令和7年度 タウンミーティング「まちかど市長室」(ソレイユさがみ)開催結果(報告)
- 実施日:令和7年11月11日(火曜日)午前10時から午前11時30分まで
- 会場:ソレイユさがみ
- 参加者:特定非営利活動法人男女共同参画さがみはら(NPO法人サーラ)関係者
- テーマ:男女共同参画及び女性活躍の推進について~ジェンダーギャップのない世界へ~
主な意見、提案と回答
1 男性や若年層が、男女共同参画の講座・事業に参加しやすい工夫をしてほしい。
サーラやソレイユさがみの皆さんが、男女共同参画の推進に向けて、参加者に寄り添った講座や事業を継続して実施していることは、市としても大変重要な取組であると受け止めている。
一方で、若い世代は紙媒体よりもSNSなどで情報を得る傾向が強く、従来のチラシや広報紙だけでは情報が届きにくくなっている。市としても、世代ごとの情報取得の違いを踏まえ、より届きやすい発信方法を考えていく必要がある。
また、男性については、関心があっても一人では参加しづらい、きっかけがないと外に出にくいという面もあると考えられる。料理教室、趣味、子育て、地域活動など、男性が自然に参加しやすいテーマや、友人同士で参加しやすい仕掛けを、関係団体の皆さんと共に検討していきたい。
2 子育て中の母親だけでなく、父親の声も聞ける場を増やしてほしい。
核家族化や転入世帯の増加により、近くに親族や相談できる人がいない中で子育てをしている家庭も多い。子育て中の保護者が孤立しないよう、先輩の保護者や地域の人とつながる場は重要である。
現在の若い世代では、父親が買い物や育児に関わる姿も増えており、家庭内で役割分担をしながら子育てをしていこうという流れが広がっている。一方で、まだ旧来の意識が残っている部分もあるため、父親が参加しやすい場づくりや、父親の声を聞く機会について、関係団体と共に検討していきたい。
3 「ジェンダーギャップすごろく」を、世代間で話し合うきっかけとしてぜひ活用してほしい。
ジェンダーギャップすごろくは、堅苦しくなりがちな男女共同参画やジェンダーの課題を、身近な生活場面から考えることができる有効なコミュニケーションツールである。
サイコロを振って止まったマスのテーマについて話し合うことで、参加者同士が自然に意見を出し合い、世代による価値観の違いや、自分とは異なる考え方に気づく機会になる。人の数だけ考え方があり、正解を一つに決めるのではなく、互いの考えを共有することが大切である。
今後も、若い世代を含めた幅広い世代が参加できる場で活用し、男女共同参画への理解や意識啓発につなげていきたい。
4 ソレイユさがみの講座、マルシェ、市民企画講座などをさらに周知し、利用を広げたい。
ソレイユさがみは、学習機会の提供、活動や交流の場の提供、情報の収集・提供、女性相談などを行う男女共同参画推進の拠点であり、女性にも男性にも、あらゆる世代に開かれた施設である。市民企画講座やマルシェなど、参加者が自ら企画し、活動し、次の講師や担い手へとステップアップしていく仕組みは、地域における参画の循環を生み出す重要な取組である。
市としても、施設イベントの参加者を増やしたり、貸館の稼働率を高めるためにも、施設の魅力や活用方法をより分かりやすく発信し、男女共同参画に関心がある人だけでなく、学び、交流、地域活動、起業、子育て、趣味など多様な目的を持つ市民に利用してもらえるよう、周知を工夫していく。
5 男性の居場所づくりや、男性が参加しやすい男女共同参画の取組を進めてほしい。
男女共同参画は、女性だけの課題ではなく、男性を含めたすべての人の生き方に関わる課題である。男性の育児参画や地域参加、男性の居場所づくりについても、今後さらに重要になる。
男性が「女性のための場」と感じて参加を遠慮してしまうことがないよう、企画の見せ方や名称、広報の工夫も必要である。男性が一人でも、また友人や家族と一緒でも参加しやすい企画を、ソレイユさがみや関係団体と連携して検討していく。
6 日本のジェンダーギャップ、特に意思決定層に男性が多い状況を変えていく必要がある。
日本では、昭和の時代から続く固定的な役割分担意識や価値観が、今も一部に残っている。時代は平成、令和へと変わっているが、社会全体の意識や制度、組織のあり方が十分に追いついていない部分がある。
男女共同参画社会の実現には、性別にかかわらず個性と能力を発揮できる環境を整えること、政策や方針決定の場に多様な人が参画すること、家庭・職場・地域のそれぞれで意識を変えていくことが必要である。市としても、男女共同参画プランに基づき、女性活躍、固定的な役割分担意識の解消、多様性の尊重に向けた取組を進めていく。
7 家庭内の家事・育児負担が女性に偏らないよう、支援や意識改革を進めてほしい。
家庭内で女性が家事・育児・介護などを多く担っている状況は、男女共同参画を考える上で大きな課題である。仕事と家庭の両立、家庭内の役割分担、長時間労働の見直しなど、家庭だけでなく社会全体で考えていく必要がある。
子育て中の保護者が追い詰められないよう、ファミリー・サポート・センターや子育て世帯訪問支援事業など、既存の支援制度を必要な人に分かりやすく届けることが重要である。制度があっても知られていなければ利用につながらないため、周知方法の工夫にも取り組んでいく。
8 ヤングケアラーや、家庭内で家事・介護を担う子どもへの支援を周知してほしい。
ヤングケアラーや8050問題など、家庭内のケアをめぐる課題は、子ども・若者、保護者、高齢者、障害者など複数の分野にまたがる課題である。市では、子どもたちの家庭状況や家事・世話の状況を把握し、必要な支援につなげることが重要であると考えている。
家事支援や相談窓口などの制度を用意していても、対象となる家庭に十分知られていない場合がある。学校、福祉、子育て、地域団体などと連携し、早期に気づき、相談しやすく、支援につながりやすい体制づくりに取り組んでいく。
9 外国人市民の視点を取り入れ、多文化共生や多言語対応をさらに進めてほしい。
相模原市にも多くの外国人市民が暮らしており、多様な文化的背景を持つ人々が安心して生活できる環境づくりは重要である。トロント市のように多言語で丁寧に市民サービスを行う都市の事例も参考にしながら、誰一人取り残さない市民サービスを考えていく必要がある。
外国人市民から見た相模原の良い点や課題を率直に聞き、制度や仕組みの改善につなげていく。外国人市民が地域で孤立せず、学び、働き、子育てし、地域に参加できるよう、国際交流や多言語情報提供、相談支援の取組を進めていく。
10 男女共同参画を、教育・福祉・経済など幅広い分野と連携して進めてほしい。
男女共同参画は、市民生活のあらゆる場面に関係する横断的な課題である。家庭、学校、職場、地域、福祉、子育て、産業など、それぞれの分野での取組をつなげていくことが必要である。
中間支援団体であるサーラや、男女共同参画推進センターであるソレイユさがみの役割は大きく、行政だけが答えを出すのではなく、市民、団体、行政が一緒に考え、実践していくことが重要である。人権・男女共同参画課を中心に、関係部署や団体との連携をさらに進めていく。
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