブロッコリー、ナバナ、のらぼう菜が威勢よく育っています。
もうすぐ出荷されるナバナです。畑の周囲は丹沢山系の山々に囲まれています。
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