令和7年度相模原市民ギャラリー自主企画展「戦後80年 江成常夫写真展 沈黙の伝言」
イベントカテゴリ: 文化・芸術
開催エリア:緑区、中央区、南区
相模原市出身の写真家・江成常夫は、半世紀にわたり「負の昭和」をテーマに制作を続けてきました。
その活動は、深い鎮魂の念のもと、戦火で失われた声なき声を代弁し、戦争の災禍を現代に伝えるものです。
こうした取組は、国内外で高く評価されており、江成の写真は近年、フォトジャーナリズムの重要なアーカイブのひとつである米国・テキサス大学付属「ドルフ・ブリスコー米国史センター」に収蔵されました。
長年にわたり、歴史的文脈の中で制作を続けてきた江成の歩みは、国際的にも注目されています。
戦後80年の節目に開催する本展では、沖縄戦で凄惨を極めたガマ(自然洞窟)とそこに残された遺品の写真、そして、原子爆弾が投下された広島・長崎の被爆者たちのポートレートを展示します。
日本に大きな傷跡を残しながらも、目まぐるしく変化する現代社会の中で、忘却の一途をたどる戦禍の記憶。
終戦から80年を経た今、改めて犠牲となった人々へ祈りを捧げるとともに、本展が平和を析念する機会となれば幸いです。


関連イベント
- 江成常夫によるギャラリー・トーク
作家本人が自作について語ります。- 日時:8月9日(土曜日)午後2時00分〜午後3時00分
- フォトシティさがみはら25周年記念対談
江成が創設に携わり、その写真理念を受け継ぐフォトシティさがみはらの25周年を記念し、フォトシティさがみはら実行委員会特別委員の伊藤俊治氏と「フォトシティさがみはら25周年/昭和100年の鎖魂」をテーマに対談を行います。- 日時:8月24日(日曜日)午前10時30分〜正午
- 登壇者:江成常夫、伊藤俊治(東京藝術大学名誉教授)
いずれも申込不要。
直接展示室にお越しください。
江成常夫 略歴
1936年相模原市生まれ、在住。
毎日新聞社に入社した後、1974年に同社を退社しフリーランスの写真家となる。
一貫して「戦争の昭和」に翻弄された人々の声を代弁し、昭和史を問い続けている。
その作品は、木村伊兵衛賞、士門拳賞をはじめとした国内の代表的な写真賞や毎日芸術賞を受賞するなど高く評価されている。
また、2019年から2024年にかけて、テキサス大学付属「ドルフ・ブリスコー米国史センター」に複数の作品が所蔵された。
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