子どもが欲しいと思っている人へ
日本では、妊娠を望む健康な男女が、避妊をしないで性交していたのにもかかわらず、1年間妊娠しない場合を「不妊症」と言います。
日本では、カップルの4.4組に1組が不妊で悩んでいると言われています。
不妊症の原因は?
不妊症には、男性側、女性側、もしくは男女両方に原因がある場合と、まったく原因のわからない場合があります。
不妊に悩むカップルの半数近くは男性にも原因があると言われています。
女性側の原因
- 排卵の異常
通常月経の開始日から約2週間後に卵子が排卵します。排卵できなければ妊娠はできません。うまく排卵ができない原因には、肥満や極端な痩せ、ホルモンの分泌異常、心身のストレスなど様々な要因があります。 - 卵管の異常
卵管は、子宮と卵巣をつなぐ、精子と卵子の通り道です。卵巣から排卵した卵子は、卵管の中で精子と出会い受精します。卵管が詰まっていると、卵子と精子は出会うことがないので妊娠ができません。 - 子宮頸管の異常
子宮の入り口にある子宮頚管は、外部からの細菌などが侵入しないように、バリアの機能をしています。排卵が近づくと、子宮頚管の内部は、キレイな粘液で満たされ、精子が通りやすい環境に変化します。この粘液をうまく分泌できないと、精子が子宮や卵管まで到達しにくくなります。 - 子宮の異常
子宮内膜ポリープや子宮筋腫、子宮腺筋症、先天的な形態異常などが原因で、子宮の中が変形していたり、子宮内膜の状態が悪いと、受精卵は子宮に着床しにくくなります。 - 加齢の影響
30歳を過ぎると妊娠するチカラ(妊孕性)が低下し始め、35歳を過ぎるとその低下が加速します。
男性側の原因
- 造精機能の異常
精巣で精子を造るチカラを造精機能と言います。造精機能が低く、精子の数が少なかったり、精子の運動性が低いと妊娠しにくくなります。 - 性機能の障害
勃起することができない、女性の膣の中で射精できないなど、うまく性交できないことを性交障害と言います。性交障害は、妊娠への精神的プレッシャーをはじめ、さまざまなストレスが原因と考えられています。また、糖尿病などの病気が潜んでいることもあります。 - 精子通過の異常
精巣で造られた精子が、ペニスの先端へ到達するまでの通り道である精管が、途中で詰まってしまうことがあります。この場合、精液を射精できても、肝心の精子が出てこられず、妊娠することができません。 - 加齢の影響
女性と比べてペースはゆっくりですが、35歳を過ぎると精子の質が徐々に低下すると言われています。
不育症とは?
妊娠しても赤ちゃんが育たず、2回以上の流産や死産の既往がある場合を不育症といいます。一般的に年齢が高くなるほど流産の可能性が高くなります。
抗リン脂質抗体や子宮の形態異常などが原因となることがありますが、検査をしても、約7割の人は医学的な原因がはっきりしません。
不妊症・不育症かな、と思ったら
「不妊症かも」などと気になったら、これからの人生プランをイメージするためにも専門機関に相談をしましょう。
本市においても不妊・不育専門相談を実施しておりますのでご利用ください。
妊活サポート相談(不妊・不育専門相談)
不妊不育専門相談員が、不妊症や不育症に関する悩みについて、あなたの気持ちを大切にしながら相談に応じるほか、検査や治療についての情報提供を行っています。プライバシーは守ります。安心してご相談ください。男性、女性、夫婦そろっての相談も可能です。
不育症検査費用助成
相模原市では不育症に悩む夫婦が早期に検査を受け、適切な治療につなることができるよう、先進医療に指定された不育症検査に係る費用の一部助成を行っています。
情報提供
みんなで知ろう、不妊症・不育症のこと
こども家庭庁では、みなさんが不妊症・不育症について知り学べるきっかけになるように、妊娠や不妊に関する正しい知識や選択肢などの情報を、いろいろなコンテンツで紹介しています。
ご存じですか?これからの新しい健康づくり-プレコンセプションケア-
性別を問わず、適切な時期に、性や健康に関する正しい知識を持ち、妊娠・出産を含めたライフプラン(将来設計)や将来の健康を考えて健康管理を行う取り組みについて紹介しています。
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